つまらない人生、つまらない暮らし 犯人は誰だ。

公開日: : 最終更新日:2017/03/23 ミニマルライフ, 生き方と考え方

ものをあまり持たず、買わず、当然趣味のコレクションもしない。取り立てて変わったことにもチャレンジせず、刺激も求めず、淡々と日々が過ぎていく。

シンプルに生きるとか、持たない暮らしとか、なんかいっちょまえのポリシーがあるような雰囲気醸し出してるけど、実際何にもない人生なんてただただつまらないだけだよね。

お前が言うなではありますが、それも一つの意見としてなんとなくわかるのです。

関連 シンプルなファッションはつまらない。

以前こんなことも書いていたし。

つまらない暮らしの物悲しさ

ところで

「つまらない」

とはなんぞや。

1 おもしろくない。興味をひかない。「―◦ない映画」
2 とりあげる価値がない。大したものではない。「―◦ないものですが、お収めください」
3 意味がない。ばかげている。「―◦ないうわさ話で時間をつぶす」
4 それだけのかいがない。ひきあわない。「ここでやめたらそれこそ―◦ない」(goo辞書

生き方や暮らし方に対して使われる「つまらない」は、おもしろくない、興味をひかないに当てはまるでしょうか。つまらないの対義語が楽しいとか面白いであることを考えるとなんだか随分物悲しいですね。

つまらないとか退屈だと感じるのはなぜか。そんな答えの出ないことをぐちぐち考えるのが好きなので以前もこのテーマで書いています。

関連 毎日同じことの繰り返しでつまらない人生を送り続けるのか。

だからでしょうか、結構多いんですよ

「人生 つまらない」
「持たない暮らし つまらない」

などのキーワードで検索してたどり着く方が。

私自身モノはたくさん持ってはいないけれど退屈とかつまらないなんて考えている余裕がないもので、人生をつまらないと感じている(かもしれない)人が意外に多いことに驚いてしまうのです。シンプルライフがつまらない、というキーワードで検索するのはモノが少ない暮らしに興味を持って試してはみたけど合わなかったか、そもそもの考え方が理解できないゆえなのか、果たしてどちらなのかはわからないけれど。

誰にでもあるつまらない時期

思うに、自分の人生をつまらないと感じる人は結構な能力をお持ちなのではないでしょうか。なんというか、アクティブというかアグレッシブというか、基本的に活動的なタイプであり有能であるからこそ何もしていない時間が少しでもあると不安になってしまう。

関連 短所はこの際おいといて、もう長所に注力する。

ボーッとしてるタイプの人間からすればとにかく生産性の高い行動をとっていないと不安になる働き者タイプの人はなんだか眩しくて羨ましいのですが、当の本人は日々襲い来る退屈やつまらなさと戦っておられるのでしょうか。それはそれで確かに疲れそうだけれど、きっとそういう人はつまらないと口に出す前に何か刺激となる対象を見つけて素早く行動するのでしょう。よって、つまらないと日々思い悩む人はまた別のタイプなのかもしれません。

さて、人生には誰もがつまらないと感じる時期が少なからずあるはずです。
周りの人間のやることなすことみんなくらだなく見えて、こいつら何も考えてないんじゃないかとすら思ってしまう思春期なんて代表的なつまらない時期。ここでこじらせるといろいろヤバイですよね。まあ斜に構えてこその中二病であり、至極真っ当な成長の仕方とも言えるのですが。

そしてもう少し大人になり社会のあれこれを知ると逆に自分の無力さやつまらなさに苛まれたりもする。見えるものを見えると言えないことが多すぎたり、誰も彼も利口に思えて今日も眠れなかったりするアレですね。

そんなこんな清濁併せ呑んでみな成長していくわけですが、それを単に「大人になった」で終わらせてしまうのは少々乱暴な話。年を取ったら自動的になんでもかんでも納得できるようになるわけじゃないもんね。

つまらない暮らしの犯人は誰だ

だが、しかし。だがしかしですよ。

人生の舵取りとか暮らしの組み立て方に関しては大人に圧倒的なアドバンテージがあるのは揺るぎない事実。子供時代は自らの生活や行動に責任がなく気楽だけれどやりたいことを自分の力で自由にはできない。もちろん子供時代ならではの自由や楽しさもあるけれど、大人になってからのほうがつまらなさ排除は俄然捗ります。つまるもつまらないも、自分でどうにかできるもの。

