お金は使うものじゃなくて貯めるもの。

By: JFXie
またまた旅の計画などを立てています。
ここ数年はなんだかんだと度々海外へ行っていますが、元々は海外はおろか旅行自体にあまり興味がなかった人間。一人で旅するようになったのは40を過ぎてからのことなのです。
けれどよくよく考えてみれば子供の頃からご近所を小道まで満遍なく練り歩いたり、新しくオープンしたお店を見つけてワクワクしたりと街散策はしていました。そんな小さな探検が大好きだったことを考えれば今こんな風になったのも自然な流れ、なのかもしれません。
それなのに大人になってから数十年もの間積極的に旅に出なかった理由は忙しさや語学力、経験値の足りなさもあるけれど、どうやら「お金」の問題も大きいような気がしてきました。
お金は使うものじゃなくて貯めるもの
お断りしておきますが、私はお金が大好きです。
持たない暮らし云々言っていると清貧志向とか嫌儲家だなんて思われるかもしれませんが、全くそんなことはなく。本当にしたいことをして欲しいものを手に入れ、食べたいものを食べるためのお金を稼ぐことにはかなり前向きであります。
関連 持たない、買わない、小さな暮らし。いったいどれだけ貯めてるの?
とはいえ、世の中ゼニやゼニ!みたいなナニワ金融道気質でもないので金銭を得るためだけに嫌な仕事や悪どいことをしたいとまでは思いません。money can’t buy me loveってポールも言ってたし。
ところで前々から趣味がない、と公言していますが、実は30代半ばくらいまではお金を貯めることが趣味といっても過言ではない状態でした。
幼少の頃からお金を貯めたい欲が異様に強く、高校生になってすぐにアルバイトを始めたので10代後半にはそこそこまとまった額の貯金があったのです。周りの友達は欲しいもの、買いたいものがあるからバイトする、といった感覚だったけれど、私の場合は自分で働いてお金を稼ぐこと自体が目的だったような。
嫌なガキですね。
まあこれは育った環境によるところも大きいのでしょうが、幼少の頃から結構な大人になるまでずっと私にとってのお金とは使うものではなく貯めるもの、でした。
投資感覚の欠落
30過ぎた頃だったか、あまりの寒さに嫌気がさして冬休みに突然沖縄へ行ったことがありました。当時母にそれを話すととても嬉しそうに
「あら、自分の楽しみのためにお金を使うようになったのね」
と言われたことを覚えています。
いやいや私に守銭奴英才教育を施したのはアンタでしょうよという感じだったのですが、ガツガツ働いて貯めるばかりで旅行に行ったり趣味に勤しんだりすることのない娘の様子をそれなりに心配してくれていたのでしょう。
もちろん若い女性(当時)なりに友達と出かけたりブランドものを買い漁ったり話題のコスメやエステに手を出したり、なんてお金の使い方は一通りしていたのですが、
「まとまったお金を趣味や関心事、経験に投資する」
という感覚が大きく欠落していたのは事実。
だって、せっかく貯めたお金がブランド物でもおしゃれなインテリアでもない「目に見えないもの」に消えてなくなるのが怖かったんだもの。
お金はむやみに使わず、とにかく貯め続ける。堅実といえば堅実だけど、改めて考えるとなんかちょっと病んでますね。それが今なぜこうなった。まあこうしてあちこちウロウロすることが果たして経験や興味への投資になるのか、その投資にリターンがあるのかどうかは未だ皆目わかりませんけども。
老後のための貯蓄よりも大切なこと
収入が上がるごとに生活スタイルをどんどん変えていくのは結構危険なことだし、車くらいは持ってなきゃとか年齢的にもそろそろマンション買おうかなとか、なんとなく流されるままに消費をするのは確かにおかしな行為ではあります。
とはいえ、有効なお金の使い方など一切考えず通帳のゼロが増えるさまを目標にするのも切ない。そしてそれが全て老後のためだとしたらさらに切ない。
まだ老後が全くピンときていなかった、というか自分が40代になることにすら現実味がなかった若い頃。このペースで貯め続ければ老後は安心なのかしら、なんてぼんやり思っていたのは別に心底老後が不安だったからではなく、周りがローゴローゴ言うから人生ってそんなもんかなと思っていただけ。
そういう意味では私もまんまと世間の論調に流されていたわけですね。
あの頃に比べれば老後は俄然リアルになってきたわけですが、今となっては老後に備えた資産作りだけじゃなく、自分が本当に必要なものを知り上手にお金を使うこと、さらには能力を活かしつつ長く稼ぐ力をつけることにグッと意識が向いているのでした。
そんなタイミングで転職したり独立したり、はたまたこれまでのキャリアとは全くのフィールド外で起業したりと40代にして生き方や働き方を変えている友人たちがチラホラいるのはなんとも刺激的で興味津々。
この辺りのお話は今後も継続して書いていこうと考えております。
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