一人行動愛好家の嗅覚に失敗なし
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最終更新日:2020/11/27
生き方と考え方

何年か前から気になっていた居酒屋がありましてね。気になりつつもずっと放置しておりましてね。
ここのところめっきり徒歩圏内の店にしか出向かなくなっているものですから、電車で数駅、下車徒歩10分という隣町の店ですら、やや遠く感じてたどり着けなかったのですよ。
しかし先日ふと思い立ち、出かけたのです。この私が、休日に、一人飲みにも関わらず、電車に乗って。
結果はハズレ。意を決しての大冒険、見事大ハズレを引きました。
久しぶりに店選びでハズす
ハズレ、と記すのは店側にあまりにも失礼でしょうか。店自体のクオリティ云々が問題ではなく、あくまでも私自身との相性面での「ハズレ」であります。
繁華街ちょい外れのロケーションで、安くて旨い肴を出す店。地元民向けの商売ゆえ、観光客相手の店のようなホスピタリティには期待するな、といった前情報は得ており、いろいろ覚悟して突撃。なるほど、ハマる人にはハマるのだろうなと理解できたものの、自分の好みとは方向性が違うと察知し小一時間で退散したのでありました。いや、一人で飲みに行って2時間も3時間も過ごすことなんてほとんどないんだから、滞在時間は普段通りなんだけど。
イカゲソ兄弟とおじさんと私。
もしも徒歩10分の位置にある店であったなら、再訪したかもしれない。初戦はすれ違いだったけれど、こちらの作戦ミスの可能性も考慮し、別アプローチにて挑んだかもしれない。
しかし残念ながら、なんのついでもなく、わざわざ出向かなければならない位置にある店は、よっぽどのことがない限り通うことはない。好きな店ですら、距離があると遠のいてしまうのだから。
久しぶりに勝負に出たというのに負け戦。貴重な昼飲み機会を1回無駄にしてああ無念…とは、思わないんだな。
一人行動愛好家の嗅覚に失敗なし

国内外での一人酒場徘徊歴もそれなりに長くなってきたので、好みの店を探り当てる嗅覚は育っており、そこそこの高打率打者だと自負しています。
しかし、見聞き調べた情報だけでは決してわからないことがある。行ってみなくては、杯を傾けてみなければ見えてこない風景がある。
だから好みに合わない店に遭遇することだってあるし、それはまたよいことでもあると思っています。
「やりたいことリスト」の打ち消し線が一本増えたということは、切なくもあり希望でもある。期待した結果が得られなくても、まだまだ残っているリストの中の「いつかやろう」をひとつクリアしたことにはなる。
なぜ私たちは自分のことを話すのが好きなのか
実態には触れずに想像だけの憧れを憧れのまま持ち続けて生きる。これもロマンちゃあロマンだけど、共鳴する可能性のないお相手が選択肢から外れたということは、他の新たな選択ができるってことだからねえ。
となると、アレか。結局ものごとに失敗なんてないのか。ならば同時に失敗を恐れるという概念も消失するのではなどと考えながらの一人酒はちっとも退屈しませんね。
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