大人の短期語学留学ライブ記録 1週目を終えて。
フィリピン・セブ島にて1ヶ月の短期語学留学体験中です。
現在日々の記録として「セブ日記」を書いていますが、最初の1週目が終了したので内容や感想をまとめておきます。
実感としては、ようやくペースが掴めてきたかな?といったところでしょうか。
大人のフィリピン短期語学留学 到着週の流れ
まず、到着初週はどんな風に過ごしたのかを記しておきます。
日曜日(到着日)
語学学校のフィリピン人スタッフによるピックアップサービスあり。空港で落ち合い、そのまま車で学校まで移動。日曜日だったこともあり、渋滞はほとんどなくあっという間に到着したのが意外でした。到着後、フィリピン人スタッフから簡単な施設利用説明を受け、ID用の写真撮影、自己紹介ムービーの撮影(簡単なもの)などを済ませた後は自由行動。近隣のスーパーでトイレットペーパーなどの日用品を購入したあとは部屋で休んで終了しました。
月曜日(授業開始日)
朝食後に日本人スタッフによるオリエンテーション。校内の案内や門限他禁止事項等のルール、カリキュラムに関する説明を受けました。その後はさっそくレッスンを受講。私はグループレッスンを1コマとマンツーマンレッスン3コマ、計4コマの授業を受けています。これは個人のレベルや目標によって異なるようですが、基本的にレッスン数は1日4コマまで(1コマ=50分)。マンツーマンレッスンを格安で受けられることがフィリピン留学の大きな魅力であると考えると、1日4コマは少ないように思えますが、そのあたりについては後述します。
火曜日(通常モード突入)
2日目からは通常モードでの生活がスタートしました。1日のスケジュールは日記で記した通り。この日は1週目の生徒に向けての学習オリエンテーションがあり、ここで授業の進め方や効果的な自習の方法について詳しいアドバイスをもらえました。何をどうすすめればいいのかわからない状態だったのでこれはありがたかったです。
水曜日(通常モード)
先日受けたアドバイスを踏まえて勉強を進めてみた日。スピーキングクラスと発音クラスを受講するにあたって必要になる予習・復習の時間以外を全て自習時間に充てました。当面取り組む予定にしている自己学習は音読と文法学習。いずれも日本で事前学習をしてきた項目ではありますが、特に音読はすでに習慣と化しているので継続。さらに、文法力が足りないのを痛感しているので思い切り勉強に専念できる滞在中にどうにか基礎力を上げたいという狙いです。
木曜日(祝日にて休校)
水曜日にカチッとスイッチが入った翌日が祝日で休校になってしまいちょっと残念。でも、水曜日からやり始めた文法の問題集をこの日に完了できたのでさらに勢いをつけられたような。ちなみに祝日は食事の提供がないので、ウォーキングを兼ねて徒歩10分ほどの位置にある店に弁当を買いに行きました。平日はずっと学校に閉じこもっているので、休みの日は少しは歩かなければ。
金曜日(卒業式)
毎週金曜日は午後から卒業セレモニーがあるため、1コマ40分の短縮授業になります。10分でこんなに短く感じるのか、と驚く私。それだけ普段の授業が「濃い」ということなのかもしれません。午後からの卒業セレモニーでは卒業生によるスピーチの披露と卒業証書の授与、全員での記念撮影など。大人数の前で話すのって日本語でさえ緊張するのにみんなきちんと英語で話せてて偉いなあと感心しきりでした。あ、私もいずれしなきゃダメなのか。
卒業セレモニーが終わった夕方以降はフリータイム。基礎問題集を1冊終わらせたのでもう少し実践的なものを試したいと考え、今まで全くチャレンジしたことのないTOEIC問題集に着手。
音読と問題集にかかっていて時計を見るともう20時過ぎ。迷った挙句、今回の滞在で初めて酒を飲みに出かけました。そう、滞在中平日は一切酒を飲まないと決めているのです。せっかく勉強に没頭できる機会だし、酒はいつでも飲めるからね。でも、久しぶりに飲んだサンミゲル、旨かったけどね。今後もちゃんと予定を消化できた週末だけ飲むこととします。
土曜日(授業なし)
土曜、日曜は授業なし。元気いっぱいのつもりだったけれどそれなりに疲れていたのか、それとも前日に酒を飲んでしまったからかやや寝坊。午前から夕方にかけてはTOEIC問題集に没頭。なんだなんだ、やってみたら結構面白いじゃないかとハマりつつも、語彙力のなさに驚愕。ひと段落ついてからブログ更新他雑事を済ませ、夕方からウオーキングがてら飲みに出かけました。平日閉じこもりっきりなので少しは歩かないと筋力が落ちそうで怖い。でも、昼間は暑くて歩けないので、ちょっと日が落ちた夕方から出かけるのがベストかなと。酒は余計だけど。
