ファーベストのコーディネイトで考える「よそゆき」のこと。
服を少しづつ減らしている近頃ですが、古くなったから、痛んでしまったからといった事情以外での私なりの捨てる、捨てないの基準は主に使用頻度、好き度、そしてタイミングです。
なんとなく持っているけど全然着ていないもの、今後も着る気になれないと感じるもの、間に合わせで購入してなんとなくは使ってみたけど結局好きになれなかったものなどは手放す対象になっています。
参考 手放した洋服の行方
が、使用頻度は低いけど好きな服というのも存在します。
domaのファーベストもそのひとつ。
お気に入りなのに着ていないファーベスト
写真ではちょっと茶色っぽく見えますが、実際は黒のファーで背中側は茶色のニットになっています。
7年程前にとても気に入って購入して以来ずっと好きなアイテムなのですが、その割にはあまり着ていません。そもそもファーベストというもの自体年中使えるものではないので使用頻度はおのずと下がってくるとは思うのですが、それにしてももっと使ってもよさそうなもの。
なぜ私はこのベストを活用できていないのか?と改めて考えてみたところ、いくつかの理由があることがわかりました。
「よそゆき」と定義するから使えなくなる
今まで活用したシーンを思い起こすに、私の中でこのベストはどうやらお出かけ用のアイテムになっていたようです。所謂「よそゆき」ってヤツですね。
よそゆきと位置づけているからかどうしても
「モードよりな着こなしに持っていきたい」
という思い込みがあって、となると合わせられるアイテムもバリエーションも限られてきてしまい、コーディネイトの幅がせまくなっていました。個性的なアイテムなのにいつも同じ組み合わせでは面白くないので、使用頻度がおのずと下がっていたように思えます。
おお、ちゃんと真剣に考えてみたら、長年ほったらかしにしていた問題の原因があっさり見つかりました。やっぱり使わないアイテムにはきちんと理由がありますね。時には真剣に考えてみるものです。
そして、このベストがきっかけで私がまだ持っているらしい「よそゆきは大事にしまっておこう」という考え方を改めようと考えました。
ずっと大切にしまいこんで、いつ着るつもり?
もちろんフォーマルな席には相応しい装いというものがあるのでドレスコードのあるレストランでもデニムとスニーカーで行ってしまえ、とかいう話ではありません。
例えば舞踏会に行くならきちんとドレスを着る必要がありますが、私が勝手に「よそゆき」と定義しているアイテムではどのみち舞踏会には出られないんだし(いや、行かないですけどね、舞踏会)、そういう特別なシーンで使うもの(ドレスや着物)ではないのに、高かったからとか、すごくお気に入りだから汚したくないなんていう理由でなんとなく使用頻度を下げてしまっている服が結構あるなあ、と思い至ったのです。
大事にとっておいて、その先、どうするつもりなのか。
素敵な服、好きなアイテムこそもっと普段使いにして楽しまなくては。
よそゆきは戸棚の奥の高級ティーカップと同じ
このベストにしても「よそゆき」といっても全くフォーマルなデザインではないので、きちんとした席には不向きで使えるのはせいぜい友達と会う時くらい。そしてベストなので当然袖はなく、真冬には向かないので使えるのは秋口のみ。その間に同じコーディネイトで「おでかけ」できる回数なんて限られています。
なのに「よそゆき」だからとずっと大切にクローゼットで保管していたわけです。
これって、めったに客人などこないのに
「このティーカップはお客様用だから!」
とちょっとお高い食器を箱に入れたまま戸棚の奥に大事にしまい込む行為とそう変わらない行為ですよね。「いやいや、食器は使ってこそ、だよ!」なんて偉そうに指摘するくせに、自分も同じことをしていたわけです。
お気に入りのものこそ普段から「使う」。
「勝負の日」だけ気合を入れるのではなく、毎日を特別な日として生きていく。
と、なんだか竹内まりやみたいになってますが、真面目にこのベストについて考えたことで、改めて「箪笥の肥やし」を育てるのはもう卒業しようと思えました。
関連 洋服が少なくなると、コーディネイトはもっと真剣になる。
「仕事用」「普段用」「お出かけ用」「デート用」なんていちいちわけなくても、持ってる全ての服が「お気に入り」で、その日の気分に合わせて選べばいいじゃない。
今の私の生活や仕事のスタイルならそれが可能です。そうすれば、あれこれ多くのアイテムを持たずとも、常に納得のいくおしゃれが楽しめるしね。
ファーベストのコーディネイト
というわけで、早速ご近所徘徊に活用。
好きだけどなんとなくうまく着こなせないと思い続けていたファーベスト。パーカーとデニム、ニット帽を合わせてカジュアルに着ればよかっただけの話でした。なーんだ、全然使えるじゃないか。
ちなみに、昔、結構気合を入れてこのベストを着ていた時に友人に
「...マタギ?」
と真顔で言われたのも今では懐かしい思い出です。
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