後悔しない生き方なんて。
免許の更新のため、最寄りの警察署に出かける途中で、そういや東京で免許の更新をするのは初めてだなと気付く。
交付された新しい免許証を受け取り、こうして表面に東京の住所が印字されたものを持つのも初めてだなあと思う。そりゃそうか。
ちなみに、旧免許証に印字されていたのは、1日足りとも住んだことのない住所。
別に訳ありとか怪しい話じゃないですよ。単に、住民票登録する住所としてお借りしていたというだけのことです。
なる時はどうやったって、なってしまう
ここのところはね、交通事故による死亡事故は減ってきていて、いいことだと思います。昭和30年代はとにかく事故が多くて、交通戦争なんて呼ばれてましたからね。と、講習担当の男性が話すのを一番前の席で聴く。
今までは免許の更新なんて、ぼんやりとビデオを見たくらいの記憶しかないけれど、今回の講習は面白かった。担当の男性が妙に話上手で、笑いを挟む間隔も、オチのタイミングも実によくできており感心する。ただの免許更新講習だというのに、観客(とは言わないか)を楽しませようとする気概が見えてほほう、となる。
筋金入りのペーパードライバーである私が交通事故の加害者になることは100%ないけれど、どんなに気をつけていても被害者になってしまう可能性は0%にはならない。事故に限らず、病気にだってなる時はなってしまうのだと、リアルに感じるこの頃。
台風の影響で両親宅あたりが冠水している様子をニュースで見て、ああ、こういう時に無駄な正義感発揮して海沿いにパトロールとか行っちゃいがちなんだよなあ、あの人。と、妙な方向の心配をする。
さすがにこれだけ酷いと外出はしていないだろうけど、どうだかなあ。気にはなるものの、大の大人にわざわざ私が注意することでもないので、敢えて連絡は入れず。気遣いのメッセージをくれた友人に、わざわざありがとうね、大丈夫みたいだよ、と返す。
朝になり、今度は私がその友人に全く同じ内容のメッセージを送ることになる。わざわざありがとうね。道内の親族全員連絡が取れました、と返ってくる。
後悔しない生き方なんて
毎日、どこかで、なんかしらの災害が起きているように感じる今年。災害じゃなくても、事故や病気だってあるし、当たり前に明日がくるとは限らない。というか、明日がくるのって、そこそこ奇跡。
いつ何が起こってもおかしくはないのだから、後悔のない生き方を。なんてよく言うけれど、まあするよね、後悔は。後悔じゃなくても、あの時ああしていれば、というたらればは、いつだって、いくつだってあちこちに転がっている。
いろいろやりきったから、もしも明日が来なくてもまあ、それはそれで。というやや刹那的な生き方を自分はしてはいるけれど、もう少しやりたいことがあったのにとか、もっと一緒にいたかったのに、なんて悔いの残る生き方だって、いい気がする。
そういう種類の後悔なら、いい気がする。
今日は洗濯の日だったのに、停電になってしまったとメッセージが入る。そうか、曜日毎にすることを決めているのはなんだか兄さんらしいなと思う。そして、洗濯機は持っているんだな、とも。
大変ですがどうぞお気をつけて、と返した数時間後、洗濯ができないのでこうなりました。という文章とともに、いつものイタリアンのカウンターで景気良く泡のボトルを開けているご機嫌な写真が送られてくる。
なるほど、そうきたか。なんだかある種の正解を見た気がして、私もまた普通の毎日へと帰っていくのでした。
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