香港一人旅 見晴らし抜群でおすすめ、海沿いのホテル。
珍しく香港島側のホテルを選んだ今回の香港の旅。
快適に過ごせたのはホテルの立地がよかったことも大きいです。
地下鉄の駅からは少し離れているけれど、トラムの停留所からも空港行きバス乗り場からもすぐで頗る便利でありました。
A11のバスで上環のホテルまで移動するも失敗する
上環(ションワン)のホテル付近までバスで移動が便利そうだったので、空港からA11・北角(ノースポイント)行きのバスに乗車したのですが珍しくミスをしまして。
というのも、普段はホテル付近の地図をGoogleMapで読み込んでおいて大体の位置の目星をつけて移動するのですが、今回はちゃんと読み込めておらず、バス内のwifiも繋がらない。おまけに現在地表示も出てこないという状態だったゆえに、ホテル付近の停留所で降りそびれてしまったのです。
そもそもこのミスは私が香港島側の位置関係を把握していなかったことが原因。なぜか北角は上環の西隣にあると間違って認識していて、A11のバスは北角行きだから終点近くで降りればいいんだろうな、と呑気に窓からの景色など楽しんでおったのです。バス乗車時にちらっと「via 銅鑼灣(コーズウェイベイ)」なる表示が見えたのに、あれ、なんで北角とは反対方向にある銅鑼灣を経由するんだろう、もしかしてくるっと回り道するのかな?などとめちゃくちゃな理屈をこしらえていたのもこれまた呑気過ぎ。
呑気だなあ。
途中でちらりと上環の文字が見えたので、もうすぐね、と下車準備したというのに思う方向からどんどん遠ざかっていくバス。湾仔(ワンチャイ)あたりでさすがにこりゃおかしいなと、運転手さんに英語で話しかけてはみたけれど、見事に広東語オンリーで返されまったくもって通じ合えない悲しいふたり。それでもしつこく運転席側に立ったまま
「(気持ち広東語っぽい発音で)ションワン、ションワン」
などと念仏のように唱え続けているととおーい、この日本人どうにかしてくれーといった様子で身柄を乗客に委ねられてしまいました。最後は親切にも颯爽と人助けを申し出た中年女性に
「はい、残念ながら上環は反対方向です。次で降りて引き返してください」
とご教示いただき、女性と運転手さんに礼を言ってバスを降りる。やれやれと大通りを反対側へ渡ったところで、ここ、トラム通ってる通りじゃないか、と気づく。ならばこれに乗っちゃおう。
地理把握してないんだから知らない乗り物使わないでおとなしくタクシーで行けよって感じですが、降りる停留所もわからないまま西方面へ向かうトラムに乗り込んだのでした。
しかし帰宅ラッシュ時のトラムに重いスーツケースを抱えて乗車するもんじゃないですね。荷物の運搬に手こずる私をまたもや中年女性が手助けしてくれました。
なんか私、旅に出たらよく同年代の女性に助けられている気がする。国籍違えどおばさん同士、何か通じ合うものがあるんでしょうか。
関連 台湾は治安がいいから女性一人旅も安心?台湾一人旅のここが危ない。
私も今後は旅人を積極的に助けよう。
と、前置きが長くなりましたがバスとトラムを乗り継いで無事上環のホテルに到着。私のように降り損なわなければA11のバスだけで空港から楽々移動できるけれど、ホテルからエアポートエクスプレス乗り場までは無料のシャトルバスも利用できるようです。
Ibis Hong Kong Central& Sheung Wan Hotel
前置きが長くなりましたが、今回選択したのは上環駅から徒歩10分のところにあるIbis Hong Kong Central & Sheung Wan Hotel。
上環エリアでの宿泊にこだわっていたのではなく、香港島側のホテルを検索してたまたま見つけたこのホテルがよさそうだったので選んだ次第です。
せっかくだから海の見える部屋にするかとハーバービューの部屋を予約していたら、最上階の32階でした。こりゃラッキー。眺めは期待できますね。
予期せぬ寄り道のせいで、すっかり暗くなってからの到着となりました。
