トランクひとつで暮らす未来は、すぐそこに。

公開日: : 最終更新日:2019/02/21 やりたいことほしいもの, シェアハウス, ミニマルライフ

NY ホテルエジソン ツインルーム

一人身で持ち物も少なく、身軽なので、引っ越しが好きです。ひとところに止まらず転居を繰り返していると、いろんな街で住人の顔ができるから、たのしい。

しかし、引っ越しは時間も手間もかかる厄介な作業。以前に比べると持ち物がかなり減ったので、梱包作業自体はラクになったけれど、荷物を運ぶ以外にも退去連絡入居契約、水道光熱費のあれこれと、やることはいろいろあります。

何より引っ越しは初期費用が重く、繰り返せば繰り返すほど蓄えは減る。だからこそ「引っ越し貧乏」なんて言葉がであるのでしょう。

が、長らく常識であった「日本式賃貸ルール」が覆る未来は、案外早くやってきそうです。

トランクひとつで暮らす未来は、すぐそこに

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インドのホテル運営会社「OYO」が、日本初となるアパートメントサービスのローンチを昨日発表しました。

インド発のユニコーン企業OYO(オヨ)、ヤフーと合弁会社を設立し日本の賃貸住宅事業に本格参入 “日本初”のアパートメントサービス「OYO LIFE」を発表(PR TIMES)

「OYO LIFE」は、スマートフォンひとつで物件探し、契約や支払いのインフラ整備から退去まで完了するという全く新しいサービス。ネットで宿泊予約をするように、部屋を借りることができるとのこと。

サービス内容についてはこちらの記事がわかりやすいかと。

インド発のホテルベンチャー「OYO」が日本の不動産業界に参入 敷金・礼金・仲介手数料ゼロの衝撃(Air stair)

  • 敷金・礼金・仲介手数料ゼロ
  • 家電・家具付きの部屋
  • スマートフォンで契約から退去が可能
  • 3日間の「住み試し」も可能

コンセプトは「旅するように暮らす」。ホテルのような、住まいのような、ボーダレスな暮らし方が簡単に実現するサービスは、日本の賃貸事情が大きく変わるきっかけになるのかどうか、気になるところ。インド発の企業で、データサイエンティスト、AIなどのIT技術者が700人超在籍している、というのも興味深いところ。

つい先日ホテル暮らしネタを書いたばかりでしたが。

家を持たないホテル暮らしで困ること。

この問題もあっけなく解決しますね。

理想の暮らしは限りなく流動的

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転々としたい欲の強い私にとっては、かなり気になるこのサービス。初期費用がかからない分、一般賃貸の家賃相場よりはやや高めに設定されています。なるほどね。

都心部は需要も多そうだし仕方ないだろうけど、今後はコスト抑えめで地方の物件が増えたらいいな。例えば、1ヶ月だけ福岡在住、その次は高知へ、なんてことができたら楽しそうじゃないですか。やってみたいぞ。

あと気になるのは部屋の印象でしょうか。

家具付き物件は入退去がラクなのはいいけれど、インテリアのセンスがあまりにもアレだとひどく切ない。ということを、仕事の都合でマンスリーマンション住まいだった私は経験として知っています。

細部にまでとことんこだわった部屋を作るなら、同じ部屋に長く住んだ方がいい。

理想の暮らしは、定住したほうが手に入りやすい。

ただ、「理想の暮らし」は永遠ではなく、限りなく流動的。

例えば、進学や就職をきっかけに上京。初めての一人暮らしは不安だからシェアハウスを選ぶ。新しい環境に慣れてきて、経済的にも余裕ができ、自分好みの部屋を作りたいなと思った時、または結婚などをきかっけに、一般賃貸や借家にチェンジ。子育てしやすいエリアにじっくり根を下ろして生活して、子育てが一段落したら、暮らし方を小さくして…なんて、きっと普通に起こりうること。

「持ち家と賃貸、どっちがトクか?」なんてお馴染みの二択論争はそろそろ終わりを告げ、多様なライフスタイルにあった住まい方を選べる時代がくるのかな。もう、きているのかな。

40半ば独身一人暮らし、定職も、戻る実家も保証人もナシというトンデモ根無し草の私。これからの住居はどうするのだ問題はいつだって付いて回るけれど、今後国内の物件は確実に余るであろうことを考えれば、いろんな選択肢が出てくるはず。と信じており、さほど心配はしていません。

日本の世帯構造は一人暮らしが主流。これからの公共住宅はコレクティブハウスに。

冗談半分のシェア計画も、いくつかあるしね。

40代独身女性が今考える老後の暮らし。

40代東京一人暮らし、早く引っ越ししてほしい。

新しいムーブメントには反発も問題もつきものですが、個人的にはOYO-LIFEの今後、そして日本の住宅事情の変化が楽しみです。

 




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