お湯割りの向こう側。

公開日: : 一人飲み, 食べること

新橋ときそば

先週末だったか、ちょっと寒くなった日があったじゃないですか。

午前中はカラッと晴れていたし、ぐんぐん気温上昇週間だったしで、Tシャツにノーカラージャケットという軽やかなスタイルで外出してしまった自分を呪うほど、午後は冷えた。

所用を終えたら近所のカウンター中華でビールと餃子の昼酒と洒落込むぞと相当前のめりで楽しみにしていたのに、その意気込みがあっさり折れるほどに、冷えた。

こんな寒さじゃビールなんて飲めやしない。突然の温度変化にがっかりした私はジャケットの前を抑えて震えながら、ちゃきちゃき女将が仕切る居酒屋の扉を開けたのであった。いや、帰れよ。



お湯割りの向こう側

私の中では寒い日=熱燗の方程式がすっかり出来上がっており、ビールを回避したこの日も当然熱燗のつもりでおりました。冷えるといっても暦は4月。さすがにもうおでんじゃないし、寿司って気分でもない。熱燗熱燗、アテは何にするかなあ、と一通りの候補を脳内でリストアップするもまとまらず、困った時は、の、居酒屋選択。カウンターに陣取って熱燗、と言いかけて、あ、そうか、お湯割りって手もあったかと心変わりする。

初っ端から焼酎飲むのなんて、久しぶりだなあ。ハンドル付きの小ぶりなグラスに注がれたお湯割りで狙い通りに体を温める。大きな豆腐が入った煮込みをアテに温まったはいいけど、このお湯割りがやたら効く。

どうしよう。結構酔った気がする。

太っ腹女将による特濃お湯割り1杯で撃沈しそうになり、慌ててチューハイに切り替えてリセットを試みる。でも、やっぱりというか当然というか、チューハイもお湯割りに負けず劣らずの濃さで、さらに酔いが加速するという大失態となりました。だから帰れってば。

「いやあ、久しぶりにお湯割り飲んだらめちゃくちゃ回ってびっくりしたわ」

我が最新飲酒事情をプルシェンコにシェアすると

「お湯割りって旨いけど酔うよね」

と返ってくる。そういうものなのか。久しぶりに焼酎飲んだからだと思ってたけど、お湯割り効果なのか。

「危うく真昼間から泥酔するところだったよ」

「私はもう泥酔するまで飲めないわ。そこに行き着く前に眠くなっちゃうんだよねえ」

もう少し強くなりたいわあ、と続けるプルシェンコ。初めての合コンで慣れない酒を飲み醜態を晒した女子大生じゃあるまいし、かれこれ30年も飲み続けてきて、何を今さら。

どうでもよすぎて愛しいメッセージ

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いやね、私も眠くはなるんだけど、その手前に変に行動的になる癖があってさ。例えば突然掃除洗濯などの家事を始めたり、風呂に入って丹念なグルーミングに励んだり、おもむろに丁寧なメイクを施したり、ほったらかしていたメールの返信をしてみたり、とか。

ああ、そういう人いるらしいね。なんか突然整理整頓がしたくなって要るものまでもバカスカ捨てちゃって後で青ざめたりするらしいよ。

などという死ぬほどどうでもいいやりとりを延々と繰り返す40女。なんという時間とテクノロジーの無駄遣い。他にすることないのか、と思うし、これだから酒飲みは嫌だなあ、とも思う。

馬鹿とはお茶できない。

しかし不思議な事に、自分が記憶喪失時に送信したメッセージを読み返しては青くなったり赤くなったりしているくせに、誰かから同様のものを送られるのはかなり好きだきているからややこしい。これは別に自分だけじゃないのねと安心したいから、とかではなく、誰かの上機嫌なひとときをおすそ分けしてもらっているような気がして、単純にうれしいのです。

例えそれが、酷くどうでもいい内容だったとしても。

毎度どうでもいい話ですみませんが、つまり、酔っ払いコメントはいつでも大歓迎ですよ、というお話でした。

 

 




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