おばさんバンザイ。
公開日:
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最終更新日:2018/05/24
生き方と考え方
「人間ある程度の年齢になると、男性は女性化して女性は男性化していくんだと思うんだよね。」
先日呑んでいる時に友人の男性が言いました。
ああ、確かにそうかもしれないねえ、そしてそれはなんか結構いい感じの変化のような気がする。と、私も友人の意見に同意。
平たく言えばおじさんはおばさんぽくなりおばさんはおじさんぽくなる。
この仮説は自分の周りを見渡してもとても納得できるものだし、愉快な現象だとも思うのです。
おばさんバンザイ
さて、なぜ彼がこんなことを言い出したかというと、最近別の女友達から
「crispyは見た目がゴツいとかボーイッシュとかじゃないからわかりにくいけど、おっさん要素強いよね」
と指摘されたエピソードを私が披露したから。
これは何も今に始まったことではなく、20代後半くらいから仲のいい同僚や友人からは常々言われていたことなのですが、それでもまだまだ若い女性であるという事実が私の行動や嗜好の本質のところをわかりづらくしていたのでしょう。ある程度近しい人物以外からはそのような指摘を受けることはありませんでした。
今でもそれは同じでしょうか。プライベートな話をしないと実際のところはわからないものなので。
「いやー、おばさんバンザイだわ」
crispyおっさん疑惑発言から遡ること数日前、また別の同年代の女性と呑みながら(呑んでばっかり)40代の今がいかに楽しく快適かについて語り合っていました。
40代、確かに体はあちこちガタが来るしプリッとしていたはずの頬は垂れ下がって鏡を見る度にほうれい線が気になるし、白髪は染めなきゃいけないし、洋服は似合わなくなるし体型も変わるしで面倒は多い。ああ、自分の女性としての盛り、美しい時期はとうの昔に過ぎたのだな、となんだかやるせない気持ちになることだってあるでしょう。
でも、若さと引き換えに得られるのが今の自由で満ち足りた感覚なのだとしたら、年を取るってさほど悪いことばっかりじゃないしむしろおばさんバンザイありがとう、だよねえ。若い時には危険を感じてできなかったことができるし、女性特有の不自由さからようやく解放された感があるよね、と。
ちょうど私が旅に出る前だったからか、そんな話になったのでした。
楽になる=捨てる、ではない
40代になって楽になった、なんていうと女を捨てたとか諦めたなんてイメージがあるかもしれませんが決してそうではなく、男性であること、女性であることを強く意識せざるを得なかった時期を過ぎてようやく一人間としての活動に移行できるというかなんというか。
いや、もちろん私は今世では一応死ぬまで女なわけですが、性別を超越したステージで生きられるのはこれからなのかな、なんてやや壮大な妄想をする次第であります。
と、いきなりこんなことを書いたのはSNSで流れてきたニュース記事を読んだから。
参考 物事に夢中になれない? 中年男性の7割が「毎日がつまらない」と回答(livedoorニュース)
- 普段の生活でつまらないと感じる頻度について中年男性300人に聞いている
- つまらないと感じる頻度が増えていると答えた男性は全体の72%
- 若いころよりも能力が上がるため、物事に夢中になれないと識者は指摘した
アンケートの元ネタがSPA!なのであまり信憑性はないですが、毎日がつまらないと感じている男性は多いのでしょうか。私のまわりの中年女性はみんな毎日楽しそうなんですが。記事中では
「男の生き辛さ」
とか書いてるけど、もしそんな感情が存在するとしても、冒頭の仮定に基づけば大丈夫ですよ。女性がどんどん楽になるのと同じくして、男性も40過ぎればおばさん化してくるので、男性特有の生き辛さなるものから解放されるんじゃないでしょうか。なんて、何も持ってないくせに毎日楽しいおばさんが妄想で勝手なこと言ってますけども。
結論。
せっかく結構な年数生きてきたんだから毎日つまらんとか言ってないで自分がどうすれば楽しくいられるのかをもっと真剣に考えましょう。
もう大人なんだから、社会がとか仕事がとか会社がとかつまらないのを何かや誰かのせいにしてじもじしてても誰もなんにもしてくれないもんね。
関連 毎日同じことの繰り返しでつまらない人にやってみてほしい実験。
おばさんバンザイ、おじさんも頑張れ。
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Comment
crispy様
旅先は台湾でしたか。
ずいぶん前に台北行きました。台湾は又行きたいです。
タイトルは忘れましたが、台湾は確かに酒飲む習慣は
乏しいと本で読んだことがあります。
私事で恐縮ですが、今月末何ちゃら休み・振休・定休日を
固めに固めて1週間ほど某国に行きますw
男って保守的なんですよ。毎日のランチも同じ店。
40代なら子供と住宅ローンで、お小遣いは雀の涙。
さらに、課長の昇進も出始める。守りに入り、つまらなく
感じつつも、変えられないのは仕方ないんですよ。
私みたいな昇進に興味無い独身で、主任で満足して笑
休み固めて、大枚叩いて旅行する方がうつけ者です。
実際、上司に申請したら「ちゅーなー君、予算大丈夫?」
などと聞かれる訳で。会社が休めと言うのに、
蓋を開けたらこの現実。そりゃ社畜なんて言葉がある訳だ。
自由は自分で作るものだし、つまみを作るのだって
大げさにいえば自由。要は自由次第。
工夫次第でお金かけなくても楽しいし
結婚しなくても、良きパートナーとの同居だって
人生が豊かになるかもしれません
…すいません、長くなりました。
うん、おじさんも適度に頑張ります。
良いご旅行を!
ちゅーなーさん
この仮説に基づいて考えれば、何かと真面目に頑張りがちなおじさんもラテンなノリのおばさん化するはずなので大丈夫です!
若い頃は女性は女性らしくしなさいとか女のくせにとか言われて何かと窮屈な思いをしますが、それは男性も同じなんでしょうね。男なんだから泣くなとか働けとか。まあそれも自分で勝手に背負いこんでしまう思い込みに過ぎないんですが、なんだただの思い込みじゃないか、別に誰がなんと言おうと自分は自由で居ていいんだ、と気づくのにはある程度の時間がかかるのかもしれません。
せっかく取得した休暇、思う存分楽しんで来てくださいね。楽しい旅になりますよう!