妥協せずとも欲しいモノを作れる強さ。

公開日: : 最終更新日:2020/05/21 ミニマルライフ, 旅人への道, 生き方と考え方

先日とある会で知り合った女性が食事中に真剣な顔で

「私、食べることに対してただならぬ情熱を持っているんです」

と言い放ちました。

「だって、美味しい食べ物って確実に喜びを得られるとても簡単な方法じゃないですか」

なるほど。
そのきっぱりとした物言いになんだか感動してしまった私なのでした。

帯に短し襷に長し

さて今日は所用で銀座へ。
要件を済ませた後は重点的に旅行用の鞄を見て回りました。

去年の旅で新調しようと考えるも重量で断念したトートバッグ。

関連 L.L beanのトートを旅のお供に、と考える。

私の望む軽くて、容量があって、なおかつデザイン性の高いそれはないものかねえとあちことチェックしていたのでした。なんか去年と同じことしてるなあ。

どの店もわかりやすいところで旅行用鞄が展開されていたのはなるほど、もうすぐゴールデンウィークだからですね。今は一年で最も旅行用鞄が売れる時期なのでしょう。そしてもう目が回るくらいにさまざま種類がある。なんという選択肢の多さ。いやー、日本って凄いね。

が、欲しいものは見つからない。

軽くてサイズ感のいいものはアウトドア系だったりスポーティーなタイプだったりすることが多く、この手のラインが絶対にダメな私は手を出せない。ファッション的に合わないってのもあるけれど、人間性からしてもうダメ。なにしろスポーツとかアウトドアと最も対局の場所で生きてきたゆえ仕方ありません。

で、デザイン的にこれなら、というものはサイズが小さすぎたり素材からして重すぎたり。旅用と割り切って軽さ優先で考えればナイロン製の折りたたみトートとかボストンを狙えば一件落着なのでしょうが、花柄もディズニーキャラクター柄も嫌だし、え、なんでそこにそんなロゴつけたの?何その英文?そしてなんで蛍光色?みたいなのばかりで私の想いを全てを叶えてくれる代物はなかなか見つからず。

世の中にはこんなにたくさんの種類の鞄が存在するというのにまさに帯に短し襷に長し。難しいもんですね。

いや、難しいというか、旅行用の鞄なんて各ブランドそれはそれは念入りにリサーチを繰り返した上で商品開発されているはずなのでここがイヤそこがダメとか言ってる私の感覚のほうがそもそもズレているのでしょう。一般基準値に迎合するつもりもないので仕方ないけど。

欲しいものが作れる強さ

ふらふらとウィンドーショッピングをしていてふと見かけたワンピースに一目惚れ、なんてのはよくある話ですが、確固たる目的と理想を追い求めてる時にはなかなかこれというものにたどり着けない。まあ自らストライクゾーン狭めまくっているのが原因だけれど、どうしてもこういうのじゃなきゃダメ!と譲れないのであればオーダーメイドするか自作するかしか道はありません。

そういやその昔高校生の頃、我が校の女子の通学鞄はほとんどが自作のトートバックだったなあ。生地屋さんでお気に入りの柄選んで買ってきて、好きなサイズに裁断して、ミシンで縫うの。縫うといっても2枚合わせて端をガーって直線縫いして裏返すだけなので恐ろしく洋裁センスのない私でさえ3年間で何枚か自作したものです。

懐かしい。あの文化は年代的なものだったのだろうか、それとも地域限定のトレンドだったのだろうか。いずれにしても今となっては直線縫いすらできる気がしません。よって、理想の旅バッグを自作することは叶わない。

私の周りは服飾系専門学校出身の人間が多く、彼女たちはいともたやすく自分好みのアイテムを手作りしていました。そして時が経ち出産を経ると当然のごとく子供服もスイスイと創作。いやはや、凄すぎます。

自分が欲しいもの、必要なものを自分で作る。
それができるのって強いよねえ。

ミリ単位で布を折り返してアイロンを当てるなんて基本の作業すらできない私は服も鞄も近似値にて既製品を探し当てるしか術はない。生み出す技術のある彼女たちの凄さと強さを改めて感じたのでありました。

これは別に服とか鞄とか裁縫関係のみならず、米や野菜などの農作物ならなおさら。さらにはインテリアとか家とか、もっと言えば自分の気分とか立ち位置とか仕事だって同じことが言えるわけで。

関連 自分の仕事は自分で作る、これからの働き方。

自給自足の力強くも美しい生活に憧れはするけれど、車の運転すらままならない中途半端な都会っ子にはそれはそれは難しいことなんでしょうね。

簡単に望みが叶う「自作」

そう考えたら特別な技術を必要としない料理とはなんと手軽なことか。

材料の買い出しに行くだけで今食べたいものを自分の好みの献立と味付けで実現することができる。しかも、ものの数分で。
洋裁だって和裁だって農業だってなんだって、それ相応の知識や技術を必要とするのに、料理はそれが必須ではない。極端に言えば美味しいご飯炊いて美味しい卵落として美味しい醤油垂らすだけでもう美味しいんだもの。ある意味完璧なんだもの。

食べることに関して情熱はあれど、それを堂々と口にするのはなんだか憚られるような気もしていたここ数年。

関連 食べることは生きること。

冒頭の彼女の言葉になんとなく感動したのはその潔さだけでなく、私の思っていたことを見事に言語化してくれたからでもある気がします。なんだか、ありがとうという気持ち。

ミニマリストの持たない暮らし

相変わらず話があちこち飛びまくっていますが肝心の鞄問題は結局未だ解決を見ず。

結局のところ現在所有している鞄で対応しそうな気配が濃厚ですが、そうなると旅行期間に対する衣類の数が恐るべき量になりそうでいろいろ凄いです。まあそれはそれで面白いからいいのかな。少ない服を本気で着回す本領発揮って意味ではね。




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