日曜日(授業なし)
日曜日も引き続きTOEIC問題集、音読などの自習。月曜日からは時間割が変わるのでそれに沿って来週の学習スケジュールを立て直す。1週目は朝イチのクラスが10:00スタートだったけれど、2週目は8:00からになるのでさらに早起きして準備しなくては。
語学学校の雰囲気、生徒と講師の質
学校の方針がある程度決まっていたとしても、結局その場をよくするも悪くするも、今いる生徒の雰囲気にかかっているのではないか。と、個人的には思っています。もちろん、その雰囲気をハンドリングするのが学校のスタッフや講師の役目でもあるのでしょうが、それでも全然やる気のない生徒ばかりの学校をイキイキとした空気に保つのは難しいはず。
そういう意味では今回私はとてもラッキー。何しろ、生徒の質がいい。加えて、講師も見るからに熱心な人が多い。
質、なんて言い方はアレですが、とにかくやる気に満ち溢れている生徒が多く、若者たちが朝早くから夜遅くまでみっちり学んでいる姿には中年の私ですら影響されてしまいます。
以前他の語学学校のスタッフさんが
「うちの学校で生徒さんに学習相談をされることはほとんどなくて、観光案内とかレストランの予約代行とか普通のホテルスタッフみたいな仕事のほうが多い」
と言われていたのを聞いてそんなものかのうと思っていましたが、どんな生徒が集まるのかは、やはり学校によるのでしょう。というか、集客方法の違いか。「遊びたい人は来ないほうがいいです」的打ち出しをしてれば、本気で学びたい人ばかり集まるのは自然の流れなのかも。
でも、中にはいるみたいですけどね。この環境にあっても全然気にせず遊び呆けちゃう人も。で、聞いてみると親御さんが英語の勉強をさせたいあまりに無理やり厳しい学校に入学させたパターンのようで。うーん、やはり本人に学びたいという強い意志がなければこの環境も役に立たない、ということでしょうか。
フィリピン短期留学1週目で受講したクラス
続いて、実際のカリキュラムについて。
今回は4週間と短い期間なので基本的にずっと同じクラスを取る予定にしていますが、進行状況によっては3週目、4週目に内容を変更する可能性も。
グループクラス
同レベルの生徒2~4名で同時に受けるレッスン。講師が指定したトピックスに関するディベートや簡単なプレゼンテーションがメイン。他の日本人に自分の英語を聞かれるのが恥ずかしいという理由でグループレッスンを嫌がる人も多いそうだけれど、同レベルの人がどれくらいの語彙力、会話力があるのかを知ることができるとてもいい機会です。よって、この学校ではグループクラスの受講は必須となっている模様。
TOEIC スピーキング&ライティングクラス
TOEIC対策用のクラス。私はTOEICを受ける予定はないのだけれど、現レベルからスピーキングを伸ばしたいのであればこのクラスがよいとおすすめされました。内容は、TOEICのテスト形式に沿って、質問に対して指定時間内に収まるようにまとめた答えを返す練習。15秒程度の簡単な返答なら楽勝なのだけど、30秒、60秒と比較的長い時間話さなければいけない設問は難しい…。
今回はスピーキングにフォーカスしたレッスンをお願いしていますが、ライティング練習として週に1回300wordのエッセイの提出が義務付けられています。300word、これも結構長い…。
発音矯正クラス(2コマ)
文字通り、発音の練習をするマンツーマンレッスンです。教材は以下の本を日本で購入して持参しました。
発音に関しては以前から割と聞き取りやすい音で話すね、と言われていたこともありそこそこできているんだろうと高を括っておったのですが、きちんとやってみるとまあ適当だったこと。”p”と”f”がわかりづらいとか、”ng”が下手とか、”woman”の”w”がてんでお話にならないとかまあコテンパンにやられております。
ここまでしっかりと発音矯正のレッスンを受けたのは初めてなので、ここへきてようやくフォニックスのありがたさを痛感。これ、読めるようになるとめちゃくちゃ便利ですね。いまさらですが。
なぜレッスンがたった4コマしかないのか
現在私は上記の内容で1日4コマのレッスンを受けています。うちマンツーマンは3コマ。
あれ?フィリピン留学ってマンツーマンレッスンを低コストでたくさん受けられるのがウリなのに、なんでたった3コマしかないの?とお思いでしょうか。
確かに、調べてみればマンツーマンレッスンを1日8コマ、9コマとたくさん受けられる学校も多いです。同じ金額払って、同じ時間を使うのであればマンツーマンレッスンを1コマでも多く受けたほうが得なはず。よって、授業数から見て学校を選ぶべし。そんな風に考える人も多いかもしれません。
