岩手三陸 恋し浜ホタテのお取り寄せで贅沢晩酌。
先日、オンラインマーケットスマホアプリ・ポケットマルシェさんにご協力をいただきナイス贅沢をさせていただきました。
元気野菜を前にアワアワよろこぶ様子をお読みいただいたところ、そんなに楽しかったのなら今後もお試し企画を続行しませんか、という夢のようなオファーが。
えええ、いいんですかあ。そりゃまあ、私は構いませんけども(ニヤニヤ)。
帰省土産はお取り寄せ
というわけで、なんとまたまた全国各地の贅沢食材をご提供いただけることになりました。こりゃ全力で食べさせてもらわねばなりません。
そんなうれしいお話があったその後にちょうど帰省の予定が入っていたもので、今回はこのありがたいオファーに家族も巻き込もうじゃないかと思い立ったのです。
だってほら、帰省中に両親宅でお取り寄せすればファミリーサイズのものでも心配ないし、私はおいしく飲み食いできるし、ブログも書けるし、その上に家族に恩も着せられるし(鬼)でいいことづくめじゃないですか。
しかし、ここで悩む。さあ、何を選ぶべきかしらと。
今回はせっかくの機会だしやっぱり水産系に行きたい。どれにしよう。
リストをチェックしてみれば大好きなのどぐろがあるし、幻のエビってのも捨てがたい。しかしコラーゲンたっぷりプルプル夏アンコウって何よ?どういうこと?
と、水産系ページを100回くらいリロードした末に、岩手三陸小石浜のホタテ、今回はあなたに決めました。その名も「恋し浜ホタテ」ですって。
岩手三陸の恋し浜ホタテのお取り寄せで贅沢晩酌
台風の影響を心配していたのですが、とれたてホタテが岩手より無事に到着。恋し浜ホタテは築地市場でホタテの最高値がついたことがある岩手県が誇るブランドホタテなんだそうな。出品者は綾里漁業協同組合・小石浜青年部の佐々木淳さん。
参考 恋し浜ホタテ (ポケットマルシェ)
恋し浜ホタテがおいしいって言われるのは、親父たちの世代のおかげです。
漁師ってのは、人よりも多くの収穫をしたいと考えるのが普通で、普通は数量制限しようと言ってもなかなか意見が一致しない。でも「量を減らし、質を上げる」と親父たちが話し合って、意思を統一しました。
そう、これは漁師さんらが数量制限を設けることで品質を上げてきた、大事な大事なホタテ。量より質。食べ物でもそういうポリシーのあるものってうれしい。
貝を開けるためのヘラと、貝の開け方や料理方法が記されたパンフレットがついていました。わたくし、生のホタテを扱ったことがないんだけど、専用のヘラがついてるならば勝てるような気がします。
オープン。大きな貝が6枚キレイに並んでいます。
ずっしり重い!ちらっとヒモが見えてるでしょう。この貝の中びっちりの大サイズだからそりゃ重いわ。
と、ここまで書いていて気付く。せっかくの肉厚ホタテの貝殻を開けた瞬間の写真が、ない。おかしいな、撮ったつもりだったんだけど、惜しいことした。
ホタテの刺身と焼きホタテ
では、さっそく調理に取り掛かります。
付属のヘラのおかげで貝柱を傷つけることなくぷりんと上手に開けられました。貝から身を外し、ウロを取り除いて貝柱を塩水で洗い、ヒモは塩で揉みヌメリをとって、まずは刺身に。
1個分の刺身でも、結構なボリュームがあります。
切り方によって舌触りが変わるとのことで、ひとつは貝柱をタテ方向に、
もうひとつはヨコ方向に切ってみました。ぷりんぷりんでかわいいねえ。
しょうゆとわさびで。
こんなもん、旨いにきまっとるがな。と、ウンウンうなずくマイファミリー。そうでしょうそうでしょう。
貝柱のとろける甘さはもちろんのこと、酒飲み一家には磯の香り満載のヒモのオツな感じが大好評。弾力のある歯応えが楽しめるタテ切りとねっとりした舌触りがイヤラシイヨコ切り。ここは好みの分かれるところですが、我が家ではタテがやや優勢でありました。
そして残りは焼きホタテに。
貝をキレイに洗った後、そのまま焼いて殻が開いたら片方を外してもうしばらく焼きます。が、あまりにデカすぎて魚焼きグリルに全部並べられなかったので苦肉の策。
