ヒールを履けない女、毎日ヒールを履く女。
週末は所用があり友人と原宿で待ち合わせをしていたのですが、会うなり
「春水堂へ行きたい!」
とのリクエストがあり、まさかのタピオカミルクティー。ふふふ、私だって誘われれば酒以外の飲み物だって飲むんですよ。もちろん甘さは控えめにしてもらいましたけど。
さて、とにかくタピオカが大好きで近頃は毎日1杯は飲んでいるらしい彼女は30代とまだ若い。でも近頃は自分の中での変化を感じているようです。
ヒールが怖い30代
この日の彼女はオーバーサイズのTシャツにデニム、足元はフラットなサンダルというラフなコーデ。
「昔はなんであんなに高いヒールの靴を平気で履けていたのか信じられない」
と話す彼女の以前を思い出すと、確かに恐ろしくヒールの高い靴をよく履いていたような。
「そうだねえ、手を出さなくなると途端に履けなくなるよねえ」
と、毎日ヒールだった過去を持つ私も同意。
この日私の足元は去年買ったウェッジソールのサンダルだったけれど、彼女曰く、ウエッジソールでももう怖い、フラットじゃないと歩けないとのこと。
それでもヒールのある靴は好きなので、車で食事しに行ってそのまま帰るだけ、とか、家からパーティー会場までタクシーで移動、とか、長時間歩く必要のない外出の際にはヒールを着用することもあると言う。
そうか、やっぱり40が見えて来ればみなそんな感じなのかもね、などと話しながらも、別に年齢云々の問題でもないかとふと別の友人を思い浮かべたのでした。
毎日ヒールで出勤する彼女
私より少し年上、40代後半の友人が持っている靴は未だにほとんどが5~7cmのヒールのあるパンプス。某企業にて事務職として働く彼女は毎日ヒールで駅まで歩き、満員電車に乗り、会社まで歩き、オフィスで動き回りながら1日を過ごしています。
別に社内でヒールが義務付けられているから仕方なく履いているのではなく、これはあくまでも彼女自身の選択。
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彼女の好むスタイルやコーデにはやはりヒールのあるパンプスが似合う、ということなんでしょう。そして、ずっと履き続けているからこそ今もヒールで美しく歩くことができる。あと、きちんと自分の足に合った靴を選べているというのもあるのかも。
思い返せば私がヒールを履けなくなったのも住環境が変わってからだし、冒頭の友人も車移動が多くなり徒歩での外出をしなくなってから途端に苦手になったと言う。
結局は、そういうことですね。
なんでもかんでも年齢のせい
年を取るというのはなかなか便利なものでして。
ヒールが履けなくなるのも、服が似合わなくなるのも、体型が変わるのも、記憶力が悪くなるのも、いろいろ冒険できなくなるのも、なんでもかんでも全ての変化は年のせい。私の努力とか生活習慣のせいじゃなくて、年のせいなんだからどうしようもないじゃない。
という開き直りができてしまう諸刃の剣。そういや私も以前健康診断でうっかり口を滑らせて先生に怒られたっけ。
この年になるといやあね、いろいろ変化が出てくるからさ、とかいいつつ、実は年齢を隠れ蓑として便利使いしているだけの裏腹プレイを繰り返す。
ヒールどうこうは好みの問題も大きいのでまた別としても、自分の怠惰による変化までをも年齢のせいにするのは思考停止状態、かなりの危険思想だよとお互いを戒めました。
なぜここで「お互いを戒めた」のかと言えば、友人もお腹ぶよぶよを気にしていたから。
私がファスティングについて話すとヤツはここに宝あり、とばかりにキラキラ目を輝かせておりましたが、お腹ぶよぶよは1日にして成らず。ファスティングもジュースクレンズもなんちゃら米もいいけれど、結局は日々の積み重ねが最重要項目じゃなかろうか。
と、最後には結局ワインをバカスカ飲みながらお前らが言うなの巨大ブーメラン展開にて原宿の夜はお開きとなったのでした。
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