老後の暮らし、それのどこがそんなに不安なんですか。

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帰り道に立ち寄った書店で自営業者に向けた老後のお金に関する本を見かけてふと手に取る。

毎日のほほんと暮らしているけれど、私だって全然考えてないわけじゃないのよ?ってな感じでパラパラめくってみたりして。

著者は50代でフリーランスのイラストレーター女性。ピーク時は月何本もレギュラーを抱えていた売れっ子だったけれど、担当編集者がどんどん異動や退職で姿を消していき、年齢的なこともあり新規営業もかけにくく、新しいことにもチャレンジできず、そして40代で病に倒れ…

となかなかガクブルな展開でした。THE・フリーランスあるある。



それのどこが不安なんですか

mashiko-2015

しかしざっと見てみると、同じく自営業の旦那さまと猫と暮らす持ち家アリ。収入が激減したと言えどもピーク時にかなり稼いでおられたようで現時点でも十分食べていけるだけの年収は確保できている模様。

今の家が夫婦2人には広すぎるので賃貸に出してもう1軒家を買ってそこで暮らし、いずれは2軒とも売却してそのお金で施設に入りたい、といった計画をされているくだりもあり、なんだなんだ、前フリではお金や老後のことを全然考えずにきてしまって不安で仕方ない、と言っていたけれど、全然余裕で安泰じゃないか、と。

関連 40代独身女性が今考える老後の暮らし。

で、今これを書くためにあの本タイトルなんだったっけ?とAmazonで検索してみたら、結構辛辣なレビューがついておりました。

内容はその恵まれた環境で一体何が不安なのか、というものや、とにかく考えがだらしなさすぎるという批判など。著者がこれまで年金を一度も払ったことがない点にも多くの方が突っ込んでいました。

年金の件をあそこまで赤裸々に書いてしまうのって逆にすごいなと私なんかは妙に感心してしまったわけですが、確かに将来に不安を感じ始めて本書を手に取った40代、50代の自営業者からすれば自分とは状況が違いすぎて全然参考ならないじゃないか、と、がっかりする場合もあるのかも。

パラっと立ち読みしただけのくせにネタにしてしまってすみません。

で、思ったのですが。
側から見れば十分磐石安泰でも、やっぱりご本人は不安だったのだろうなと。

めでたしめでたし、にはならない

皮算用フェチなので、今年はあれがやりたい、これがやりたい、数年後までにはこうなっていたい、アレが欲しい、なんてことを考えるのが好きです。

関連 70歳のライフプランシート。

目標のハードルが低すぎるのか何なのか、おかげさまでリストアップした夢やら目標は結構な確率で達成することができています。

もちろん思い描いたそのまんまの姿ではなく、ちょっと違う角度から叶ってしまった夢もあったけれど、それはそれで結果オーライ。そうか、望みを実現するには正攻法以外にこんな裏ワザもあったのだな、などと視野がガバッと開ける思いです。

欲しいものが手に入る、やりたかったことができる、長年の夢が叶う。

それはそれでうれしくたのしいことだけど、単純にそれがゴール地点でハイ、めでたしめでたし、にはならないよなあ。

近頃はそうしみじみ感じているのです。

願いが叶ったその先に

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老後の備えにしても、何らかの策ができていれば何もないよりはちょっぴり安心だけれど、不安がゼロになるわけでもない。そもそも人生なんてどこでどうなるかわかったものじゃない。

関連 40代、50代の望まない転職・再就職事情。

自分がコントロールできる範囲以外の外的要因で人生が大きく動く、動かせられる場合だって少なくないのです。

ものがたくさんあれば幸せ、は幻想だったのかもしれない、と多くの人が気付き始めている今日この頃。

関連 欲しいモノがない時代 生き方が最後の商品になる。

けれど、これは別に物質や金銭に限ったことではなく、夢とか願望とか安心感なんてものすらも一度手にすれば万事OK、はありえなくて、手に入れたその先にはキラキラした希望と同じくらい苦労や悩みも発生する。

そりゃそうだ。
私には私の、あなたにはあなたの、あの人にはあの人なりの、四季折々の喜び悲しみ苦しみ可笑しみ鬱陶しさ美味しさなんてのがあって、あらアタシのほうがアナタよりずっと大変なのよ、アナタはいいじゃない恵まれてるんだから、なんて卑屈になっても仕方ないし別に面白くもない。

あれ、なんか悲しい感じになってますか。そうでもないですよ。

結局どんな状況にあってもそれなりに不安も悩みもついてくるんだから何をしたってムダ、ああこの世には夢も希望もありゃしない。などと、自棄になる気はサラサラなく、なんというかつくづくHappy ever afterじゃなくてShow must go onなんだよなあと。

そして人生は続く。いや、それも永遠じゃないのだから、少しでも続けばもう相当にラッキー、か。

ミニマリストの持たない暮らし

どんなに大きな夢を叶えても、素敵な何かを手に入れても、ハイめでたしめでたし、とはいかない。けれど、ひとつ望みを叶えたらまた次の扉を開けたくなってそのせいでちょっとキツかったり落ち込んだり泥臭い展開にヘトヘトになったりする日があるのも、ラッキーなことにまだ幕が下りていないから。

そんな風に考えれば、おいおいこれもそんなに悪い展開でもないんじゃないか?なんて騙し騙し面白がれて結構お得です。

 




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