コーディネイトにグレーを使いたくなってきた、その理由。
公開日:
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最終更新日:2015/09/10
ファッション

By: Wendy Piersall
ここのところ手持ちの洋服をいかに今の気分で着こなすか、にチャレンジするのがマイブーム。
参考 洋服が少なくなると、コーディネイトはもっと真剣になる。
ワードローブをシンプルにしてからお気に入りのアイテムとしっかり向き合えるようになったのは、私にとってはいい変化です。
よって久しく洋服を買っていませんが、今買い足すとなったらなんだろう。
グレーのプルオーバーかな。
今なぜかグレーが気になる

By: Ashley Sturgis
春頃に近所のセレクトショップでグレーの半袖プルオーバーを見かけました。ちょっと厚手の生地の、何の変哲もないシンプルなデザインの1枚です。
ふむ。
デニム+スニーカーに合わせてまんまカジュアルに着こなすのは王道として、足もとはパンプスにしてもいいし、半袖だからやや大降りのブレスレット類も映えそう。白のパンツに合わせればオフィスカジュアルとしてもアリだし、これは結構使えそうだね。
と、色々妄想は広がりました。
後日、あのプルオーバー結構いいかも、と、再びショップへ出向くも残念ながら売り切れ。以後似たようなものを探しているのですが生地やサイズ感などがしっくりこずこれ!というものに出逢えていません。
そして現在かなり活躍しているのがグレーのパーカー。
肩掛けにしたり、腰巻にしたりとアクセント的に使うのが殆どで、普通に着用して出掛けることは少ないのですが、今の時期出先で冷房が強かった時に羽織れるので便利です。
今まではまったくと言っていいほど興味のなかったグレーという色。まさかここへ来て突然注目することになろうとは。
単なる気分?好みが変わっただけ?と、理由をあれこれ考えてみると「黒」の存在に辿り尽きました。
黒はもう、似合わなくなっていた
若い頃の私にとって、黒という色は
「とりあえず選べば安心」
という定番中の定番のカラーでした。
時代もあるのでしょうが、私が一番黒にハマっていたのは19の頃。
黒のタートルニットに黒のスキニーパンツに黒のサイドゴアブーツというもじもじくんスタイルに派手なデザインのアウターを羽織る、というスタイルがやたらと気に入っていました。長い髪はひっつめて、眉は太く、リップは鮮やかな赤。
…時代ですね。
あの頃の自分にとって、黒の服は大人っぽさの象徴であり、女性らしさを演出する手段であり、最もおしゃれなカラーでありました。纏うだけでなんだか安心できるような、それなのにちょっと尖がった気分になれる戦闘服のような、そんな感覚。
でもあれから20年以上が経った今、ふと思うのです。
「黒のピークは19歳だったんだな」
と。
肩の力が抜けた今だからこそ選ぶ色

By: laura dye
もちろん黒は基本のカラーなのでパンツやシャツなど今でも持っているし、着用機会も多いです。
が、今の私にとっての黒は若い頃のような「戦闘服」にはなり得ない。
そして、もはや絶対的なカラーでもない。
私が抱いていた黒への絶対的信頼感。それは年齢以上に大人っぽく見せたい、人より尖っていたい、何なら攻撃的にみられてもいい、という甘酸っぱい思考、未熟さ、不完全さという若さゆえの曖昧な魅力によって作り上げられていたところが大きかったような。そして、だからこそ、似合っていたような。
おしゃれを覚え始めた若き日に猛烈に依存していた色。あれほど頼っていた黒が似合う(と信じていた)季節は、もう随分昔に過ぎ去っていたんだなあと今更ながらに懐かしく感じます。
大人になってからも長い間引きずっていた黒とのお付き合いが、この歳になってようやく変化してきたのか、肩の力が抜けた、とでも言うか。だからこそ、昔はそのぼんやりさゆえ全く魅力を感じなかったグレーという色に目が向き始めたのかもしれません。
シンプルなコーディネイトの恐ろしさ

By: Holly Lay
さて、そんなことを考えた本日のコーディネイトは
- 白のキャミソール
- ブルーのカットソー
- グレーのパーカー
- デニム
- 帽子
- ギョサン
という暑い日らしいラフなスタイル。目一杯カジュアルなりにデニムのロールアップ幅とか、前髪のボリュームと帽子の被りの深さなんていう細かいところでベストなバランスを考えています。
グレーの他にはブルー、カーキなどが最近のお気に入り。どれもパッとしない色ではありますが、これらをこなれた感じに仕立て上げるにはどうすればいいのか?が最近の研究テーマなのです。
世間でもトレンドはシンプル、カジュアルに向かっていますが、個性的なアイテムをガツンと着るよりも、こういう一見目立たない、シンプルな洋服を着ることのほうが実はずっと難しくて、怖い。
40代は装いや表情に嫌でも人間性が滲み出てくる年代。
せっせとコーディネイトのテクニックを磨くのもいいけれど、自分なりに質の高い毎日を心がけて、眉間にしわ寄せず、背筋を伸ばして歩いていくことを何より心がけたいです。
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