嵐のよるに。

公開日: : 最終更新日:2018/09/06 生き方と考え方, 食べること

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40年以上生きていれば否が応でもいろんな経験をしてしまうもの。長く生きていればその分災害に合う確率も増えていきます。

私も20代で経験した震度7の地震をはじめに、各地で大地震に遭遇し、海外生活をしている時に今世紀最大といわれた台風も経験しました。

参考 典型的な「片付けられない子」がミニマリストに変化した5つの理由

災害にあう度に感じるのですが、もしかしたら命を落とすかもしれないという場面になると人間は本性が露になるのです。

追い詰められた人間の悲しい行動

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もちろん自分の身を守るために自分ができることを全力ですべきではあるのですが、自分が助かりたいがために他人を貶める行動に出る人も少なくありません。

そして、そんな光景を目にした時の悲しさは、あまりにも深い。

こんなことは絶対考えてはいけないのだと頭ではわかっているけれど、懸命に救助作業にあたってくれる消防隊員やいち早く現地に駆けつけてくれたボランティアの人に向かって仕事が遅いだの、要領が悪いだの、自分を最優先しろだのと勝手気ままに怒鳴り散らすような人に遭遇する度に、何故この人が無事で彼女が死ななければいけなかったんだろう、と思ったこともあります。

私の家族はあまり親戚付き合いもなく、仲はいいけどベタベタしない関係なのでお互いの性格をあまり把握していないようなところがあります。
特に父親は普段から自分の考えや感情を表に出さず毎晩だらだらと酒を飲んでいるだけだったので何を考えているのかよくわからない不思議な人だなあと子供の頃から思っていました。

だからこそ、生家で地震に見舞われたときに自らの危険も省みず閉じ込められてしまった近所の人を率先して助けたり、不安で混乱する人たちをなだめたり、勝手な行動に出る人にハッキリ注意したりする父親の姿に驚きました。

大変な被害が出ている中にそんなことを考えるのもおかしいし不謹慎なのですが、父は意外に頼りになる人物だったのかと、新たな発見をした気分になったものです。

何をすれば自分が落ち着いていられるのか

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それから長い歳月を経た2011年。
「あの瞬間」を思い出す強い揺れで完全にフラッシュバックしてしまった私は猛烈な不安に襲われました。

それでもあの時の経験を活かさねばと最低限の持ち物だけを詰め込んだ鞄を持ち出し、避難所で一夜を明かし、翌朝部屋に戻って割れた食器や散らかった本棚を整理した後、今どうすべきなのか、何をすればこの緊急事態に自分が平常心を保てるのか、散々考えた結果私がやったこと。

それは、おにぎりを握ることでした。

今考えるとかなり滑稽だし、何故そんなことをしたのかよくわからないけれど、モノを買占める人が多発しているのを知って、一人暮らしの自分がこの窮地を乗り切るためにはそんなに多くのモノは必要ないんだと感じたことは事実。とにかく身体が資本なのだから、今持っているものでいつでもエネルギー補給できる体制を整えておこう、と考えたのでしょう。

持たない暮らしともしもの備え。災害時の備蓄を考える。

そして、例えおにぎりという簡単なものを作る行為でも「普通に過ごすこと」が自分を癒す方法なのだと、きっと本能がわかっていたのだと思います。

つらつらととりとめもなく書いてしまいましたが、嵐の夜にはいろんなことを考えます。

とにかく、自分はこうして生き残ったのだから、全力でこの人生を全うしなければ。
日常生活に流されてつい忘れそうになりますが、今ここに存在できていることは奇跡以外の何物でもないのだから。

東京もそろそろ雨脚が強くなってきました。
みなさん、どうかお気をつけ下さい。




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