自分で選んでおきながら文句。
公開日:
:
最終更新日:2020/08/03
音楽、映画、芸術、世界
振り返れば特別なことは何もしてなかったおこもり期間ではありましたが、映画や本に費やす時間はたっぷりありました。
あったはいいが、なぜかスッキリしないものばかり観てしまった。
「聖者たちの食卓」に引き続き観たインド映画もまさにそう。
ビジュアルの可愛らしさからしてもっと朗らかなヤツを想像していたのに、してやられました。
やりきれない気持ちのピザ
「ピザ!」は南インド・チェンナイのスラム街で暮らす幼い兄弟の物語。街にピザの店がオープンしたことをきっかけに、兄弟は未知の食べ物にすっかり魅了されてしまう。
オープニングセレモニーに招待されたセレブがピザを頬張る所作に憧れたり、どんな味かと想像したり、ピザを買うために知恵を絞ってお金を貯めたりする様子は微笑ましい部分もあるのだけれど、どういう視点を持てばよいのか、迷う。
いやいやいや、それでええんかい。と突っ込みたくなるストーリー展開は歯がゆさ満載だし、金と欲に目が眩んだ大人の思惑が交差する様は目も当てられない。ラストシーンの2人の会話だけが唯一の救い、なのか。いや、ピザ好きですよ。美味しいやつは、美味しい。
自分で選んでおきながら文句
そしてもう1本。納得いかないといえば「パターソン」。こちらはニュージャージー州・パターソンに暮らす、パターソンという名のバス運転手とその妻、そして愛犬ブルドッグの静かな日常を描く物語。
激しいドンパチとか流血とかスクリームとかが心底苦手なもので、これといった事件も起こらず淡々と日常を描く構成はとても好み。なのに、奥さんの無邪気さが辛い。作品の本質とは全然関係ないところが気になってモヤモヤするって、これぞお門違いだけど、なんか辛い。美しくてキュートなんですけどね。パイとギターがどうもね。
自分で選んでおいて納得いかないってアホですかという感じですが、こんな時だし、もっとスカッと爽快なやつを選べばよかった。インド映画なら、バーフバリくらいに振り切ったやつ。
ところで、シリコンバレーはシーズン6で終わっちゃったみたいですね。
最終シーズンがPrimeで公開されるのを、今か今かと待ちわびています。シリコンバレーといえばチアン・ヤン役のジミー・O・ヤンのスタンダップ「人生はお買い得」を見て驚く。この人ってコメディアンだったのか、全然知らなかった。そして私も「チアン・ヤン、英語話せる…」と思ってしまいました。
しかしこの手のアジア人ネタは確かに「Nothing has changed」だなあとまた複雑な気持ちに。いや、1時間のトークは圧巻だし、面白い上にちょっぴり感動的なところもあるんですけどね。
って、自分で選んでおきながら、文句が多いな。
とにかくこの春は思いがけず時間があったおかげで、普段は選ばないものまで観れたし、読み放題キャンペーンにのっかり仕事関連の資料も読み漁り、ずっと気になっていたエッセイにも着手できた。まだまだ積ん読中の本もたっぷりある。
今回はさすがにmusicにまで手出ししなかったけれど、こちらも6/16までキャンペーン延長だそうで。潰す時間なんて、もうないわあ。
関連記事
-
-
時がとまっているおばさん。
最近「ガラスの仮面」を読みはじめました。実は私、昭和の女でありながら、今まで読んだことがな
-
-
40過ぎてギャルファッション、時間軸がズレている。
最近の音楽にとんでもなく疎くなってしまったので、今まで存じ上げなかったのですが。 布団
-
-
くさったおばさんと、恋のうた。
小さい頃は神様がいたっけかなあ。不思議に夢を叶えてくれたりしたかなあ。 20数年前、当
-
-
好きだから、共有したい。
実は劇場版を観てしまいました。 おばさんホイホイは真実だった。 もちろん自発的に
-
-
荒木経惟 往生写集-東ノ空・PARADISE、チロ。
銀座の資生堂ギャラリーで開催されている「荒木経惟 往生写集-東ノ空・PARADISE」に行っ
-
-
持たない生活、持てない私のしつこい憧れ。
ありがたいことに、このブログを通じて商品レビューのご依頼などを頂くことがあります。 興
-
-
アリババの休日とリア充の爆発。
始まっておりますゴールデンウィーク、みなさまいかがお過ごしでしょうか。わたくしは暦に逆らって
-
-
おばさんホイホイは真実だった。
以前友人が突然アイドルグループにハマった話を書きましたが。 モノを持たない人間の好奇心
-
-
集中力の低下か、三半規管の弱さか。
飛行機移動のお供と言えば映画ですが、近頃は長時間連続して画面を見続けるのが辛くなってきました
-
-
BIRDLANDの予約方法 ニューヨークのミュージカルにジャズクラブ。
ニューヨークの旅で一番心に残った景色はブルックリン橋からの夕焼けでした。 ダウンタウン
- PREV
- 残酷な真実と、壁の血のり。
- NEXT
- つまらない女と寿司。