モノが多いも少ないも買うも買わないも大いに主観に左右されること、よって明確な定義なんてない。物質的欲求を追い求める人生はつまらない、とか、シンプルライフはつまらない、とか好みの暮らしは数々あれど、それぞれ自分に合う生き方を見つけて実践すればいいだけのことです。
なんてそんなにサクッと実践できたなら誰も苦労しませんが、理想の実現が難しいからこそ日々挑戦を続けるのであり、その過程でつまらないなんて感じる暇はない気がするのですがどうでしょう。もしかしたら人生イージーモード過ぎてつまらない、のでしょうか。それはそれですごく羨ましい。私にも幾許かのイージーをわけてください。

とても怖い話だけど、つまらないのは環境とか状況とか仕事とか家庭とかモノが溢れた暮らしとかシンプルライフなんかじゃなくて、自分自身の思考そのものなのかもしれません。平凡な毎日ではつまらないと感じる活動的な潜在能力があるのにそれをただ持て余しているのはあまりにももったいない。

そういや私のような引きこもり寸前のコミュニケーション下手な人間ほど空想癖が強く退屈しにくいのだ、と「内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力」に書いてありました。そうかも。じゃあやっぱり退屈を感じるのってむしろいいことのような気がしませんか。

ミニマリストの持たない暮らし

と、ここまで書いてふと気付いたのですが、もしかしたら「つまらない」のキーワードで検索され読まれているのは私の書いてることがつまらないからという可能性も無きにしもあらず。つまらない人間の書くブログはつまらないとはこれまた真理。日々精進であります。

 




関連記事

片付けは後回し、先送り。未完了タスクの蓄積が明日の自分を苦しめる。

By: Nafis Ahmad[/caption] 案ずるより産むが易し、という言葉があります。

記事を読む

持たない暮らし 部屋着はいるのか、いらないのか。

By: Kris Carillo[/caption] 今の暮らしに部屋着はいるのかいらないの

記事を読む

シェアハウスは居酒屋に似ている。

By: Bart Speelman[/caption] 華麗にスルーしているけれど、おまえ引

記事を読む

40代はどこで服を買えばいいのか問題。

40代、なんだか今までの服が似合わなくなった。 この問題と同時に出てくるのが 「40

記事を読む

ハッキングが未来を切り開く?”学びたい”は人間の本能。

13歳ってこんなだっけ…。 >>参考 「僕の学校はスタバにあります」 13歳の

記事を読む

盛らない生き方。

By: David[/caption] 先日いただいたご質問にお答えする記事を書きました。

記事を読む

引っ越し後、荷物はどれくらい増えたのか。

前回引っ越してから2年が経過しました。 持たない暮らし、引越し作業は20分。 2

記事を読む

誰もが今日も、ダイエットランドで。

「ダイエットランド」は、どんなストーリーなのか見当がつかない状態で見始めました。 タイ

記事を読む

洋服かぶり問題に関する個人的な考察。

By: Anthony Easton[/caption] 20代の頃、当時よく通っていたセレ

記事を読む

その出来事に意味を持たせるのは誰だ。

酒ばっかり呑んでてお茶っ葉にはてんで疎い私ですがせっかくの台湾の旅、茶芸館なるものにも行って

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

MacBook Air M2
アナログ仕事を知っている世代がAIを使いこなせるのか。

そりゃ便利は便利だけど、日常的に実務で使い倒すのはもう少し先

50代一人暮らしの晩酌
50代一人暮らしの晩酌事情。

100年ぶりの晩酌記事です。長年しつこく書き続けていた晩酌記

引っ越しから1年、ものが増えまくっている。

新居に越してから、早1年が経ちました。持たない暮らし、引っ越

ブログ開設10周年、あとは「老後」のお楽しみ。

カリッとした毎日。を開設したのは、2014年7月3日。なんと

働くことに飽きている。

自分の中で「かなり重い」と認識している案件の打ち合わせ前日。

→もっと見る

PAGE TOP ↑