シンプルライフの成れの果て。

公開日: : 最終更新日:2019/03/15 ミニマルライフ, 読書, 食べること

spainfood36

普段は朝と夜の1日2食体制を基本としていますが、誰かと一緒にとか、打ち合わせを兼ねて、なんて場合は普通に昼も食べます。

最近はそんな機会が増えて来ているのですが、これがなかなかキツイなと。

「キツイ」という表現は、店に対していささか失礼にあたるでしょうか。

確かに、これは店ではなく、私に問題があるからこそのキツさなのです。

食シンプル化の成れの果て

spainfood25

外ランチの何がキツイって、量が多いとか、野菜が少ないとか、味か濃いとか、そういうこと。

趣味は暴飲暴食と豪語していた私も、今やめっきり少食になりました。いや、今も1人前程度は普通に食べられるのだけど、食べた後なかなか消化しないというか、いつまでもこなれていかない感じがするというか、午後からの仕事が辛くなる。

加えて、普段は自宅で野菜メインの簡単すぎるつまみをモサモサ食んでいるものだから、外で食べる料理がなんだか豪華すぎてどうしましょう、となるのです。

そう、外で食べる料理は、今の私には豪華すぎたり、美味しすぎたりする。

美味しいものを食べるのは全くもってウェルカムなので、うれしいといえばうれしい。でも、ややtoo muchかなと感じる。夜に酒を飲みながら食べるならまだしも、普段は食べない昼食に豪華な料理など摂ろうものなら、体がその豪華さに追いついていけていないのが自分でもよくわかります。

食事をどんどん質素にしてきた結果、こうなった。慣れってのは、怖いですね。

自分の料理が好きすぎる

トマト塩昆布奴

元々簡単な料理しか作らないほうだったけど、最近はまた自炊の簡素化に拍車がかかっている気がします。数年前と最近の晩酌風景を見比べてみると、量も減っているような。

砂肝と玉ねぎの香味サラダ、ピーマンとしらすの酒炒りで家飲み。

いか大根、ねぎ塩昆布やっこ献立。

食べるのは好きだから、食が細くなるのは避けたい。けれど、自分が作る地味な献立が悪くない、むしろ好きすぎるかもしれないとさえ思う今日この頃。

そりゃ自分の好きなものばかりを好きなように作って食べるのだから、旨いと思って当たり前なんだけど、それにしても外で食べるとびきり美味しい料理より自作つまみが愛しいとはこれいかに。

が、もしかしたらこれは、長年自分の食べるものを自分で作り続けてきた人間なら誰もがたどり着く場所なのかもね、と「もうレシピ本はいらない」を読んで思ったのでした。

豪華な外食も、世界各国の調味料やスパイスを駆使したレシピに習って料理するのも好きだったのに、冷蔵庫を使うことを止め、ついでに(じゃないけど)50歳を機に会社も辞めてしまった独身女性の自炊論。

魂の退社 50代で会社を辞めるという決意。

味付けは塩頼り、味噌とぬか漬け、油揚げを多用し、えのき出汁を愛し、地味なつまみで酒を飲む。なんだかものすごく親近感の湧く話ばかりじゃありませんか。

私の家には冷蔵庫はあるので、稲垣氏ほど徹底したエコな食生活ではないけれど、

「食事が楽しみすぎて走って帰る」

その感覚は、なんだかとてもよくわかる。

確かに、食事は人生を救う方法のひとつ。自分の食べるものを自分で作れる力があれば、この先もどうにか生きていける、かな。

機嫌よく過ごす方法、リストアップで逆算する。

 




関連記事

こんにゃく麺を使った料理 レシピ

家飲み献立 3/23 具沢山 鶏出汁こんにゃく麺。

旅に出る前は保存できない食材は全て食べきろう。しかも、美味しく。 そう考えて最後の晩餐

記事を読む

ステーキサラダ献立

ステーキサラダ、トマトと新玉ねぎのスープ献立。

ステーキフリットという控えめに言って悪魔のような食べ物がありますが、魅力的であることは認めま

記事を読む

ものがない、服もない。ないないづくしの快適さ。

この4週間書き続けてきた滞在日記。最初から計画していたわけではないのだけど、途中からは意図的

記事を読む

そして買わない夏、住民の自覚。

台風に怯えながら、秋の気配を感じています。 この先もしばらくは日中は30度越えの日が続

記事を読む

豚肉と水菜のはりはり煮献立

豚肉と水菜のはりはり煮、たたきれんこんの酒粕味噌汁献立。

寒くなってきたので、そろそろ汁っぽいものが恋しくなってまいりました。 味噌汁とか、鍋も

記事を読む

ミニマリスト主婦とその夫の輪っか考。

みんなのアイドル、ミニマリスト主婦。2023年秋も変わらず元気です。ミニマリスト主婦は80

記事を読む

家飲み献立 12/23 豚と野菜の酒鍋。

昨日、スーパーの品揃えがクリスマス仕様で豪華だったよ、と書きましたが、今夜同じスーパーに立ち

記事を読む

千切りにんじんの塩炒め

千切りにんじんの塩炒め、ゆでとうきびで晩酌。

訳あって残りもの余りもの総動員の晩酌献立。 とうもろこしをかじった瞬間、ああしまった、

記事を読む

油揚げの蕗味噌チーズ焼き

油揚げの蕗味噌チーズ焼き、小松菜としめじのゆず煮びたし献立。

蕗味噌を塗りたくるために、いつもより大きめの油揚げを買いました。 にらの卵炒め、蕗味噌

記事を読む

ピーマンとちくわのしょうゆ炒め

ピーマンとちくわのしょうゆ炒め、ブラウンえのきの梅和え献立。

ちくわ。久しぶりに登場しました。 こういうものって、たまにやたらと食べたくなる。「たま

記事を読む

Comment

  1. まるい より:

    つい最近稲垣さんの本を読み、
    つい最近ランチ代わりのパンケーキで胃もたれを経験。
    これは黙ってられず、お口ムズムズのまるいです。

    アラフィフシングルというザックリ共通カテにあるので、食生活を徐々に変えていこうかなぁ、
    と本を読み思いました。
    ブログで後押しされた、と勝手に受け取りました。(笑)

    先日洗濯機が壊れ、これを機会に「無し」生活を試みましたが、ギブアップ。
    今はnew洗濯機に感謝の念を持って、衣類を放り込んでます。

    読書中「走って帰る」の部分で反応したのは、
    気付くとそれに向かって(本当に)走ってる、という経験はウン十年前にデートの待ち合わせだったなぁ(遅刻ではなく)、
    と遠い目になったこと。

    おうちに向かって(本当に)走って帰る、という幸せ感度高い生活目指すぞ。 おー!

    • crispy-life より:

      まるいさん

      ランチ代わりのパンケーキ、は私も自信ないですねえ。

      元々胃がかなり強くて、胸やけ胃もたれとは無縁の人生でしたが、ちょっと濃い味ソースのパスタあたりでも、夜まで胃が重たくなってしまうこの頃です。ああ、切ないお年頃。と言いつつも、夜の外食では酒が入って麻痺するからか、結構がっつり食べちゃうんですけどね。何やってんだか、これじゃあしっかりランチよりタチが悪い…

      ところでデートに走って駆けつけた思い出があるのって、なんだかいいですね、うふふ。もちろん、家飯目掛けて走って帰るのも悪かないですよ。お互い、今の体にちょうどよい「美味しいもの」を追求する生活を、大いに楽しもうありませんか。おー!

crispy-life へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