定型文メッセージの恐怖と、再開のタイミング。

公開日: : 最終更新日:2018/03/13 生き方と考え方

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先日、父の誕生日でした。

ここ数年、というか、少なくとも私が成人して以降というもの父の誕生日は

「ああ、もしや今日が誕生日では」

とふと思い出すのみの祝い方。プレゼントはおろか、本人に電話の一本すら入れないドライなスタイルなのでもはや祝いとも呼べないけれど、気持ちとしては一応祝っています。おめでとうございました。

定型お祝いメッセージの恐怖

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大人になってからの誕生日なんて特段うれしいものではない。

そんな風に考える人もいるようだけれど、決して平等とは言えない世界において誰もが歳をとってゆくという圧倒的なフラットさが個人的にはやけに好ましい。ゆえに、誕生日や新年など区切りの日を迎えて、ああ今年も1年よかったね、などと思うのは好きだし、おめでとうと言ったり、言われたりするのもいい。

そんな誕生日肯定派の私ではありますが、何がしかの会で名刺交換しただけで特に会話も交わしていない人から誕生日おめでとうメッセージが届いたのをきっかけに、SNSのプロフィール欄から生年月日を削除。早数年が経ちました。

ずいぶん昔に、雑誌か何かで読んだインタビューで

「毎年会社が自動配信してくる定型文の誕生日メールを見て、これはもうヤバいと思った。自分は来年もこのメールを受け取るのかと考えたら無性に怖くなって会社を辞めた」

みたいな記述があって、へえ、そんなもんかしらね。祝ってくれてるんだから別にいいじゃないか、なんて考えた記憶があるけれど、彼女もこんな気持ちだったのか。

古いインタビュー記事を突然思い出したのは、名刺交換→SNSリクエストといういかにもいまどきの流れでつながり(のようなもの)を持った件の人物から、2年連続で全く同じ文面、デコレーションの誕生日祝い定型メッセージが届いたから。

そうか、あの記事の彼女が感じていたのは、こういう怖さか。

見知らぬ誰かのインタビュー記事に今更ながら激しく同意し、衝動的にプロフィールを変更してからは、お祝いメッセージは届かなくなりました。

祝うチャンスは、あと何回

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今思えば、本当に怖いのは当時の自分の状態であって、メッセージの主の行動ではない。彼はSNS上だけのつながりとはいえ一応は「ともだち」である全員の誕生日に欠かさず定型文メッセージを送るマメな人、というだけなのだから、怖がられる筋合いなどさらさらない。

インタビューの彼女も、私も、他のことで疲れていたタイミングだったからこそ、祝い定型文ごときに違和感を感じたのだろうな。と、今では思うのです。

何が原因で疲れていたのかすら、もう思い出せないけれど。

機嫌よく過ごす方法、リストアップで逆算する。

この歳になっても誕生日はそれなりにうれしいものの、誰かに祝ってもらうことをそう重要視しない私でも、おめでとうと声をかけてくれる人が何人かはいる。

でも、父はどうだろうか。

とっくの昔に現役を退き、親戚付き合いも希薄な暮らしで、誕生日おめでとう、のフレーズを聞くことはあるのかしら。誰よりも気難しい母がそんな殊勝な行動を取るとは思えないし、携帯もパソコンも所有していない父は定型メッセージにも無縁。

まあ私同様細かいことはあまり気にしないタイプだと思うけれど、ドライな付き合いながらに一応子としては誕生日は残り何回、なんてことも考えてしまうわけで。

あれ、祝っといたほうがいいのか。祝うべきだったのか。電話はハードル高いから、これを機にスマホレクチャーしてLINEでも始めさせるか。

携帯電話を持たない平凡な人間の非凡な人生。

しかしなあ。もう何十年も祝いらしき祝い方をしていないというのに、今更白々しく祝うのも、なんだかもうそろそろですね感が出て逆にイヤラシくないか。こんな風に考えるのは私の都合だし、これくらいの距離感が我が家っぽいっちゃあぽいから、いいかなあ。

親子に限らず、誕生日祝いに限らず、長らく疎遠にしていた習慣を復活させるタイミングというものが、皆目わかりません。

 




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Comment

  1. pi より:

    ふと、気まぐれにおめでとう電報など打ってみる…とか。多少日にちがずれたとしても、まあご愛敬で、なんていうのはいかがでしょう(^^) 「今年はなんとなくまあ、気が向いて」なんて感じで(わたしはそんな感じで、思いだしたら何かを送ります)。

    そういえば。
    数年来、わたしの誕生日にはメールをくれていた母が、昨年突然なにも寄こさなかったので「すわ、老体、倒れてたりする?」と、微妙に焦り、それでも該当日より四日まってから電話してみたところ。
    「あ! 誕生日だったね、忘れてたてぺぺろ」と返されましたので思わず「大丈夫、ボケてないよね」と、家族のメンバーの誕生日をいちいち確認してしまいました(笑)

    たまには、いつもと違うことが起きるのが刺激でいいのかも。毎年「来る」ものがこないとか、「来ないものが」来るとか。

    • crispy-life より:

      piさん

      なるほど、電報という手もありますね。今もキャラ電報とかあるのでしょうか。ほら、ガチ電報だと何かあったのかとドッキリされてもアレですし。。。

      我が家はマドンナの特別感を演出するべく彼女以外の家族メンバーバースデイイベントは執り行わないスタイルで貫いてきたのですが、そろそろ習慣を変えてみるのも面白いかもしれませんね。マドンナがどう出るかはわかりませんけどね。

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