くさったおばさんと、恋のうた。

公開日: : 最終更新日:2019/05/17 生き方と考え方, 音楽、映画、芸術、世界

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小さい頃は神様がいたっけかなあ。不思議に夢を叶えてくれたりしたかなあ。

20数年前、当時もすでに成人していたのに、そこまで深く意味を考えられなかったのは、小さい頃の記憶がまだ近しいものであったからか。

歌の歌詞やら、映画やら、本やらは、同じものでも触れる時期によって感じ方も入ってき方もガラリと変わるのだから、人間の感性なんていい加減なものだとつくづく思います。

神様、いたかなあ。

くさったおばさんと、恋のうた

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20数年ぶりに、ユーミンのコンサートに行きました。

そして入場してから気がついたのだけど、武道館に行ったのも10年ぶりくらいです。ちなみに10年前はプロレスを観戦しました。

千鳥ヶ淵月の水面振り向けば、と脳内で歌いながら九段下から続く人並みを見渡せば、予想通りの年齢層。おばさんばかりかと思いきや、意外におじさん割合も高めなのですね。

20数年前に観たツアー。まだ20代だった私は仕事で会場にいたのだけれど、当時すでに「大御所」扱いだった人が、今なお現役で全国ツアー回って、大箱埋めて、ノンストップで歌って踊ってしていることに目眩を覚えました。

チケットを手配してくれた友人は終演後、生ビール片手に

「明日からちょっと頑張ろうって気持ちになった」

とうっとり。

物事を斜めにしか見られなくなって久しい立派なおばさんにしては、あまりに素直過ぎる感動を口にしたので、これがユーミンマジックか、と驚いた次第。

曰く

「早い段階で成功し、トップスターの地位を確立したとはいえ、45年も同じ仕事をしているのだから、ツアー飽きたわとか、曲作るのめんどい、みたいなことだってあっただろうし、体力的に厳しい時期もあったはず。それでも60過ぎてまだまだやりたいことがある、ずっとツアーを続けたいと言われたら、自分も腐ってても仕方ないなと思う」

ユーミンは、偉大ですね。

多分みんなくさっている

友人だけじゃなく、私も、そしてきっと武道館にいたおじさんおばさんも、そして世界中の中年の8割くらいはときどき腐っている。

仕事で、家庭で、対人関係で。年がら年中じゃなくても、何かのきっかけでクサクサしてしまう時間や出来事が以前より増えていたとしても、そうおかしくはない。40代、50代あたりが、人生で最も幸せを感じにくいらしいし。

年を取るほど幸せになるという話。

でも、華々しい道を歩んできたスターの生き様すら勝手に自分の生活に引き寄せて、明日への活力としてしまえる。そんなべらぼうに無茶な技を会得しているあたり、さすがの年の功。懐かしいメロディーに目をキラキラさせるとみせかけて、結構ちゃっかりしてますね。これこそ中年らしく正しい図太さでありましょう。

おばさん権を行使せよ。

「TIME MACHINE TOUR」はデビュー45周年記念のベストアルバムをひっさげてのツアーだったので、コアなファンではない私でも口ずさめる曲が盛りだくさんのセットリスト。せっかくいい席を用意してもらったのに、視界がぼやけて豪華な衣装やセットのディテールがきちんと見えていなかったことが悔やまれます。いい加減、コンタクトの度数をどうにかしなければ。

で、小さい頃は神様がいたっけかなあ。不思議に夢を叶えてくれたりしたかなあ。でも、大人になっても奇蹟はおこるって、昨日もユーミン言ってた。

 




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