70代ミニマリスト主婦のセレブ生活。

公開日: : ミニマルライフ

kobe_18aw

みんな大好き、70代ミニマリスト主婦のお話です。

70代ミニマリスト主婦のキッチン。

前回の登場は今年の正月帰省だったので、約8ヶ月ぶりですね。

まもなく大台を迎える我が両親。ここ数年は夏と冬の年2回の帰省でご機嫌を伺うようにしておりますが、元気でいるか、変わったところはないか、会う前は毎回緊張が走ります。

両親の暮らしぶりに、ホッとする

本人たちも常々

「家の中が散らかっていたり、掃除が行き届いていなかったら、『いよいよきたか』と思え」

と言っています。それくらい、両親宅は常に整理整頓され、美しく整えられている。

そもそももの自体が少なく、使ったものをそのまま放置するという文化が存在せず、すべてがいつも定位置に収まっている。また、洗面所の鏡や窓ガラスが汚れていることはまずないし、ゴミが溜まっていることも、冷蔵庫に食材がみっちり詰まっていることもない。

ただし、絶望的にセンスがない。スッキリきれいではあるけれど、おしゃれではない。ヘンなピエロの置物とか飾りたがるし、見ている側が不安になるような毒々しい花柄のシャツや、どこで買ったのか問いただすのも怖いデザインのサングラスを嬉々として着用する。それが、我が両親なのであります。

70代ミニマリスト主婦のファッション。

2019年の夏も、彼らの暮らしに変化なし。父の部屋が少し模様替えされていて、棚がひとつ空になっていた以外に、大きな動きはありませんでした。母はまだまだ、ものを減らしたいらしいけれど。

70代ミニマリスト主婦のセレブ生活

mother_t

私が神戸の両親宅に到着した翌朝、父は掃除当番だかなんだかで、早い時間から出かけていきました。その日の夜もまた、ご近所さんから

「郵便再配達の電話申し込み方法がわからない」

という電話があり、馳せ参じる世話焼きな父。

相変わらず、自治会行事をはじめとするご近所づきあい全般は、父の担当となっています。

70代ミニマリスト主婦の年明け ’17。

一方で、ご近所さんとも古い友人知人とも、なんなら親戚や娘とも必要最低限の付き合いしかしない母。もともと社交性がなく一人静かに過ごす時間を好む性質なので、一切合切の面倒を父に押し付けられる今の生活はとてもたのしいと語る一方で

「セレブ生活も、ラクじゃないのよ」

と大真面目な顔で言う。

曰く、母自身は毎日静かに過ごしたいと考えているが、ちょっと外を歩けば見知らぬ人に声をかけられ、いつものスーパーで買い物をしていると、店員さんがこぞって挨拶にやってくる。つまり、

「みんな私と話したがるから、それなりに相手しなくちゃいけなくて、大変」

ということのようです。変わらぬマドンナ体質に安堵するものの、母にとってセレブの定義とは。

ミニマリスト主婦の退屈な毎日。

しかし母のようなちょっとアレなタイプって、判断に困りますね。

70代老夫婦のシンプルライフ

sumasui_1709_25

部屋はいつも通りキレイでホッとしたけれど、父は前回帰省した時より足元がおぼつかなくなっていました。

筋力が低下したのか、歩く速度が遅く、ちょっとよろけたりもする。すぐに自転車に乗りたがるのも、そういう事情があるからなのでしょう。

元来活動的で体力に自信ありだった父の変化。娘としてはやはりショックだけれど、80歳なんて何があってもおかしくはない年齢。相変わらず真っ黒に日焼けしてはいても、高齢者なんだよなあと実感せざるを得ません。

老いていくってこういうこと。

一方で、厄介なのが母。

セレブらしく未だにパンプスを履きこなし、背筋もしゃんと伸ばしてちゃかちゃか歩けているけれど、元がこういう人だからこそ、変化に気づき難いだろうな。若い頃からまともな発言をしているところを見たことがないので、痴呆の症状が出ていてもわからない可能性大。

そういや「子育てとばして介護かよ」の作者さんも当初、ご両親の変化をそれとは認識できず、ヘンなこと言うなあくらいしか思ってなかったと言っていたっけ。

なんにせよ、センス皆無な老夫婦のシンプルライフが、この先もおだやかなものでありますように。

「正月はまた、鍋で飲もうよ。それまではとりあえず、生きといて」

鍋ものが大好物で酒飲みの父と、料理が嫌いな母と、次の約束を交わす。すっかりレギュラー化しているミニマリスト主婦シリーズ、長く続くといいね。

 




関連記事

シンプルな暮らしを確実に遠ざける2つの邪魔もの。

By: Haldane Martin[/caption] 現在シェアハウスで生活しているので

記事を読む

1月 1ヶ月で捨てたものリストと買ったもの。

By: Alexey Kljatov[/caption] 定例ポストです。 昨年の夏か

記事を読む

憧れのキッチンワゴンは導入できず。引っ越し散財日記その3。

奥さん、お盆です。 台風が来るとかこないとかいう噂もあったので、相変わらず新居の整理

記事を読む

ミニマリスト女性の秋ファッション(4) 定番コットンカーディガンを着回す。

少ないアイテムをどのようにうまく、そしてできるだけセンスよく着回すか。 服を必要以上に

記事を読む

今日捨てたもの 8/9 カセットテープを処分。

今月は毎日1つづつ何かを手放す月間です。 本日で9個目ですが、また凄いものが出てきましたよ

記事を読む

実家の片付け問題とは無縁でも、次の帰省でしたいこと。

By: TANAKA Juuyoh (田中十洋)[/caption] 40代、50代と年齢を

記事を読む

おしゃれに必要なのはお金かセンスか、それとも。

先日衣替えをしまして。 関連 どうせ捨てるなら、何も持たないほうがいい。 おっと

記事を読む

キャベツの白和え、豚肉と白ねぎの梅蒸し献立。

キャベツのわさび白和え、豚肉と白ねぎの梅蒸し献立。

もともと凝った料理を作らない、作れない人間なのですが、ここのところ食のシンプル化が加速して

記事を読む

選択肢過多(Choice Overload)多くの候補から選べるのが幸せ?

最近読んだ本の中で「選択肢が増えすぎるとストレスが増し、幸福度が下がることがある」という記述

記事を読む

新しいアイテムに頼る秋、コーディネートを記録する効果。

久しぶりにストールを新調しました。 巻物が好きなので、ストールは同じブランドのものをも

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