40代の痛いファッション。

公開日: : 最終更新日:2016/12/02 ファッション, ミニマルライフ

昨年高らかに宣言しておきながら結局実現しなかったことがあります。

それは、未だ履いたことがないブーツの着用。

数年前に購入したというのにずっと新品の状態で箱に入れられたままのお気に入りブーツ。

「今年こそは履きます」

と鼻息荒く誓ったもののヒールの高さやデザインのゴツさゆえになかなか手が出ず、結局またお蔵入りとなっていたのです。

痛い40代のやりすぎコーディネート

ファーベストコーデ

もう少し寒くなったらこれで出かけよう。そう考えていたコーディネートがありました。それはうっかりタイミングを逃すとあっという間に着られなくなってしまうファーベスト黒のカットソーパンツ、そして件のブーツという全身真っ黒スタイル。

関連 ブランド靴、新品未使用・箱アリの査定額。さて、買取相場はおいくら?

このまま新品の状態で売ったらそこそこの値段になるんじゃないの?なんて小市民らしさ全開のセコい発想にて査定してもらったのですが購入金額の1/10程度にしかならず、いやいややっぱり履くべきだ、と思い直したこのブーツ。ヒールが高いことや履きなれていないことを差し引いても最近のカジュアル路線に合わせるデザインではないし、はてどうしたものかと少々持て余していたのです。

そこで考えたのがこの真っ黒コーディネート。インナーには白にゴールドのプリントが入ったキャミソールを入れましたが、それでも相当真っ黒。黒はもう似合わなくなったかな、などと言っていたくせにまさかの全身真っ黒けであります。

関連 コーディネイトにグレーを使いたくなってきた、その理由。

ここ数年この手のハードなスタイリングはご無沙汰だったので気分はすっかりコスプレ。あ、ちょうどハロウィンシーズンだしいいんじゃない、なんて妙な言い訳まで用意する。

しかしこれ、どこのビジュアル系バンドだ。こういうの、勘違いおばさんの痛々しい若作りコーデっていうのかしら?などとハラハラしながら出かけたのですが、実際のところ大した違和感はありませんでした。

コーディネートより痛々しいこと

違和感がなかった、というのは別にあらあら私全然イケてるじゃないのとかそういうアホなことではなく、やりすぎかと思えたこのスタイリングで街を歩いてみたならば身構えていたよりもブーツは歩きにくくも派手でもなく、全身真っ黒が取り立てて目立つわけでもなく、ロッカー崩れ風にもならず、別に全然普通なのでした。

そして、楽しい。

そりゃそうか。なんだか「やりすぎ」に思えたのはここのところ普段着がデニムやワイドパンツにパーカー、スニーカーなんて楽ちんスタイルに傾き過ぎていたせいであって、単なる自分比によるプレッシャーでしかなかったのでした。やあねえ、自意識過剰って。

が、ホッとしたようなちょっと期待はずれなような気分で歩きながらショーウィンドーに映った自分の姿を見て、あ、こりゃいかんと別の問題に気づく。最近スニーカーで歩くのにすっかり慣れてしまっていたせいなのか、歩き方が酷い。そして姿勢が悪い。

こりゃコーデ云々以前の問題だ。歩き方と姿勢はいつも気をつけてたつもりだったんだけどなあ。

関連 今すぐ変わる、すぐに見た目を3割よくする方法。

痛々しいのは服じゃなくてもっと根本的なところ。最近ラクなスタイルに馴染み過ぎていたからか、服だけじゃなく体が緩んでいたようです。ラクな服は大好きだけど、私みたいな自制心の効かない人間はラクさにかまけてズルズルいっちゃうとこういうことになるんだなあ。

見た目云々の話だけじゃなく、姿勢の悪さは体の歪みなど他の問題も引き起こす恐れあり。気をつけよう。

キャラは絞るがいいけれど

ファッション迷子なお年頃になると、自分らしいとか自分が好きなテイストではなく40代に似合う、とか、40代が着てもおかしくない、とか無難な正解を探して彷徨ってしまいがち。けれど悲しいかなどうでもいい格好をしてやり過ごしている時間もそう多くは残されておらず。よって、ある程度のキャラを絞って探求するのが効率的ではあります。

