40代のファッション、無難さに逃げない方向で。
手持ちの服を使って今の時期のコーディネイトを複数組む。という仕事をしていて、あれ、こりゃ結構難しいなと気づく。
ひとつのアイテムを軸にバリエーションを見せるとか、少ない服を何通りにも着回すといった趣旨ではないので、ここは異なる印象のスタイルを複数体作るのがベストだな。そう判断を下してもなお、手こずる。
手こずるってあなた、さほど衣装持ちでもないんだし、使えるアイテムは限られているのだから、考えうるバリエーションはだいたい決まってくるでしょうよ、という話。
なのに妙に難しい理由は、そもそもそういうやり方をする機会がないからです。
計画性のある着回しは作り置き
「そういうやり方」とは、何パターンもの着こなしを一度に考える、という手法。
普段は朝起きた時に今日着るものを決めているもので、翌日着る服をあらかじめセットしておくなんて準備のよいことは、年に数回程度しかない。
あらかじめ考えたとしても、せいぜい1~2パターンか。それ以上を一度に組み立てるなんて日常生活ではまずしないので、そりゃ悩むよね。
でも、何を着ようかと毎朝毎朝悩み続けるのはもったいない、服選びを効率化したいと考えるならば、着こなしパターンをあらかじめ用意し、それらを固定してスマートな時間短縮を試みるのがベストでしょう。
アレですね。おかず作りおきと同じ原理ですね。
日々ちょこちょこと手間のかからない簡単なつまみを作るスタイルを選択している私が、毎朝簡単なコーディネイトをささっと選択して出掛けるのは性格的にまあ納得、といったところでしょうか。「簡単」って、今の時期はそこそこ酷い格好ばっかりしてますけどね。特別なイベントごとのない日はだいたいデニムにスニーカーにTシャツにパーカーだのカーディガンだの引っ掛けてばかりですけどね。
夏は夏とて、思考停止コーデまっしぐらであります。
無難さに逃げないスタイルで攻める
そういや以前、ファッション誌の花形企画である着まわしページ担当多数のスタイリストさんが、コーディネートなんて結局は何を選ぶかで決まる、と言われていたっけ。
1週間着まわしページ担当スタイリストがいちばん大切にしていること。
しっくりくるスタイルのためには、それ相応のアイテムが必要である。
当然といえば当然だけど、我々素人衆は服選びにはとにかく着回しのきく、シンプルな、定番、あたりのアイテムが絶対的正義だと信じ込んじゃってる節がある。変わったデザインのものは飽きやすいとか、個性的なものは目に留まりやすいゆえにあらあの人いつも同じ服着てるわよーって言われがち、とか。
よくよく考えてみれば、それがどうしたって話ですけどもね。いつも同じ服じゃダメなのかってね。きちんとお手入れがされていて臭くさえなければ別にいいではないか。
そういや知り合いに絶対に赤しか着ないという人がいたっけ。赤なんて着回し云々考えればそうそう手を出せない領域だけれど、あれはあれでひとつのスタイルだなあと感心することしきり。
そこまで潔い決断はできないけれど、さりげなさこそがおしゃれでもないでしょう、無難だけが正解でもないでしょう。
そんな言い訳を用意して無難さよりも好みを優先していくと、どんどんシンプルから離れていくのであった。
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