荷造りが面倒で旅行に行きたくない。
そもそもの所有物が少ないので以前よりマシになったとはいえ、相変わらず旅の準備は苦手です。
旅の荷物のパッキングはもちろん、その他諸々の手配ごとも、さらに旅立った後の現地でのあれこれを考えても、楽しみな反面憂鬱にもなる。
関連 ただいま、を何度も作る。
誰かと一緒に出かける前に味わうささやかな緊張感とは異なる、一人旅ならではの憂鬱。今回も存分に味わっています。
パッキングが面倒で旅行に行きたくない
さて今回の憂鬱は重みを伴うものでした。
重み。メタファーではなく、本来の意味での重み、重量。そう、できるだけ軽くしようと頑張ったにも関わらず、スーツケースがやたらめったら重いのです。
だから冬の旅はいやなんだ、と重量を計ってみたらばなんと大台に乗る一歩手前の19.5kg。そりゃ重い、重すぎる。手荷物のみなら7kg、スーツケースでも15kg程度が我が腕力の限界であるのに、20kgになったらもう手に負えない、階段の上り下りは怪しくなる。
関連 預け荷物20kgの目安。
約1年ぶりの旅。さらに言えば1年半ぶりの1人旅。ずっと楽しみにしていたというのに、重い荷物を引きずって旅立つ自分を想像して少なからずげんなりしたのでありました。ああもう行くのめんどくさくなってきちゃったよ。
必要なものが多すぎる生き方
持っていくのが嫌ならば荷物を減らせばいいじゃないかという話なのですが、そうもいかず。削れないから重いのです、としかいいようがありません。今回の必需品がそもそも重いのだから仕方ないのです。
思うに、こんなことは旅に限らず、日常生活でも同じこと。部屋に物が多すぎるからすっきりさせたい、捨てたい、そう考えたとて、それらが全て必需品であるとしたら減らせるわけもなく。ましてや捨てること自体が目的になっているものまで無理やり減らすのもおかしな話。
生きていくのに必要な物ってそんなに多くない、と、個人的には思っているけれど、必要な物が多すぎる人生というのもそれはそれで豊かではあるのだと思う。
いらないものだとわかっているのに捨てられないとか、単なる執着心から不要な何かを手放せない、なんて状態はあまりよろしくなさそうだけどもね。
行くのがめんどうになってきた、といいつつ、重みに屈することなくどうにか成田に辿りついたら自然にニヤニヤし始めた自分に気づく。よかった、行くのやめなくて。いや、やめるつもりなんてないけどさ、ちょっとぶーたれてみただけ。
荷物を預けて身軽になれば、あの憂鬱はどこへやら。ラウンジでまったり泡など飲みながら(気分的には)無事今年を納めた充実感を味わうのでした。
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