女は年を取ると透明人間になる。
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生き方と考え方

どんなに美しくても、どんなにセクシーな装いをしても、50を過ぎたら誰も注目してくれなくなる。
そんな元スーパーモデルの主張からなる記事を目にしました。
私は自分がすごくセクシーだと思いながらカジノに入って行き、ランウェイを歩いているような気分だった。だけど誰からも注目されなかったの。
mi-molet
さすがはスーパーモデル。修正なしのヌード写真、めちゃくちゃキレイですね。ウエスト辺りのラインが素晴らしい。
年齢を重ねてもこれほど美しいスーパーモデルでさえ、50半ばともなると着飾って出かけても誰にも注目されないなんて!と本文には記されています。
でもこれ「スーパーモデルでさえ」じゃなくて「スーパーモデルだからこそ」ではなかろうか。
50を過ぎたら透明人間になる
女性は若いというだけで多少なりとも世間からチヤホヤされるし、よくも悪くも注目を浴びやすい存在ではあります。
が、平々凡々な一般女性が若さで受ける恩恵なんてたかが知れている。職場でおじさんたちにやさしくしてもらえるとか、行きつけの店でおまけしてもらえるとか、低水準の合コンで注目されるとか、そんな程度(違うの?)。
一方、美の頂点ともいうべきスーパーモデルとして第一線で活躍していれば、そのチヤホヤ度合いや注目され具合は桁違いでしょう。なんかわかんないけど、こう、お歴々がかしずき、メーカー直で貴金属やスーパーカー的なものを献上されたりするのではないかと推測します。発想が貧困ですけども。
そんな状況を経験しているからこそ、加齢による透明人間化を強く感じるのではないでしょうか。
「誰にも注目されない」とか言ってますけども、これだけキレイなんだからそりゃめっちゃ目立ってるはずですよ。しかも、加齢により強化されたオーラやら内から滲み出る知性品位やらをまといまくっているわけでしょう。
雰囲気イケメン最強説。
そりゃ若い娘さん相手とは違って、周りも気軽に声かけたりしないって。怖いもん。
透明人間のよろこび
諸々織り込み済みでなお「注目されないのは悲しい」と感じるとしたら、スポットライトを浴びた経験が影響しているのでしょうか。それもなんとなく切ない話ではあります。光あるところに影がある。凡人には想像できない辛さ。
しかしこういう話があると、世界ってのは案外うまくできてるなと思うのです。
類稀なる美しさを持ち合わせている女性はその容姿と引き換えに、多くの男性に言い寄られる面倒とか、嫉妬の対象になる恐怖、そして透明人間の悲しさを味わっている。
平凡な容姿で生まれたら美しさを羨んだり妬んだりしがちだけど、年を取って注目されなくなった喪失感を味わうことなんてない。
別に容姿に限ったことではなく、どんな状況であれみな同じくらいのラッキーがあり、同じくらい大変なことがあるのだな。なんて考えたりしませんか。
彼女が伝えたいメッセージとは違うのかもしれないけれど、透明人間になる楽しさとかよろこびってのも確実に存在するしねえ。
60手前になって、もしも私が彼女くらいキレイだったなら、毎日きちんとメイクして、好きな服着て鏡見てうっとりしてるだけで満足だわ。誰にも褒められなくてもいいわ。いやほんと。
美しさは生まれつきのギフトプラス、これまでの努力の賜物。そして立派な個性でもある。だからこそ周りに賞賛されなくなろうが、透明人間化しようが、自分自身の満足のために、さらなる美しさを極める。
そう、人生を知り尽くした、熟女たちの、遊び。
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