でも、この学校ではアウトプット(=授業)に使う時間は抑えめにして、インプット(=自己学習)に多くの時間を割くようなカリキュラムになっています。いわゆる「反転授業」という考え方ですね。
関連 「反転授業」とは何か? 成績が大幅にアップとの報告も【争点:教育】(HUFF POST)
学校の授業時間内の講義時間を減らすことで、授業中は教師が生徒ひとりひとりに対して、よりきめ細かい対応をすることができる。また、生徒にとっても、自分のペースで学習に取り組める点もメリットだ。
まだ1週間しか経っていないので果たしてこの方法が本当に効果的なのか否か判断できる立場にありませんが、私も4コマの授業、食事、入浴などの身支度他雑事、睡眠時間以外はほとんどを自主学習に費やしています。
これ、少なくとも今の私にとってはありがたいペース配分。というのも、今回私がここへきた目的の一つは結果を出すことで有名な学校に潜入(スパイ)し、効果的な学習方法を知り、それを身につけ、定着させることだから。もしも1日8コマのマンツーマンレッスンが準備されていたとしたら、授業を受けるだけで精一杯になってしまい、予習復習の他は自己学習まで手が回らなかっただろうなと思うのです。
逆に言えば、文法も語彙も発音もバッチリ、インプットはもう完了しているので後はアウトプットのみ。話して話して話しまくって、とにかく英会話に慣れたい!という人ならばマンツーマンクラスオンリーのカリキュラムでもいいのかもしれません。でも、そもそもそんな人はフィリピン留学を選ばないかしら。いや、TOEIC900点超えでも会話は苦手という人もいるから、一概には言えませんね。
宿舎のファシリティやサービスについて
勉強に集中するためには、それにふさわしい生活環境が絶対に必要です。
日記でも書いたように、宿舎(レッスンを受ける教室と同じ施設内)の設備は必要最低限。
関連 必要最低限の部屋、夢も希望もありゃしない。セブ日記 1
シャワーと洗面、トイレつきの10畳ほどの広さの個室に、学習机、クローゼット、ベッド、サイドテーブル、扇風機、エアコンがあるのみ。冷蔵庫やテレビは個室内に設置されていません。ラッキーなことに、私の部屋は大きな窓があるとても明るい部屋。窓から見える景色もすこぶるいいので、質素な部屋ながら居心地は意外に悪くありません。結構お気に入り。
ちなみに私はドミトリーにも泊まれる人間です。
でも、今回は自室でも勉強できるように個室を選択しました。相部屋でも気にならないのであれば4人部屋等を選ぶと価格をぐっと抑えることが可能です。宿舎内に自習スペースがたくさん用意されているので、部屋は寝るだけと考えればそう困ることもないのかも。問題はシャワータイムかぶりだけですかね。
また、これはフィリピンにあるどの語学学校も同じようなものかもしれませんが、この学校でも
- 食事は1日3食提供(祝日除く)
- 週3回の洗濯サービス
- 週2回の清掃サービス
- 週1回のリネン交換
- 毎日のゴミ回収
などのサービスが提供されます。まさに「勉強以外は何もしなくていい」状態。
食事についてはよほど好き嫌いが激しいとかアレルギーがあるといった場合でない限り、3食提供される学校を選んだほうがよさそう。毎食さて何を食べようかと考えるのは結構手間だし、ここフィリピンでそれなりに健康的な食事を外食だけで賄おうとすると思った以上のコストがかかってしまう。
週末のちょっとした息抜きに外食する、程度がちょうどいいのではないでしょうか。
その他、館内の施設などについても書こうと思っていたのだけれどそろそろ時間切れ。これについてはまた追って解説していきます。
社会人のセブ島短期留学、1週目の感想
1週目を終えた今感じているのは、とにかく楽しい! ということ。
社会に出てからこんなに長時間勉強したことなんてなかったし、大変といえば大変なんだけど、自分が学びたいと思ったことに没頭できる今の贅沢を心の底から満喫しています。
いやほんと、楽しいよ。私の他にもちらほらおられる大人の社会人留学生さんは、みな同じ感想を述べておられます。
・・・おいおい「ちゃんと勉強してます」とかいってものすごい長文書いちゃたよ、大丈夫か。とにかく、2週目も嬉々として取り組んでまいります。しばらくはこの短期留学体験記録シリーズが続きますが、どうぞおつきあいのほどを。
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