室内はごくごくシンプルで落ち着いた雰囲気。洗面台の右側にシャワーブース、バスタブはなし。
アメニティーは歯ブラシ、シャンプー、石鹸。必要最小限かつ結構そっけない感じ。
そして香港のホテルはどこもそうなので仕方ないんだけど、ここもかなり狭いです。天井が高く窓が大きくて圧迫感を感じないのが救い。
そして朝の景色。
さすがに眺めは抜群ですね。
窓側のテーブル脇にはベンチ、向かって右側にクローゼットと冷蔵庫などが設置されています。狭いスペースをうまく活かした造り。
夕方になると部屋の正面に見える環球貿易廣場(ICC)が海に反射してキラキラ光っていました。
夜になるとICCに2017の文字が浮かび上がる。おそらく年末年始用のイルミネーションだったのでしょう。
九龍島側の夜景をしっかり楽しめます。多くのビルに灯りが灯っている22時頃までの時間が一番美しい。さすが海沿いのホテル、窓からの景色は言うことなしですね。
香港女一人旅のホテル、よかったところ、悪かったところ
実は香港に来る前にセブ島のホテルで1日だけ過ごしていました。
天気がよければマクタンのリゾートで過ごすつもりだったのですが何せ台風がきていたもので、以前も泊まったセブシティの安いホテルに一泊。
そのせいもあって、香港のホテルは高いなあと痛感。高いって、階数じゃなくて値段ね。国が違うんだから当然だけどね。もっとも、香港にはもっと高級なホテルがたくさんあるのだけど、それでもセブシティのホテルの価格の7倍するんだもんなあ、いやはや。
関係ないけど、セブのホテルも今回はなぜか最上階の部屋でした。
よかったところ
- 眺めが最高
- wifiが快適
- 部屋がシンプルで落ち着く
- ベッドの寝心地がいい
- シャワーの水圧が十分
- 交通の便がいい
- 目の前にコンビニがある
wifiが快適とかシャワーの水圧が十分にある、あたりは直前までフィリピンにいた影響でそう感じたのも大きいかもしれません。熱いシャワーをたっぷり浴びられる贅沢よ。
駅からは少し離れているものの、ホテル周りには評判のいい飲茶店があるなど飲食店も多く、不便は一切なし。トラムを使うのであれば尚快適です。ちなみに帰りもA11のバスで空港まで行きました。バス停までは徒歩2分でこれまた助かる。
悪かったところ
- 狭い
- バスタブがない
- 隣の部屋の音が聞こえる
狭い、高いはこの際もう仕方ない。仕方ないけど、これ、ツインの部屋でも2人で泊まるのは厳しいなあ。私はダブルのシングルユースだったけれど、スーツケースを広げるのに十分な床のスペースがなかったもの。
そして隣の部屋のフィリピン人と思しき女性がずっと電話で話す声がまる聞こえでした。部屋の壁が薄いのか、それとも彼女の声がデカイのか、おそらく両方。ほとんど絶叫状態で息つく間もなく喋り倒していたので深夜も続くようなら注意してもらおうかしらと考えました。幸い、夜は静かだったのでよく眠れてめでたし。
Ibis Hong Kong Central & Sheung Wan Hotel
28 Des Voeux Road West,, Hong Kong Central, Hong Kong, Hong Kong
と、なんか文句が多いですが実は結構このホテルは気に入りました。ラグジュアリーホテル好きの方には物足りない造りですが、シンプルな部屋が好みならばおすすめ。大きな窓から海を眺めてこういうところに住みたいなあ、などと妄想しておりました。いや、実際住むならもっと低層階でベランダがあるほうがいいんだけどもさ。
とにかく居心地よくホテル周りの散策も楽しかったので、また機会があれば泊まりたい。いつも九龍側ばっかりだったけど、次回からは香港島側を選ぶかもしれません。
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Comment
おお、Ibisですか。
