モノを持たないミニマルな生活で「節約」できるのか。
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最終更新日:2018/10/29
ミニマルライフ
タイトルの通りです。
持たない暮らしとお金の関係性について、
「ミニマリストは普通の人に比べて生活コストがかからないのでは?」
という疑問を持って検索してこられる方がちょこちょこいるので生活費について改めて考えてみました。
何にどれくらいコストがかかっているか
洋服などの買い物
まず、現在私は「モノを増やさないこと」を意識して生活しているので、何かちょっとしたものを買うだけでもかなり考えてからにしています。よって、衝動買いすることなどまずありません。当然、無駄な買い物は皆無。
ちなみにここ2ヶ月間で購入したものはこれだけです。
洋服はもともと大好きなので、以前はシーズンの初めにお気に入りのショップに行って数十万単位の買い物をするようなタイプでしたが、最近では「おしゃれ=服をたくさん持っていること」という考えをしなくなりました。まあこれは年齢によるところも大きいかもしれませんが。
結果、毎シーズン新作を買ったり、トレンドを追いかけたり、セールで目の色変えたりすることはなくなり、自分が本当に好きな厳選アイテムをあれこれ着回すことを楽しむようになりました。
交際費
以前はお声のかかった交流会や食事会、さまざなイベントごとには「人脈作り」と称してスケジュールが合う限りなるべく参加するようにしていました。が、現在は本当に必要だと思える場にしか行きません。
参考 当たり前のように持ってたけれど手放しても特に困らなかったもの。
別に人間関係まで断捨離するつもりはないのですが、なんでもかんでも顔を出すようなスタイルは今の自分には合わないし、むやみに付き合いを広げるよりも他にやることがあるかなあと。そんなわけで以前に比べて交際費は格段に減りました。
食費
細かく家計簿をつけているわけではないのでわかりませんが、現在の生活で最も費用がかかっているのは家賃を除けば食費でしょう。といっても、ほぼ毎日自炊でしかも粗食好きなので、たいした金額にはなりません。但し私の場合酒代がかかります。これは必要経費です。
参考 粗食で自炊で毎日晩酌。
酒飲み風情が偉そうなことは言えませんが、毎日粗食で自炊だと、自動的に健康な身体とスタイルが維持できるので、高価なダイエットサプリもジムの会費も必要ありません。もちろん、医療費も。
趣味にかかる費用
残念ながら私には趣味と言える趣味がないので、これもまとまった費用はかかりません。旅に出るのは好きだけど、私の場合「観光旅行」がしたいわけではなく「移動生活」を続けたいだけなので、旅行が趣味ではなく、もはや生活自体が趣味、とでもいいますか。仕事のやり方も以前と変わって仕事が趣味とも言える状況なので、うーん、やっぱり趣味にお金はかかってません。あれ、なんかつまんないですかね。
結論。ものがなければ確かに節約できる、かも
こうして改めて考えてみると、私の場合モノを持たない暮らしをすることで確実に支出は減りました。金額でいえば家賃を除いた毎月の支出は以前の1/3程度に減ったかも。が、これは私が一人暮らしでシェアハウスに住んでいること、フリーで仕事をしていることも大きいと思います。
そして単純に「モノを減らせば節約になる」のではなく、「シンプルな暮らしで時間に余裕が出来る」ことも関係しているのではないかなあと感じるのです。
(これに関しては長くなるので改めて書くことにします。)
※追記 書きました。
参考 モノを減らせば時間の余裕ができる。で、その時間をどう使うの?
と、いいことずくめのようですが節約目的でミニマリストになる、というのはあまりおススメできません。
もともとシンプルな暮らしがしたいと思っている人ならともかく、たくさんのモノに囲まれた生活を心底求めている人は、モノのない暮らしを惨めに感じてしまうかもしれないからです。
趣味もない、付き合いも少ない、買い物もしない、という私の暮らしぶりを羨ましく思う人はあまりいないと思いますし、大きい声で自慢できるライフスタイルでもないですが、私としては自分がこれで幸せなのでいいかなあ、と。
また結局お約束の結論に至ってしまいましたが、大切なのは「自分が本当は何を求めているかを知ること」ですから。
年収100万円の豊かな節約生活
と、こんな話を書いていて、ふと思い出した本が。
これ、実に面白かったです。
東大卒のエリートサラリーマンだったのに、誰もが羨む将来を約束された身分を捨て、月3万円でやりくりする無職暮らしを20年も「楽しんでる」なんて、いやいや、そんなのどうせやせ我慢でしょ?と思う人が多いかもしれません。
が、私はこの人は心底今の暮らしを楽しんでいるんじゃないかなあと感じました。
趣味が料理というところも彼の生活を豊かに感じたポイントかも。
本格的な料理のために高価な調理器具類を揃えてしまうあたりいかにも男性的というか、そもそも彼はミニマリストではないのでしょうが、削れるところは盛大に削って自分のしたいことにリソースを投入するという考え方には結構共感できるのでした。
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