おばさんが旅に出る理由。

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おばさんって連れ立って旅行とか散歩とかしたがるじゃないですか。

神社仏閣巡りを筆頭に、桜愛でたり紅葉狩ったり温泉浸かったり蟹食べたり。

本人らは楽しそうなので外野がとやかく言う筋合いないんですけど、正直なところ何が面白くてやってるんだろう。と、若かりし日は思っていました。

思っていたのに、気がつけば自分もやっている。

おばさんが旅に出る理由

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先日より徳島旅行記を書き始めました。

神戸から高速バスで行く徳島の旅 その1 鳴門渦潮ワクワクタイム。

この日の歩数計はなんと24,000歩。ここ最近ではぶっちぎりのトップスコアとなりました。いやー、よく歩いたわ。幸い天候に恵まれて展望台への階段はヒーヒー言いながら上る羽目になって辛かったけど、再起不能に陥るほどのダメージは受けていない。

受けてはないけど、思うところはある。

まあ結局そういうことですよ。おばさんがやたらと出かけたがるのは。辛うじて体力の残っている今のうちに行っておけ、と、本能が叫ぶのでしょう。滝を見ろ、山登れ、ぶどうもげ、と啓示的な何かが聞こえるのでしょう。

団体行動の苦手な私がここ最近、友人らと共に出かけているのもそういうことなんだと思います。

おばさんが旅に出る理由

incame

鳴門公園の渦の道で、大学生くらいの若い男の子グループに遭遇しました。5人くらいいたかな、ワイワイ賑やかに海上散歩している。で、スケルトンの床の上に立って、みんなでインカメで撮影してたんですよ。おばさんはガラスの上に乗って足写してんのに。

なるほど、今の若い人はこういうアングルで写真を撮るのか、といたく感心してしまいました。

で、真似してやってみたんだけど、全然うまく撮れない。なんせリーチが足りなくて、顔を写せば床が映らず、逆もまた然り。欲しい要素がまるっと上手に収まらない。若人は手足が長くてよろしいな、とここでも感じるゼネレーションギャップ。

男性の団体旅行って珍しいような気もするけれど、これは世代というか、年齢によるものなんでしょう。10代くらいの男の子って女の子とのデートより気の合う男同士で連むほうが楽しいぜウェーィ!みたいなノリがあるけれど、おじさん連合はそう気楽なものでもなさそうで。

孤独でも楽しそうな日本人 身軽な一人旅派は今後も増えるか。

気持ちはわからんでもないが、年取ったら男だ女だって線引きは曖昧になる説を唱える私としては、おじさんももじもじしないでガンガン行けばいいじゃないのと思うのであります。新しい扉が開かないとも限りませんからね。

おばさんバンザイ。

さて、うるささや厚かましさからか何かと敬遠されがちなおばさん団体旅行ではありますが、やってることは爽やか男子学生とそう変わらない。違うのは、旅に出る理由と腕の長さくらいのもんで。

おばさんは、今のうちに、と旅に出る。なんなら苦手な団体戦も今のうちに、と旅に出る。私の旅のベースは自由で気楽な一人旅であることは揺るがないけれど、たまには気の合うおばさん同士で船を漕げ、泥を捏ねろ、野草食め、と神的な何かがそっと囁いてくるのです。

私なら行かない。

今のうち、は写真とて同じ。ということで、今回は渦の道以外でも件の男子学生らを見習って、いろんな撮影スポットで自撮りにチャレンジしてみました。

自撮り好きな人ってイタいよね、なんて笑っている場合ではない。

しかしいかんせん慣れてないもんだから、2人とも明後日の方向を見つめ微笑んでいて、不気味極まりなかったです。

 




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Comment

  1. kijitaro より:

    そう、おつりが来るほどおばさんな私ですが、
    時たま女同士〈2~4人)で小さな旅に出ます。
    理由はやはり「今のうちに」体力ももちろんですが、
    既婚者は子供の手が離れて且つ(これは既婚者も未婚者も)
    親の介護までは間があるという今しかない時なんですよね。
    あとは「行きたいけど面倒くさい」。
    1人だと持ち上がらない重い尻をみんなで掛け声かけて
    ヨッコラショ!と立ち上がるわけです。
    crispyさんは私より一回り程お若いと思うので
    「今のうちに」一人も皆も楽しんでくださいませ。
    旅と酒の記事を楽しみに読んでおります。
    長々と失礼しました。

    • crispy-life より:

      kijitaroさん

      確かに、体力以外に生活環境もありますね。現在まだまだ子育て真っ最中の友人はおりますが、介護の話は聞こえてきません。私も両親が元気でいてくれるからこその放浪生活、ありがたいことです。

      そして面倒くさいもまさに!という感じで。旅に出ればああ来てよかったと思うものの、行くまでは諸々の手配が億劫だったりするんですよね。。。

      今回の徳島旅は面倒を押してでも行ってよかったと心から思える思い出深い旅となりました。お互いこれからも小さな旅を「ヨッコラショ!」で楽しもうではありませんか。

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