大江戸線にならって、清澄通りを歩く。東京散歩・江東区
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最終更新日:2016/06/27
東京散歩
何度も足を運んでいるけれど、同じ場所でも訪れる時間が違えば街の表情は変わるのだな、などと考えた江東区散歩。
久しぶりの店でこれまた久しぶりに炭水化物満載のメニューで昼酒を満喫した後は、食後の運動を兼ねて歩くことにします。
経路は大江戸線にならって、清澄通りを北上しますか。
好きな街には、好きな店がある
今回永代通りや清澄通りをふらふらと歩いて改めて、このあたりには好きな店がたくさんあったのだなあと気付きます。
なんていうと門前仲町住まいが長かったように思われるかもしれませんが、実は江東区民だった経験はナシ。ただ単に、散歩がてらふらふら呑みに来ることが多い街だったのです。
晴弘の週末は相変わらずご近所の常連さんで賑わっていたけれど、当時とは様相が変わったなあと驚いた店も少なくありません。
例えば、フルーツパフェが人気のフルーツショップ+パーラー、フルータス。
季節のフルーツを贅沢に使った美しいパフェやサンドイッチ、ワッフルなどで以前から人気のある店ではあったけれど、開店前から長蛇の列ができるような店になっているとは!!列がなければ久しぶりに食べたかったけどね。今の季節なら桃でしょうか。
天気がよかったので折原商店で冷酒を一杯もらおうかな、などとも考えたのですが、これからしっかり歩くことを考えて自粛。2Fの焼き鳥屋は以前はなかったような。
観光地化されたそれではない団子屋とか煎餅屋、陶器店などが並んでいるのも門前仲町のホッとするポイント。
甘味といえば、由はらのかき氷も素朴で旨い。
最近はなにやらかき氷ブームでいろんなお店ができているけれど、あんみつとかぜんざいを出す何の変哲もない甘味屋さんのかき氷ってまた別物。
デート中の老夫婦。ウィンドーを前にあれこれ相談して入店されました。
早朝とは空の色合いが違う。
大好きだった居酒屋、浅七。サインは残っていたけれど、店の痕跡はもうありませんでした。ああ、懐かしの煎り焼き豆腐よ。
娘さんが後を引き継いだ形で営業されていたモツ煮込みの大坂屋。
以前からお休みしていることが多かったけれど、この日前を通ったら「しばらく休業します」の張り紙がありました。
先代の渋いポートレイトを眺めながら串煮込みと焼酎梅割りでまた酔いたいものです。
※2016.6 追記
雑誌dancyu2016年05月号によればまた営業を再開されている模様。お母さんも変わらずお元気そうでなによりです。
その他このあたりで好きな店といえばちょっと離れますがみかわ是山居でしょうか。ふっくら揚がった穴子を割ってもらう時のサクッとした音…とか書いてると行きたくなっちゃいますね。最近は全国はおろか海外でも美味しい和食が食べられるけれど、てんぷらとか蕎麦ってやっぱり東京が美味しいと思うのです。
って、酒場の話ばっかりしてますが、門前仲町の名物店なのかもしれない魚三は実は未経験。何しろ小心者なもので、店側の仕切りが強そうな店にはなかなか足が向かないのです。いや、行ったことないのでわかりませんが、イメージ的に。
清澄通りを歩く
一通り馴染みの店をチェックして清澄通りを歩きます。
遠くに小さくスカイツリー。
深川江戸資料館で大鵬を知る
清澄庭園にでも寄ろうかと考えるも、あまりに温度が上がり中止。なぜ私が歩くとかように暑くなるのでしょうか。
ならばこれまで通ったことのない道を行くか、と清洲通りを右折してみると、そこはなぜかカカシ大会でした。
近隣の園児や児童、生徒が作ったカカシのようです。何かイベントの一環なのかしら。
江戸情緒のある街並みに、モダンな店がちらほらと。街は生き物だからね、どんどん変わっていくのです。
ちょっとお手洗いを借りようかしら、と立ち寄った深川江戸資料館。
横綱大鵬の資料が展示されていたので拝見。
現役時代を知らないので知識としてわかるのは「巨人 大鵬 卵焼き」という言葉のみ。千代の富士、若貴世代だからなあ。
大鵬が名誉江東区民だということも、父上がロシア人だったということも、そして2013年に亡くなっていたことも、この日初めて知りました。歴史に名を残した名横綱が亡くなったニュースなんて絶対に見たはずなのに、と思うのだけれど、当時は日本にいなかったから記憶にないのでしょうか。
面白かったのが、大鵬が角界を志したのは見学に行った際に振舞われたちゃんこ鍋があまりに美味しくて
「こんなうまいものが毎日食べられる相撲取りって素晴らしい!」
と思ったのがきっかけだった、という記述。
本当のところはどうだったのかわかりませんが、何が人生の方向を決定付けるきっかけになるかなんてわからないよなあ、なんてしみじみ考えたりして。
まだ歩く。清澄白河から森下へ
清澄白河駅到着。
ここから地下鉄に乗ろうと思っていたのですが、あまりにいい天気なのでもう少し歩きたくなる。
何が釣れるんだろう。
こうしていろんな橋を渡るのも清澄通りを歩く楽しみのひとつ。川がある街って問答無用で魅力を感じてしまうのです。
残念ながら数年前に閉店してしまったけれど、清澄白河には伊せ喜というどぜう鍋の店がありました。
柔らかい陽の光が差し込む店内でつつくどぜうの丸鍋は鬼平犯科帳の世界。あの由緒正しい東京らしさが大好きだったのだけどもう跡形もなくなっていました。
さて、森下周辺にも好きな店や憧れの名店が。
森下で居酒屋といえば山利喜でしょうか。開店前に辿り着かないと入れないことが多いのでふと立ち寄れる店ではないところが難易度高し。
蕎麦の京金もよく通ったお店。
今は夜しか営業していないんですね。昼に営業してないってことは完全呑み仕様ってことでしょうか。
森下の憧れといえば桜鍋のみの家。
行きたい、行きたいと思いながらまだチャレンジできていません。この冬こそは入れ込み式の席にちんまり座って馬肉をつつきたいものです。
両国まで歩きたい気持ちをぐっとこらえて今回はこれにて終了。だって、墨田区に入っちゃうもんね。
比較的新しい路線だし、六本木あたりは一体どこまで連れて行かれるのかと不安になるほど尋常じゃない深さゆえにあまり人気がないように思える大江戸線ですが、私にとってはものすごく親しみのある路線。
とはいえ、「ホーム」と感じるのは上野御徒町から汐留あたり、大門から新宿西口は「顔なじみ」、東新宿から本郷、そして光が丘方面は「未踏の地」という感覚なのです。細かい話で恐縮ですが。
今回久しぶりに「ホーム」界隈を歩いてみて、やっぱりこの辺りは好きな匂いがするなあと再認識したのでした。都内に住んでるんだから、もっと頻繁に足を運ぼう、そうしよう。
と、またもや恐ろしく長くなってしまった江東区散歩。距離にすれば5km程度なんだけれど、しっかりみっちり楽しめました。
そろそろ散歩シーズンも本番といったところ。
さて、次はどこへ行こうかしら?
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