ガス火で直焼きしてやりました。思いの外ぴったりサイズで、むしろこのほうが上手に焼けるような。
おーい、味付けなしかよ。焼きホタテといえばバターしょうゆだろうよ、とお思いでしょうか。
否。味付けは、しない。
ポケットマルシェの佐々木さんのコミュニティに
「バター焼きにしました!」
というコメントがつくたびに
「何も味付けしなくても美味しいですよ」
と返信されていたのが気になってしょうがなかった私。確かに、ホタテバターは魅力的だけども、味が濃いからそのままで食べて、とホタテのプロが言うのなら間違いないじゃないですか。
結果、やっぱり味付けは不要でした。ホタテをなめるなよ。
写真がイマイチでやや焼きすぎっぽくみえるけれど、実は中はレア。味付け一切なしでも天然の塩味がしっかりきいていて、これがホントにうっとりねっとりの旨さだったのです。
刺身もいいけど、焼きもいいなあ。但し、焼きすぎないように気をつけるべし。
ちなみにビールで乾杯した後は高知の酒・土佐鶴を。
これをロックで飲むのが父との間でブームになっているのです。
日本酒に切り替えたら、刺身で残った部分を酒としょうゆでさっと炒ったものをちびちびつまむ。
えへへ、酒飲みの発想ですみませんねホント。
あっという間に食べ尽くしたホタテの貝殻。食後に
「大きいから1個食べたらかなり満足できるけど、あればもっと食べたい」
とのご意見をいただきました。THE・強欲。言いたいこと言うぜやりたいことやるぜ。古いですねしつこいですね。
いつもの晩酌と違って慣れないキッチン&食材、かつ腹ペコファミリーの視線を気にしながらだったもので、いい感じの写真が撮れなかったのが心残りですが、恋し浜ホタテは満喫、満足。ああ、また今すぐ食べたい。
このホタテが育つ漁場には、今でも瓦礫が埋まっており、佐々木さんらが自ら海に潜って除去作業を続けられているとのこと。
参考 東北の漁師・農家さんが歩んできた苦難と感謝、そして希望を見つけた6年間の物語(ポケットマルシェ)
たくさんの人々の想いが詰まった、大事な大事な恋し浜ホタテ。
これを書き終わったら佐々木さんのコミュニティにごちそうさまを言いに行かなくては。家族みんなで楽しみましたよ、ってね。
この日は恋し浜ホタテをメインに母作の煮浸しやポテトサラダが並ぶ実に実家的な晩酌となりました。ランチョンマットのセンスがものすごいことになってますが、ほら、何せこの人It Girlですから。
ところで今回ホタテに決めたのは、It Girlのご機嫌を伺ってのことでもあります。
何せ大きな魚さばいたりするのはイヤ、難しい調理はイヤ、かといって他人に(娘だけど)キッチンでごちゃごちゃされるのも耐えられんという気難しい人なので、あんまり台所を汚さずに気軽に楽しめる海産物にしようと考えホタテを選択したのでした。ホタテ担当は私だったけれど、貝柱もサクッと外せたし、後始末も簡単だったしで、正解だったわ。
またまた長くなりましたが、佐々木さん、ポケットマルシェさん、ありがとうございました。神戸の両親宅で、岩手のホタテを食べながら、高知の酒を飲む。ああ、ホントに贅沢、幸せ。
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Comment
こんにちは♪ (^o^)丿
> ホタテをなめるなよ。
★ブフフッ♪★
安岡力也さんの《ホタテマン》を知っている世代と見たっ!(笑)
なんだか最近「美味しい魚介」が見当たらなくてシオシオになっていたら、
隣りの・隣りの町にお魚の行商のオバサンが出没しているという情報をゲット★
近日中に“ 聞き込み ”に行く予定♪(笑)
出没スポットを確認してきます! (^_-)-☆
別府美人さん
あの歌、なんか好きなんです。おちゃらけソングと見せかけて私もやりたいことやろうとしみじみ思わせてくれるところになんだか惹かれます。
私も近所ではあまりいいものが手に入らず、家ではほとんど刺身を食べないので、今回のホタテは本当に嬉しかったです。お魚の行商とは、いいですね! いい魚介との出会いがありますように。ロックンロール。