大規模チェーンの完成度で、立地もよくてどこに行っても外れなしのイメージ。
一人旅ヨーロッパの宿泊先として、検討することも多かったです。
ただ、いろんな偶然が重なり、最後には違う宿になってしまって一度も使ったことがないのですが。
とても機能的ですっきりしたつくりですね。
明るくていい感じのお部屋。
身軽になってこんな部屋で暮らすのもいいものだろうな、なんて思いました。
騒音は災難でしたね。(実は香港のホテル、結構高級なところでも壁が薄いことがある気がします。)
上環といえば、在住時は(タクシー初乗り5ドル。トラムが大人40セントの時代です)やや街はずれの印象でした。鍋やお安い布地と雑貨を買いに行く場所みたいな……(特に海側)。
植民地時代の欧風建築が残って綺麗で落ち着いたムード中環も、ごみごみした香港の中では一味違って特別な思い入れがありますが、上環のわさっとした感じもまたいいですよね。
湾仔あたりが、ただの古くてボロいから「歴史的洗練」みたいになってくるにつれ、いわゆるマジで「わさっ」とした昔の香港を思い出すには、今では上環まで行かないと……というのが数年前に再訪した時の印象でした。
あの町のことですから、もう、半年単位でどんどん変わっているのでしょうけど、数年前すら大昔かなぁ(笑)
上環―中環の山の手の方には、ぼろい建物の中、「えっ」と思うような「こじゃれた店」があるってのは、たしかに昔からそうだったような。
ふらふら歩いて、そんな店を見つけるのが好きな子供でした。
懐かしい記憶から、あまりにも変わり続けるので、行くたびに「もう香港へは……」と言った気持ちになるのですが、こうやって香港の旅レポートなどを拝見させていただくと、やはり懐かしい気持ちが募ってしまいます。香港行きたいなーなんて。
家族が転勤族で故郷がない身ですが、しいて言えば、「『ある一時期』の香港」が、自分の故郷っぽい感じなのだと思うことがあります(所詮は、異邦人としての滞在だったのにね…と思えば、また複雑な気持ちになりますが)。
piさん
私も今回が初Ibisでしたが、なかなかよかったですよ。必要最低限という感じなのでムードなんてものはないですが、一人旅には気楽でちょうどいいホテルかなと。
今回の滞在で香港のイメージが少し変わりました。上環あたり、楽しいですね。
今後書く予定ですが、ホテルからは西營盤エリアも徒歩圏内だったのでぶらぶら散策しました。あのあたりもベタな乾物屋が並んでいるかと思うとクラフトビールのバーや雰囲気のあるカフェが出てきたりなど、ごちゃ混ぜ感があり面白いです。おっしゃるように、数年でまたガラリと表情を変えてしまうのでしょうけれど、街は生き物ですものね。変わり続けて当然、ということを、今回の帰省でも感じております。
>「『ある一時期』の香港」が、自分の故郷っぽい感じなのだと思うことがあります
故郷って出身地とか育った場所のことを指すのですが、そうじゃなくても、さらには過ごした期間とか当時の年齢とか関係なく「故郷っぽい感じ」の関係性が持てる場所がいくつかあるように思うのです。これからまたそんな街に出会えたらいいな、と期待しつつ毎度出かけております。
こんにちは。いつも楽しく読んでいます。
私の好きなシリーズは、ミニマリストのお母さんのお話です。
お母さんの生活習慣、家事の方法、他の持ち物、何でもいいから読みたいです!!
よろしくお願いします!!
さつきさん
コメントありがとうございます。
母ネタ、なぜか妙に人気があるのです。母の人気に嫉妬!
母は物を持たない主義ではあるのですが、家事を効率よくこなすとか、持ち物やインテリアのセンスがいいとか、ていねいな暮らしをしているなどという素敵要素は皆無なのです。よって、ご期待に添うようなエピソードがあるかどうかは微妙ですが、ネタに事欠かない人物であることは確かなのでまたちょくちょく登場すると思います。お楽しみいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!