関連 40代ファッション迷子問題、キャラ設定も重要説。

私の場合幸いにも好みのキャラ設定は変わっておらず、体型も変わらず、流行りものもさほど持ってはいないけれど、最大の問題は体力。ずっと自分の定番だったヒールやボリュームのある鞄を毎日使うのが辛くなってきたのが迷路に入り込んだ大きな要因であったのだなあと本日の真っ黒コーデで感じました。

やれやれ、体力問題侮りがたし。

でもアレだ、毎日は無理でもたまにはこうしてヒールのあるゴツいブーツを履きたいし、やりすぎな感じの痛々しいファッションも楽しみたい。だって私にとってはこれも手持ちの少ないアイテムで楽しめるお気に入りのスタイル、だもんね。

ミニマリストの持たない暮らし

普段はラクでシンプルなアイテムを着まわし肩の力を抜きつつ、たまにはコスプレ的に空気の読めない痛々しいおばさんになる。あれこれ考えると動けなくなるけれど、やりすぎファッションといっても別にヘソを出すわけじゃなし、それで打ち合わせに行くでなし、着ていて楽しい気持ちになれるならばそれもまたいいじゃない。

ただしいつでも背筋はシャキッと伸ばして、ね。

関連 痛いおばさんファッションのすすめ。

 




関連記事

収納がない部屋の収納を考える。

現在、毎日何かひとつづつモノを捨てるというキャンペーン(?)を実施しています。 参考 「一日一

記事を読む

ミニマリストのクローゼット

収納グッズの恐ろしさ 優柔不断なお片づけその後。

再びきっちり測って、実物を店頭で確認し吟味して、ようや新たな収納具を購入。 関連 優柔

記事を読む

持たない日々を後悔する 春本番のコーディネート。

ようやくの気温上昇で本格的な春の装い。 花見がてらの夜の集い、さて何を着て行きましょう

記事を読む

わかめと卵の炒めもの

わかめと卵の炒めもの、わけぎのナンプラー和え献立。

うつわは好きだし興味もあるけれど、コレクション癖がない上に一人暮らしなので、さほど多くは持ち

記事を読む

今日捨てたもの 8/30 妙な「思い込み」を発見する。

毎日何かひとつを捨てるこの試み。 いよいよゴール間近となりました。 読み物として

記事を読む

ミニマリスト主婦、初めての車椅子。

秋の連休を利用して、実家の両親宅に顔を出してきました。 まだまだ例のアレがわーわーい

記事を読む

今年中に捨てたいもの 先延ばし常習犯の高等技術。

今年も残すところわずか1ヶ月となり、年内に片付けておきたいことを考え始める。 まずは物

記事を読む

もう、おしゃれを諦める。

諦めました、あなたのことは。 どうも、ナオコです。ナオコ、寒いです。 ここのとこ

記事を読む

オールシーズンこれ一枚、が洗濯したらぺったんこ。

5月だというのに各地で余裕の30℃ですって。夏ですね。 寒いよりは暑い方が全然マシなの

記事を読む

40代のメガネは、中途半端でちょうどいい。

100年ぶりにメガネを新調しました。 遠距離中距離近距離。何を取るかで判断が変わって

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ねり粕の粕汁
ぶりあらの粕汁、ねぎ入り卵焼き献立。

あれ。この冬は酒粕が足りていないわ。そう気づいたのは、春直前

やりたいことリスト’23「存分に味わう」

もう3月も半ばに入ろうかという今の時期にやることでもありませ

キャベツの白和え、豚肉と白ねぎの梅蒸し献立。
キャベツのわさび白和え、豚肉と白ねぎの梅蒸し献立。

もともと凝った料理を作らない、作れない人間なのですが、ここの

何の変化もない独身おばさんの毎日。

年を取ると月日が経つのが早く感じる。中年世代以上になれば、誰

ブロッコリーのにんにく焼き、蒸し鶏とわかめの梅和え献立
焼きブロッコリー、蒸し鶏とわかめの梅和え献立。

ゆでた鶏むね肉とブロッコリー。 効率的なたんぱく質補給

→もっと見る

PAGE TOP ↑