黄色いパンツ、選ばなかったもうひとつの道。
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生き方と考え方, 音楽、映画、芸術、世界
Another Day of Sun.
初めて聞いた時からこの曲が好きすぎてたまらなかったわけですが、結局機を逃してしまったので自宅にて鑑賞。
賛否両論、かなり好みが分かれる模様のLA LA LAND。
オープニングだけでも大きなスクリーンで見る価値あるなあと思いました。
そのままでも素敵だけど、服って大事
正直なところ、本編よりも大迫力のオープニングのほうが印象に残りまくりなわけですがこのシーン、なんと全カットの恐れもあったそうで。
参考 【徹底特集】『ラ・ラ・ランド』奇跡のオープニングはいかに撮影されたか(THE RIVER)
それから監督らは、オープニングシーンそのものをカットし、「あのオープニングは初めから無かったもの」として数ヶ月冷ましたそうだ。
いやいやいやいや、それは惜しいにも程がありまくりでしょ。間奏で荷台が開くところも、黄色いドレスの女の子のパンツが丸見えになるところも、残ってくれてよかった。
ところでこのオープニングシーンとリハーサルをiPhoneで撮影したものとの比較動画を見ると、服って大事だなと思う。ダンサーは普段着でもみんなちゃんとカッコイイんだけど、本番の衣装を着たクールさとは次元が違うもんね。あの女の子のパンツだってしっかりと大きくて黄色いからいいんだよ。ちっちゃいセクシーパンツじゃだめだ、履き直せ。
選ばなかったもうひとつの道
音楽に惹かれて観るのを決めて一切の情報を入れずにここまできたもので、始まってからああこういう話だったのかと知る。
ストーリー自体は大きな捻りもなくままありがちなものではありますが、まさに今夢を追いつつ惚れた腫れたで奮闘している若い世代の感じ方と、選ばなかったもうひとつの道が頭を過るであろう中年の感じ方は全く異なることでしょう。ていうかこれ、ロマンチックなラブストーリーとかなんとか言われてた気がするけども、ラブストーリーじゃないよね。
選ばなかった、もうひとつの道。
人生是選択の連続。人間誰しもが要所要所でいろんな選択をし続けた結果、今この状態にあるわけで。我が選択にはただのひとつたりとも間違いはなかった!と断言できる人なんているのだろうか。もしも今、30年くらい巻き戻してそこからやり直すとしたら、私なんか絶対別の選択する自信あるけど。だって、Side-Bのストーリーも見てみたいじゃないか。
違う選択をした先に広がる別の人生が、現状とは比べものにならないくらい眩く刺激的なものであったとしても、あー、元の生活もあれはあれで結構気に入ってたんだよなー、などと時々懐かしく思い返すであろう程度には、今この現実を堪能できている。なんてことを、怒涛のラストシーンで考える。
何にもなくても、まあまあ愉快なside-A。幸せのハードルが低くて何よりです。
オープニングといえば、Across 110th Streetに痺れるJackie Brownも最高に好きで何回も観てしまう。しかしこれ、もう20年前の作品なのか。20年で私はこのオープニングを一体何回見たのか。でも本編は2回くらいしか観てないかも。プライムきてるし、久しぶりに観てみるか。
LA LA LANDのオープニングもレンタル期間中に何度もリピートしてしまいそうな気配がします。人生はリズムだ。
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