50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。
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最終更新日:2024/04/21
ミニマルライフ

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と話すテーマもいつのまにやらガラリと変化し、いつまで働くのか、現役引退後はどう過ごすのか、老後はどこで暮らすのか、家は買うのか買わないのか、などなど、より一層大人っぽい内容へと移行しております。
あの世にものは、持っていけないから。
我々もすっかり大人だねと自負していた40代の頃の話題といえば、美容やらキャリアやら、思い返せばまだまだ色っぽい話も多かったんだな(遠い目)。
かような興味関心の変化も人としての成長の証、進化の証拠。おばさん時代を全力で味わう連合所属おばさんとしては、人生に一度きりしかない「ギリギリ現役時代」も満喫する所存です。
おばさん権を行使せよ。
さて先日も、友人から相談を受けました。内容は「老後に備えて、いかにして小さく暮らすか」というものです。
老後に備え、いかにして小さく暮らすか。
あと数年後に退職を予定している友人は、ゆるやかに生活をダウンサイジングしていきたいのだそう。
彼女のように名の知れた立派な企業で長年勤め上げた人が、50代ともなればかなりの高収入。厚生年金もしっかり受給できるとはいえ、退職後も現役時代と同じ感覚で生活するのは危険でしょう。よって、今のうちから徐々に生活スタイルを切り替えていくのはよい考えですね。高収入世帯でも老後に生活が破綻してしまうパターンも少なくないらしいし。
老後貧困の不安と「持てない」暮らし。
一方で、長年不安定な働き方をしている私は、年金はないものとして考えています。なかなかヘビーな状況ですが、こればっかりは仕方ない。誰に強制されたわけでもない、自分で選んだ働き方、生き方だもの。
おひとりさまの老後資金。自分年金作りは40代からでも遅くない?
大した収入もなく、年金もあてにできず、独身一人暮らしで帰る実家も、相続できる遺産もない。しかし特に生活に困っている様子もない。そんな私に友人が「小さく暮らす」アドバイスを求めてきたのであります。
役に立つかはわからないけれど、参考までに私の支出内訳を説明しました。内容は以下の通り。
50代一人暮らしの1ヶ月の支出。

毎月固定の収入があるわけではないので多少の変動はありますが、通年おおよそこのグラフのバランスで生活しています。
最も大きな支出は家賃で18.3%。都内で賃貸住まいとなれば、住居費としてある程度のコストがかかるのは仕方ないですね。
次点が社会保険料で8.2%。所得税など別途支払っているものがあるので時期によって多少の変動はありますが、毎月出ていくものとしてはこれくらいでしょうか。
その他は食費や水道光熱費、通信費などの生活費、仕事関係の経費、交際費、雑費などなどがそれぞれ1~5%です。今は毎月服を買ったりはしませんが、一応被服費なる予算も設定しています。ローンは昨年購入したMacBookの分割払い分。今年の9月で支払い終了予定です。
MacBook Air M2を購入、7年ぶりのPC新調。
面倒なので基本的には一括払いが好きですが、手数料がかからないのであればローンも利用します。
まとめると、収入の約50%で固定費プラス諸々の細かい出費を賄っており、残りの26.9%は投資へ、それ以外の25%はそのまま翌月へ繰り越している感じです。「繰越」といっても貯蓄が目的ではなく、旅行や家電の買い替え、引越しなどのまとまった出費があればここから使います。
日々の生活でインフレを実感する今。繰越分の現金も投資に回した方がよいのでしょうが、そろそろ出口戦略も気になるお年頃、どこまでリスクを取るかは悩みどころですね。生きてる間にあと数回は大暴落食らいそうですしね。
40歳からの老後資金づくりと出口戦略。
自分に絶対必要なものと予算を把握する
以上を友人に説明したところ「何をどうしたらそんな低予算で都内で生活できるのだ」と言われました。あと、「投資と貯蓄は支出とは言わないよ」とも。まあそうですけど、分けて考えるのも面倒なのでこれでいいのだ。
何せこれといった趣味もなく、貴金属にも興味がない地味な体質ゆえに、収入が増減したとて支出は大きく変わりません。特に節約も我慢もしていないので、今人生が終わっても特段後悔することもなく、日々面白おかしく生きている。ただ、今後仕事が減って収入が半減しても一応生きてはいけるな、という謎の安心感はあります。
さらに長年事業用の会計処理を自分でしていることに加えて、数年前から家計簿アプリを続けており、かなり正確に収支を把握できていることも、私の強みでしょうか。
40代、初めての家計簿に感心。
自分が何にどれくらい使っているかを正しく把握すれば、無駄な出費を発見したり、もっと予算をかけたい項目が明らかになったりするものだと思うのです。まあそりゃそうでしょうよというお話ですが、日々忙しく暮らしていると、お金の流れを把握できていないままになることも多いのでは。
以上、働き方も生活スタイルも妙ちくりん過ぎるので、一般的にはあまり参考にならない私の収支内訳でした。前から薄々気づいていたのだけど、自分のお金周りのことを考えるのが結構面白くて、これはもはや趣味の域。おかげで例の皮算用シートには、より高度な計算式が入るようになりました。
いやはや、この世はやはり人生ゲームですね。やりくりですら面白がって、どうにか一人で死ぬまで生きるぞー。そして願わくば、最後は限りなくゼロにしたい。
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