お金と自由と持たない暮らし。
昨日たまたま見つけたブログ記事の内容にとても共感できたのでシェア。
参考 お金と自由~なぜ貯められないのか~(仙石浩明の日記)
この記事は日立製作所出身で元KLabCTOの仙石浩明氏が立命館大学で行なった講義に関する内容をまとめたものとのこと。「お金」に関する考え方、付き合い方について触れられています。
お金といえばつい先日、ここでもこんな記事を書いてましたね。
お金も時間も足りないわけがない
基本的にはお金に関する考察ですが、これ、モノを持つことに関しても同じだと感じました。
すごく不思議だったから今でも覚えているんですけど、 同期入社の人が、入社早々、みんな車を新車で買ったんですよ。 もちろん好きだったら、買ってもいいと思いますよ。 レーサーを目指しているとか、 峠を攻めたいとかっていう人は買ったらいいと思うんです。
でもそんなに好きでもなくて、たまにしか車を使わないような人でも、 みんな車を買ったんで、不思議だなと思いましたね。 私に言わせるとありえないんですけど。 みなさん、好きでもないことにばっかりお金を使っているんじゃないですかね。
いやいや、まさにおっしゃるとおり。
私たちはつい「みんな持ってるから」とか「話題の商品だから」という至極自発的ではない理由でモノを買う傾向があります。
それが新製法で人気のカップ麺とかなら大きな問題はないですが、新車とかマイホームになると「この年になったらみんな持ってるから」などという無意味な理由で手に入れるべきではないですよね。
でも、少し前まで殆どの人がそんな消費をしていたわけです。
◆良い召使い
– お金は自由を得るための手段
– お金をどう使うか主体的に考える
– チャレンジするための強力な道具◆悪い主人 (充分なお金が無いと…)
– お金は生活の手段
– 使い方を考えるまでもなく出費がかさむ
– お金のために働く, お金に振り回される
– お金を失う恐怖で、チャレンジができない
– お金の不安がストレスに
これ、そのままそっくりモノにも言い換えできますよね。
◆良い召使い
– モノは自由を得るための手段
– モノをどう使うか主体的に考える
– チャレンジするための強力な道具
◆悪い主人 (充分なモノが無いと…)
– モノは生活の手段
– 使い方を考えるまでもなく出費がかさむ
– モノのために働く, モノに振り回される
– モノを失う恐怖で、チャレンジができない
– モノの不安がストレスに
モノを持たないシンプルな暮らしで誰しもが幸せになれるとは思いません。
でも、部屋にたくさんのモノを所有しているにも関わらず現在の生活に全く満足できない、という人は、モノを持つ暮らしに向いていないのかも。
モノを買いすぎるせいで金銭的な余裕がないという状況なら尚更です。
危険なのはバブルの残り香を知る40代かも
私たちが20代の頃はまさに
世界中の大人達が寄ってたかってウブな若者にお金を使わせようと知恵を絞る中、 お金を使うのを我慢するのは至難の業ですが、 さらに周囲の同僚からも、 「ケチ」 だの 「そんなに貯めてどうするんだ?」 などと、 冷たい視線を浴びることになります。
こういう時代でした。
そう考えると、今の40代って結構危険かもしれませんね。自分にとって本当に必要なものなのかどうかなんて考えることすらせず
「40代ならこれくらい持ってるのが常識だから」
なんて理由で不要なモノをたくさん買って、身動きが取れなくなってしまう。バブルの残り香を感じて過ごした若い頃に刷り込まれた感覚を今尚追い求めて辛い思いをしている人も少なくないかもしれません。
この講義を聴いた大学生たちはラッキーですね。まあ、まだ若いから将来のことなんて考えられないだろうし、あれこれ楽しみたいという世代だし、もしかしたらこの話の重みはさほどわからなかったかもしれませんが。
私はお金も大切にしますが、それよりも「自由」と「時間」があることが重要だと感じているので(だからフリーランスなんでしょうね…)さほど大事ではないモノを保管するために時間とお金を使ったり、モノのために働かなければならないような「モノに縛られた生活」はやっぱりしたくないなあ。
と、これを読んで改めて考えたのでした。
同じブログにあった仙石氏が前職を退任された時の文章も興味深かった。
積極的に今の仕事を捨てるべきでしょう。 部下 (or 後輩) が成長してきて、 自分の代わりがつとまるようになったら、 全てその部下に任せてしまい、 新しいことにチャレンジするわけです。 そうすれば部下も育つし、 自分を変えることができます。 運がよければ新たな成長フェーズに入れるかもしれません。
得たものを手放す勇気を持ち、新しい環境に挑むことを恐れない。
この方のお部屋がどうなっているのかはわかりませんが、根本はミニマリスト思考の持ち主なのでは、と思うのですがどうなんでしょう。
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