片付けは後回し、先送り。未完了タスクの蓄積が明日の自分を苦しめる。

By: Nafis Ahmad
案ずるより産むが易し、という言葉があります。
物事はあれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ。(goo辞書)
昨日の夕方、私の頭に突然この言葉が浮かびました。
何故か。
年内をメドにどうにか、と考えていた音楽CDのデータ化作業があっけなく終了したからです。
想像よりも簡単な現実
データ化のためにCDRドライブを購入したのが11/18。
道具を入手したのはいいけれど、なんだかんだでぐずぐずしちゃうだろうなあなんて思っていたのにいざ始めてみると予想以上に作業にはまってしまった私。
パソコンとCDドライブ、いずれも新しい機材を使ったからこその成果ではありますが、ジャケット画像を手動で当てはめていくというちょっぴりアナログな作業に楽しみを見出したのも勝因のひとつかと。
毎日嬉々としてデータの取り込み&ジャケット設定作業に勤しみ、気が付いたら手持ちの音楽CDは全て取り込んでいました。そして終わった瞬間、あれ?もっとあったはずなのに、失くした?残りはどっか行っちゃった?なんて思ってしまった。
そう、実際やり始めてみると私が想像していたよりもCDの数は遥かに少なく、作業自体には時間も労力もさほど必要ではなかったのです。
後回しにすればするほど重くなる不思議
終わってから考えてみれば、そもそも引越し時点で持っていたCDのうちかなりの枚数をもう必要ないと判断してリサイクルに出しており、さらにはすでに取り込み済みのCDもあったんだった。結果、今回新たに取り込む必要があったのはたった100枚程度でした。
1日10枚もやれば、たった10日で終わるレベルの話。それなのになぜここまで引っ張りに引っ張ってしまったのでしょう。
「CDの取り込みは面倒だ」
そう思い込んでしまった原因は旧PCのパフォーマンスの悪さでしたが、それならばMacBookに買い換えた時点ですぐに行動に移せたはず。それでも尚数ヶ月動けなかったのはあまりにこの問題を長く放置しすぎたせいで私の脳内における所有CD枚数及び所要作業時間がどんどんどんどん膨れ上がっていたからでした。
やれやれ。
未完了タスクが増えると自己評価が下がる説

By: Lesley Van Damme
これ、別に片付けや掃除に限ったことではなくなんでもそうなんだけど、嫌だなあと思うことを後回しにすればするほど手がつけ難くなっていく。そしていつかやらなきゃなのに今すぐできないその現実は
「なかなか実行できないぐすぐすした自分」
という著しく不名誉な自己評価と共に心と脳の中でどんどん重みを帯びていっていつしか身動きが取れなくなってしまう。
別に自分のことを素晴らしい存在だ!とかなんたる天才的才能!とまでは思わなくとも、誰かからアホでバカでグズでダメな奴呼ばわりされるのは精神的にキツいもの。やりたいけどやれていない「未完了」の項目を気になりつつも先送りにした結果、どんどん自己評価が下がっていく現象はまさしく一番近しい人間に四六時中ダメ出しされているようなものと言えるでしょう。
そりゃいかんよなあ、というか、もったいないよなあ。
案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、実際やってみればさほど大変ではないことを勝手に難関だと決めつけてしまうのはよくないし、もったいない。
なんて、もちろんやってみたら思ってたより100倍大変だった!なんてことだって山ほどあるんですけどね。それでもやらないよりはやってみて大変だとわかるほうが遥かに建設的な一歩を踏み出せているような気もする。
やりたいこと、やりたくないけどどっちみちいつかはやらなきゃいけないこと、なんとなく興味があるけど自分の気持ちに気付かないふりをしてやり過ごしていること。
1日は24時間しかないのだから長年生きていればあれこれと「未完了」が溜まっていくのは仕方がないことなのかもしれません。それでもどうにか「やりたいこと」くらいはこの人生中でしっかり完了させたいと思う次第なのであります。
お楽しみは先に取っておく主義、なんてそれらしい言い訳をしながらいつまでもやりたいことを先送りにしても、この人生は永遠には続かないのだから。
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