薄くて軽い、お付き合い。
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最終更新日:2018/07/15
生き方と考え方
どうやらこの街にも、長く居過ぎたようだ。そう感じたのは、その日特に行きたい店を思いつかなかったから。
ご近所開拓に勤しむこと早2年弱。
徒歩圏内の酒場事情はそこそこ把握しており、好みの店には行き尽くした感があり、しかしながらここのエリアから離れがたく感じてしまうほどに惚れ込んだ場所もない。
行きつけの店
ここ最近、最も頻繁に通っているのが女性2人で営む居酒屋。近隣にはグルメ雑誌常連の飲食店も多く、休日はあちこちに行列ができているけれど、この店は常に程よく空いているところがよいのです。
佇まいからして地味というか、一見でふらりと入る類のそれではないので、客は基本常連客。しかしそこに妙な閉鎖的空気は存在せず、この店の顔であるヨシさん(架空キャラ)にご挨拶しなければ云々、といった鬱陶しいルールもない。
カウンターに着席する前に生ビールをオーダー。それを飲みながら漬け盛りなどつまみ、大好物の壁貼品書きを眺めながら戦略を立てるのが至福の時間なのであります。
ここ数ヶ月は結構な頻度で顔を出しているので、さすがにカウンター内のまさみらと一言二言会話はするようになったけれど、基本的には酒を飲むために通っているのであり、誰かとの会話を求めての来店ではない。それでも、一応は、現エリアでの「行きつけ」ではあるんだろうな、とは思う。ちなみに「まさみ」というのは私が密かに命名し心の中だけで使っている呼称であって、彼女の本名は知らない。
2年弱でいろんな店にチャレンジしてきたつもりだったけれど、度々顔を出している、また、出したい場所って、案外ここしかないんだよなあ。それが、ちょっと寂しい。
街の賑わい具合を鑑るに、このエリアとはもっと親密な関係を築けるかと思っていたのだけれど。
薄くて軽い、お付き合い
お気に入りの酒場の数が街との相性の全てではないけれど、なんとなくのバロメーターにはなる気がする。チャンスがあればもう一度住みたいな、と今でも頭に浮かぶ街には、肌に合う店がいくつもあったんだもの。
しかし原因は、おそらくこちら側にもある。
酒を飲むなら自宅晩酌、が基本スタイルとなってしまったこの頃、外での一人飲みに求めるものが昔とは変わってきたとも考えられる。私も変わったし、街も変わっただろうから、再び舞い戻ったとしてもあの場所が以前のようにしっくりくるかどうかはわからない。美しい思い出は思い出のままそっとしておくのがベストなのかと、気色の悪いことを思ったり。
一通り街を味わい尽くしたら、また別の場所へ移り住もうかと思案する。生まれ育った街を深く愛する人々が住処を失った辛い気持ちを目耳にする機会が多いこんな時は、自分の清々しいまでの白状さが身に染みる。
思い立ったらいつでも、何処へでも動けるという身軽さは、変化の多い今の時代には大きなメリットだけど、同時に見逃している景色も多い。何より、元々薄情な人間がフラフラと移動を繰り返していれば、街との関わり方はどうしたって希薄になる。
わかってる。わかっちゃいるけど止められない。
ならば、次はどうしましょうか。未だ知らぬ場所を求めて新たな生活を始めるか。それとも、もうちょい腰を据えてこの街と深く関わって、今まで見ることのできなかった表情を見るべきか。
そもそも2年かそこらで結論を出してしまうってのも早とちりな感があるけれど、何しろこっちにも更新とか更新などの事情があるので、ねえ。
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Comment
こんばんは♪ (^o^)丿
この記事に関するコメントじゃなくてスミマセンッ! (^_^;)
あれから「グレーヘア問題」についてイロイロ考えていたのですが、
ふだん無意識な時、眉間にシワが寄っている人は頑張って「白髪染め」をしたほうがイイのでは?という結論に達しました!!(私の中でだけ♪)
いつも柔和な表情の方だったら、たとえ「グレーヘア(途中白髪)」でも、そんなに《老い》とか《衰え》とか《疲れ》といった負のイメージを見る人に与えていないと思うんですヨ~★
どやサ、この見解? (゜o゜)
ニャオ子さん…?あれ?別府美人さん??
白髪染めしない女性タレントさんの話とか、ジャニーズも白髪解禁だとか、を目にするここ数日。そろそろ白髪染めなくてもいいんじゃない?と思い始めている人が増えているんでしょうね。
おっしゃるように表情しかり、年齢しかり、人ぞれぞれ自分なりの基準で「もういいや」と思えたら、その時こそが止めどきなのかなあと。私はまだ「その時」が来ていないのにも関わらず、きっちり染め上げられてもいないというどっちつかずな状況が続いております。。。