パクチーが食べられない人間がベトナムを旅できるのか。

公開日: : 旅人への道, 食べること

hmc_101

一人旅でベトナムに来ています。

本当に危ない、ベトナム・ホーチミン一人旅。

一人旅のお楽しみのひとつはローカルフード探索。何人か集まってシェアした方が楽しめる食事は多いけれど、一人旅だからこそ味わえる気楽な食事があることもまた真理なり。

しかし、ベトナムの食には私の宿敵、パクチーが立ちはだかるのです。

パクチーが食べられない人間がベトナムを旅できるのか

hmc_102

ベトナムの食といえば、何と言っても米。

世界で一番おコメを食べているのはどこの国?(トリップアドバイザー)

ベトナムは堂々の4位。2011年の資料を元に作られている記事なので、現在は多少変動していそうな気もしますが、上位に食い込むことは間違いないでしょう。米をそのまま炊いて食べる以外にも、フォーに代表される麺料理やら生春巻きなどライスペーパーに包んで食べる料理やら、確かに米由来の料理は多い。特にフォーは日本国内でもすっかりメジャーなメニューに。もはやベトナム料理のアイコン的存在になっている気がします。

が、私はこれまでベトナム滞在時にはフォーなどの汁麺をほとんど食べたことがありません。理由は、パクチーです。

初めてのベトナム旅行、ホテルの朝食で食べたフォー。香草は後入れだから、パクチーだけ避けて食べられるものだけ入れたらいけるよね、とシソやらバジルやら盛りに盛って、いざ実食。が、見た目はそれとはわからないのに味が思い切りパクチーという謎香草までふんだんに入れてしまい、一口も食べられなかった失敗を引きずって、以降汁麺とは距離を置いてきました。今考えたらあれはノコギリコリアンダーだったような。

パクチーが食べられない日本人がタイで暮らせるのか?

タイでは「マイサイパクチー(パクチー入れないで)」を多用することでどうにかパクチーをすり抜けてきた私。ならばここベトナムでも同じことをやればいいじゃないかと思い直し、今回は事前に仕込んでおきました。

Đừng cho ngò rí( = パクチー入れないで)

hmc_103

メモに記したのは

「Đừng cho ngò rí(ドゥン チョー ンゴーリー = パクチー入れないで)」

ベトナム南部ではパクチーのことをンゴーリーと呼ぶらしいのだけど、前半の 「Đừng cho」の発音に全く自信がないので、この言葉を指差しで見せながら、ンゴーリー、NO! I Don’t like!などとアピールしてパクチーを回避。苦手だった汁麺も無事克服することに成功しました。やったね。

が、ここで一つ疑問が。パクチー入れないで、と頼むと、なぜかネギまで抜かれちゃうんだよねえ。ネギは好きだから入れて欲しいんだけど、そんな複雑なオーダーを伝える言語能力は持ち合わせていない。

不思議に思っていたこのネギ抜き現象、ローカル麺屋さんのキッチンにあった薬味入れに、ネギのみじん切りとパクチーのみじん切りが混ぜて保管されているのを見て合点が行く。つまり、あらかじめ混ぜてあるからパクチーだけ入れないのは不可能、ということなのではなかろうか。たまたまこの店だけがそうだったのかもしれないけど、どうなんでしょ。

ベトナムはタイ同様に、パクチーまみれの料理は少ない(後乗せか飾りか薬味なので避けられる)けれど、汁物に刻んで入れられると一巻の終わり。非パクチー民は魔法の言葉「ノーンゴーリー!」を唱えれば、穏やかなベトナムの旅が実現することをここにお知らせいたします。

 




関連記事

豚肉とれんこんの塩焼き献立

豚肉とれんこんの塩焼き、にらの卵とじ献立。

れんこんを縦方向に切ってみて、ちょっと多かった、と思う。 丸ままの状態ならば楽勝でいけ

記事を読む

焼き厚揚げおろし和え

焼き厚揚げおろし和え、ごまみそキャベツ献立。

その瞬間は嬉々として箸をつけているのに、後で見返すとこれはあんまりにもあんまりだったかしら、

記事を読む

ワインのおつまみメニュー 9/30 鶏としめじのミルク煮込み。

なんとなくワインに合わせたメニューが続いていたので、今日は和食にしよう。 と思ったので

記事を読む

黒酢酢豚

はちみつ黒酢酢豚、きゅうりの梅肉和え献立。

酢豚。それは、よく知っているのに食べる機会はなかなか訪れない料理です。 好きは好き。で

記事を読む

塩豚と白菜のソテー献立

塩豚と白菜のソテー、ごぼうの黒七味醤油漬。

昨日は午後の時間が少々空いたので、キッチンで下ごしらえ作業をしていました。 基本的に毎

記事を読む

栃木の酒 望(bo:)初しぼり純米吟醸玉栄

栃木の酒 望(bo:)初しぼり純米吟醸玉栄で晩酌 牡蠣とほうれんそうの酒蒸しゆず風味。

暖かくなってくると、ちょい香りのいい酒を冷やして飲みたくなりますね。 勝手に日本酒全国

記事を読む

焼きレンコン献立

焼きれんこん、豚とほうれん草のからし和え献立。

毎度おなじみ、焼き野菜の献立です。 本日はれんこんで。 薄く切ってサラダにしたり

記事を読む

しっとり蒸し鶏の葱塩ダレ 献立

家飲み献立 2/17 蒸し鶏の葱塩ダレ、青梗菜と生姜のスープ。

さーむーいーよ!! 昨日のぽかぽか陽気からがらりと真冬の厳しさを思い知らされた本日。

記事を読む

鶏もも肉とキャベツのしょうが蒸し献立

キャベツと鶏のしょうが蒸し、菜の花の辛子和え献立。

長旅を終えて自宅に戻りました。 家飯好きではあってもしばらく自炊をしないでいると途端に

記事を読む

家飲み献立 11/22 たら豆腐とぬる燗で晩酌。

「たら」って、ひらがなで書くとなんかわけわかんないですね。 鱈、です。魚の鱈。 にお

記事を読む

Comment

  1. 匿名 より:

    面白かった。ホーチミンに行きたくなって来た!

    • crispy-life より:

      匿名さん

      コメントありがとうございます。
      旅行記はホーチミンからニャチャンへと移動しております。引き続きよろしくお願いいたします!

  2. creamy より:

    どうも。
    ベトナム行ってたとは知りませんでした。

    !パクチー嫌い!なんですか?

    私もかつてはそうでした。
    若かりし頃、アジアで初めて食べたとき
    カメムシ風味に閉口しました。。。

    しかーし、今は大好き。なんならマシマシで
    多めに入れてほしいくらいになりました。
    味覚や好みって変わるのかしらん。

    • crispy-life より:

      creamyさん

      なんと、ここにいた!私の理想を体現している人が!

      パクチーは食べられるようになりたくて幾度もチャレンジしたのですが、匂いも味も全身全霊で拒否する遺伝子が備わっているようで、煮ても焼いてもダメでした。苦手だったけど食べられるようになった人が心から羨ましい。。。

      味覚は確実に変わりますね。大人になると複雑な味が理解できるようになる説と、加齢による味覚の衰え(!)で好き嫌いが減っていく説があるようなのですが、どうなんでしょうか。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