ミニマリスト主婦は80歳。

公開日: : 最終更新日:2020/02/28 ミニマルライフ




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みんなのマドンナ、ミニマリスト主婦も2020年に80歳を迎えます。

70代ミニマリスト主婦のキッチン。

多くのものを所有することを好まず、整理整頓が得意な母と、超がつくほど綺麗好きの父。ふたりの住まいが乱れているようなことがあればこれ即ち、心身になんらかの異変が起きている証拠。

多少の緊張感を持って毎度の帰省に挑む娘(私)ですが、おかげさまでこの年越しも美しい部屋は健在でした。

ミニマリスト主婦は80歳

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今年も神戸にある両親宅で伝家の宝刀寝正月をキメました。

文字通りの、寝正月。かなりゆっくりと滞在したのに、ほとんどどこへも出かけず、毎晩家族で鍋をつついて酒を飲んでいた。

どれくらいつついたかというと、ぶりしゃぶ、鶏の水炊き(×2)、あんこう寄せ鍋、すき焼き、豚しゃぶという豪華バリエーションを網羅したほど。そして三が日は当然、朝から酒を飲みながら、お節をつついたのでありました。

わたくし、帰省時の炊事はすべて母にぶん投げるぐうたら娘です。

70代ミニマリスト主婦が団子を練らない理由。

しかし今回は団子作り以外にも鶏肉の下ゆでや鍋のペース配分、しめの雑炊や麺類の手配などは担当しました。

他人が台所を使うことを嫌う母ではありますが、団子作りから数年かけて徐々に娘に心を開き始めたということでしょうか。いや、基本的に料理が嫌いな母なので、ただ単に面倒なだけか。それでも野菜を切る作業は母の聖域と定め、そこには手出ししておりません。

で、これらの作業を担当してみて、母の「仕舞い魔っぷり」を痛感しました。

例えば、鍋の途中。キッチンで仕込んだ鍋を食卓まで運んだり、食事中も蓋を開け閉めしたりするために使う鍋つかみを、文字通り1つかみごとにシンク下の定位置に戻す。私がテーブルに置いたはずのそれをキョロキョロ探すと必ず、元の位置に戻っている。

鍋つかみに限らず、菜箸然り、おたま然り、動線とか作業効率とかは一切無視して、とにかく使っていないものは定位置に戻してしまう。

「もうとにかくものが出ているのがいやで、すぐになおしちゃうのよ〜」

とは本人の弁。いやいや、そこは出しておこうよという場面でもなおすのでちょっと待った、となるのだけれど、まあこういうところかな、とも思う。こんな感じだから、いつだってピカピカなんだろうなと思う。余談だけれど、「なおす」とは、仕舞う、収納するなどを指す西日本特有の言い回しであります。

楊貴妃の娘

ベランダに続く大きな窓は父が毎日磨いているらしくチリひとつついていない。両親宅は南向きで日当たりがよく、確かに暖かいが、この冬は私が帰るまでエアコンやストーブなどの暖房器具を一切使っていなかったという。

ものは、買わない。暖房も、使わない。シンプルライフを気取ってはいるけれど、結局のところ全ては節約目的?自分勝手に東京で暮らしている私は、爪に火をともすような生活を老親に強いているんじゃなかろうか。

老後貧困の不安と「持てない」暮らし。

胸が痛くなり月々の食費を聞いたところ、80歳の老夫婦2人で一体何をそんなに食っているのかと驚く金額を告げられ、呆れるやら安心するやらしていると

「マドンナもね、年を取ったわ…。」

と真顔でため息をつかれ、さらに呆れる。

70代ミニマリスト主婦のセレブ生活。

親戚にもらった金箔入りの日本酒を父と飲んでいると、酒を飲まない母が執拗に金箔のみを所望するのでなぜそんなに金箔を摂取したいのかと聞けば

「それは、楊貴妃だから」

とまた真顔で言われ、またまた呆れる。さしずめ私は楊貴妃の娘。

80歳女性って、こんな感じなんですかね。他に80代のお友達がいないのでよくわかりませんが、たのしそうで何よりです。

100まで生きたいミニマリスト主婦

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楊貴妃は相も変わらず絶好調だけれど、楊貴妃の夫、つまり玄宗、ではなく父は、前回の帰省時よりもさらに足元がおぼつかなくなっており、ああいよいよ父も80歳かと痛感しました。

言葉もやや出にくくなってはいるようだけれど、娘とジェンダーロールについて議論するなどまだまだアタマはしっかりしており、何より酒を味わう余裕があるのは心強い。

いや、飲ましちゃダメなんだけど、いうてもまだまだ私より飲めますよ、あの人。ただでさえ転倒リスクが怖いので、泥酔するまで飲めとは言わないけれど、酒のたのしみは奪いたくなくて、ついつい酌をしてしまう娘。酒飲みあるあるですね。

満たされない毎日の過ごし方。

しかし年末年始休暇って、なんでこんなに愉快なんでしょうね。情けないほどくだらない話をしながら家族で鍋を囲み、酒を飲む時間が私はとても好きで、毎年とても楽しみにしている。

それもこれも、両親がこうして平凡な日々を淡々と紡いでいてくれるからこそ得られるひとときで、でもこの先もう多くは持てない時間なんだろうなともわかっている。

ミニマリスト主婦とその夫も80歳、いよいよ立派なお年寄りの仲間入り。母はやっぱり100まで生きたいらしいので、あまり無理せずなんとなく頑張ってくださいね、という気持ちで過ごした2020年の新年なのでした。

 




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Comment

  1. kyoko より:

    いよっ待ってましたマドンナネタ!

    お母さま、いや、楊貴妃、お元気そうで何よりです。

    美味しく食べられるならまだまだご健勝でしょう。
    しかも、定位置に戻す、、ご自宅でこれを都度都度できるのは、すごい!益々尊敬の念を新たにしました。

    • crispy-life より:

      kyokoさん

      楊貴妃の威力、2020年も健在でした。80にして尚衰えることなき自己愛、恐れ入りますという感じです。
      実の娘でありながら定物定位が苦手な私ですが、できる範囲で80歳ミニマリストを見習いたいと思います。

      本年も、どうぞよろしくお願いいたします!

  2. kyoko より:

    こちらこそ、よろしくお願いします。
    今年も、更新楽しみにしております。

    都度戻す、、これ、探さない方法の基本ですよね。
    キッチンは、楊貴妃の城のご様子ですから、となると、元々か、身に付けられた習慣なんでしょうね〜すごい!
    早速あらゆる物を使ったら戻す、を実践中です。

    • crispy-life より:

      kyokoさん

      >都度戻す、、これ、探さない方法の基本ですよね。

      おっしゃる通りなのですが、妃の場合は戻し過ぎなところがあります。継続して使うものまで戻すので、結果作業が増えているという謎…

      本人が心地よいならそれでよし、ですね。

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