人生を変える幸せの腰痛学校 自分でできるシンプルなこと。
「腰痛持ちなんだったら、読んだほうがいいよ」
そう知人にお勧めされていた本がありました。
おかげさまでここのところずっと調子がよかったもので、そういやあの本の存在を放置してたな、と思い出す。
せっかくだから、この機会に読むことにしました。
久しぶりの腰痛の原因
前回ぎっくり腰になったのは2年前。
久しぶりにやってきた強めの腰痛は前回のような瞬発力を伴う痛みではないので、ぎっくり腰とはまた違う症状でしょうか。あれ、ちょっとおかしいかな、要注意かな、と感じた翌日にはまんまと歩行困難に陥っておりました。残念。
原因はわかっています。ホタテです。
いや、悪いのは肉厚ぷりぷりのホタテちゃんではなく、キッチンの作り。
両親宅は高齢者用にデザインされたバリアフリー住宅につき、流しの位置が通常よりもかなり低め。車椅子での生活でも自炊が出来るような配慮がなされており、娘としてはありがたい限りなのですが、ここで真剣にホタテと向き合ったのがいけなかった。おそらく、私がもっとも不得手とする姿勢で固定してしまったのが敗因かと。
いやー、自分が腰痛持ちってことをすっかり忘れてホタテに没頭してしまったのはマズかった。ホタテをなめるなよってこういうことですかね。違いますね。とにかく我が腰に前屈みの姿勢は禁物、気をつけねば。
人生を変える幸せの腰痛学校
さて、知人に勧められていたのは「人生を変える幸せの腰痛学校」なる「小説」。
「読むだけで腰痛がよくなる画期的な小説だから」
と聞いていたので、こう、腰痛を克服する物語の中に効果的なストレッチとか痛くない歩き方なんかが網羅されてるのかしら?と思っていました。が、今回改めて検索して表紙を確認し、がっかり。だって、
「心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える」
とか書いてるし。そもそも私、人生を変える!なる煽りにも懐疑的だしなあ。
これ、多分アレですよね。自己啓発書みたいな、病は気から的な。うーん、ちょっと苦手な方向性かもしれないと思いつつ、せっかくだから読んでみることに。
「もはや腰痛の治療には、安静も、コルセットも、薬も、手術も、腰痛体操も効かないことは科学的に実証された事実である。大事なことは、腰痛に関する誤った思い込みを消去し、正しい知識・情報を心底理解し、考え方や行動を変えることである。本書はそのための最強の教科書であると同時に、腰痛の恐れから解放してくれる希望の物語でもある」
冒頭数ページを読んで、あれ?これ、私のことかしら、と思いました。
主人公の女性は激務の最中に突然の腰痛に襲われ、休職、入院、退職。おまけに失恋までしてしまい、マンションを引き払って実家に戻るも腰痛の再発を恐れてなかなか前へ進めない娘に両親の態度は冷たく…となかなか厳しい状況です。
主人公が自分と似ていると思ったのは、発症した時点の環境や仕事や年齢などのあれこれ。幸い私の場合入院や手術は必要なかったし、仕事も辞めずに済んで両親に冷たくされることもなかったのですが、周りからほんのりババア扱いを受け、軽視されがちな腰痛持ちの切なさはよくわかります。
自分でできるシンプルなこと
内容について細かくは触れませんが、結局最後まで一気に読んで、そっか、これでいいのだ、と自分と腰痛の付き合い方について再認識した次第。
私は最初の腰痛の時とその数年後に再発した時だけは病院に行ったけど、以降は通院はしていません。
諦めたわけじゃないけれど、病院に行っても治療らしい治療はされなかったし、まあこういうものなんだろうと思っているし、ストレッチとか腹筋鍛えるとか、自分でできることも多いし、何より、痛みをどうにかできることは経験としてわかっている。
今回もあー、久々にやっちゃったなあやれやれ、と思いつつ、翌日には大きな鞄ぶら下げて新幹線に乗って帰宅して、その後復活しているので、まあ大丈夫なんでしょう。
痛くならないに越したことはないけど、なったとしてもどうにか対処できる、回復できるとわかっているのは、強い。
もちろん、誰しもがこの通りにはいかないだろうし、本書にも記載されている通り絶対に通院したほうがいいタイプの腰痛もあります。その辺りの判断は間違えてはいけないけれど、あまり悲観的に捉えないでもいいのかな、とちょっと気が楽になったりして。
ちなみに、内容は私の苦手な精神論系ではなく、腰痛に限らず慢性の「痛み」に関する世界最先端の治療と言われている認知行動療法プログラムに基づくもの。慢性的な痛みのせいでちょっとした行動にも臆病になってしまう、体を動かすのが怖くて気が滅入りがち、そんな時に読むと何かしらのヒントが見つかるかもしれません。
自分で治せない痛みは病院に頼るしかないけど、自分の力でできるシンプルな方法があるならば、やらない手はないからね。
しかしなんですな。ここのところ、健康診断とか親知らずとか腰痛とか辛気臭い話題が多くてすみませんね。これも偏に旨い酒が飲みたいがための行動なのですよ。
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Comment
crispy様
会社同期と会うと気がついたら体調やら
薬やらの話になってしまいます。
年のせいでしょうか?笑
最近平日の酒を止めて、週末だけにしてます。
以前より頑張り屋さんだったγGTP君が
今回健診で大変な営業成績を弾き出したため、
さすがに控えないとヤバいか…と。
タバコを止めた時もそうでしたが、何をして良いか
手持ち無沙汰になりますね 苦笑。
病院にもう一回優秀表彰で行かなくてはならないので、
それまでに、色々手を尽くして数値を下げなくてはw。
しかし、ドクターストップかかるよりは平日の酒くらい
我慢しなくては…。まぁ楽しんで我慢してます笑。
crispyさんもどうかご自愛くださいませ。
ちゅーなーさん
あらー、それはそれは。伸び盛りのγGTP君にも困りものですね。
しかし酒を控えてみると結構いろんな発見があっていいですよ。自分がいかに酒に時間を費やしていたかが身にしみてわかりました。
私も次回の表彰式に向けて、生活習慣改善真っ只中であります。式が終われば元どおり、では意味がないので抜本的な改革が必要ではありますが、何が正解かがわからないのでひとまずは3ヶ月後の数値を見て対策を決定しようかなと。
いやいや、お年頃ってやつですわね。お互い頑張りましょう…。
突然失礼します。
『人生を変える幸せの腰痛学校』著者の伊藤かよこです。
このたびは、拙著をお読みくださりありがとうございました。
「腰痛は心配いらない」ということが伝わったようでうれしく思います。
「心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える」というサブタイトルを見た時には、そのチープさに私も固まりました(笑)お気持ちはよくわかります。
このたびはありがとうございました。
感謝をこめて。
伊藤かよこ
伊藤かよこさん
コメントありがとうございます。
タイトル周りになんだか否定的なことを書いておきながら(すみません…)、自分の腰痛人生が描かれているような気がして一気に読んでしまいました。腰痛に悩まされている方ならおそらく登場人物6人の誰かに自らを投影するのではないかしら、なんて思ったりして。
おかげさまで久しぶりの腰痛は回復し、現在はほぼ通常営業に戻っております。今後またあの激痛が襲ってきても、少し落ち着いて対処できそうです、ありがとうございました!