ハラハラする質問力。
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やりたいことほしいもの, 生き方と考え方
酒を飲みながら、スーパースターの引退会見を眺める深夜。結構長い時間やってましたよね、なんだかんだで最後まで見てしまった。
リアルタイムでツイッターをチェックしてみると、取材陣の言動が気になる方が少なくなかったようで
「もうちょっとマシな質問はできないものか」
なるツイートが散見されました。ああ、質問力。
ハラハラする質問力
どうにかいいコメントを引き出そう、とか、狙ったところに着地させたい、という気持ちが先走るからこそ、ああいう場での質問は難しくなるのでしょうか。
知りたい内容を、わかりやすく、短いセンテンスにまとめて、質問する。
記者会見取材なんて慣れっこであろうプロの記者ですら、いい質問を投げかけるのはなかなか難しいことなんだなあと思った次第。なんて、素人が外野であーだこーだ言うのは簡単だけれど、
「え、さっきもその話したよね?」
という返しがあるたびに、質問というコミュニケーションの怖さを痛感したのであります。
みんな話を聞いてないわけじゃない、疲れて朦朧としているるわけじゃない(多分)。それなのに、別の誰かがすでにした同じような質問を繰り返してしまったり、質問する側の人間が喋りすぎてしまった結果、何を聞きたいのかわからなくなったりしてしまう、あのハラハラ感。
今年の目標のひとつに「質問力を上げる」という項目を上げた私。
会見を見て勉強になりました。というか、なんだか勝手にもじもじしてしまいました。
訊くのは話すより難しい
相手から話を引き出す必要があって質問するのであれば、相手のことをある程度知っている必要があるし、それなりの知識を兼ね備えていた方がいい。野球のやの字も知らない人よりも、メジャーの全試合見ました!という人の方が深い質問ができるのは当然でしょう。
が、こちらが知っている、相当量の知識があることを相手にわかってもらおうとしてそれを長々と話してしまうと、結局あなたは何を聞きたいの?自分の知識をひけらかしたいだけ?みたいな結果にもなりかねない。実際、冒頭に長々と手持ち情報を話し、しかもそれが間違っていたという事故もあったし。
通常のコミュニケーションとしての会話ならここまで考えることもないのでしょうが、それでも質問力が貧困だと、素っ頓狂なことばかり訊ねてしまうばかりか、うまく質問できずに自分のことばかり話してしまう羽目になる。
人との対話の中では、話すより、聴くより、結局のところ「訊く」こそが最も高度な技術を要するのではないかしら。
最近仕事でも「訊く」機会が増えており、自分の技術の覚束なさを目の当たりにし、いよいよ真剣に考えねばならんと頭を捻っていたところで見た今回の記者会見。
チャレンジしなければ失敗もできず、成長にも繋がらない。ああ怖い怖いとハラハラもじもじしながらも、実践せざるを得ないありがたき日々であります。コミュニケーション、難しすぎるわ。
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悪い意味で驚きの記憶力なので、メモ必須、メモ大事。 改めてそう考える秋であります。
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