頓挫した「感情の見える化」実験。
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生き方と考え方
またいずれ、と放り投げたままのネタがいくつもあります。
この時書いた「実験」もそのひとつ。つい先日、生きづらさを感じて戸惑う若い人と接する機会があり、ふとこの記事を思い出したのでした。
結論から言えば、実験を続けられなかったゆえに検証記事を書くに至らなかったのだけど、放置するのもアレなので、ここらで回収しておきましょう。
感情の見える化実験
私が試みた「実験」とは、気分の浮き沈みと、そのきっかけであると推測される要因について、一定期間記録するというもの。
何も起こってないし、目の前の状況が何一つ変わっていないのに、気分が変化するあの現象はなんなのか。
本当に何も原因がないのに気分が変わることがあるのか、それとも結局は外的要因に左右されているだけなのか。変化を感じた際の状況を逐一記録しておけば、何らかの傾向が見え、対策できるのではなかろうかと踏んだのです。
お遊び的な実験とはいえ、記録をつけるのは案外面倒な作業。が、我らには強い味方・便利アプリがあるではないか。ということで、今の気分を5段階で評価し、一言メモを添えられる「Daylio」を使って記録しました。
これ、結構面白かったのだけど、結局2週間くらいしか継続できませんでした。
単純に記録に飽きたってのもあるけど、2週間でおおよその傾向が掴めてしまったことが敗因です。いや、掴むために始めたのだから、ここは勝因というべきか。とにかく、たった2週間の記録で得たナレッジは
「『何も起こっていないのに気分がざわめく時がある』なる仮説は誤りで、気分のゆらぎの実に98%が仕事に起因するものである」
ということ。さらに、マイナス感情に支配されている時間は驚くほど短く、基本はご機嫌に過ごせていることも判明しました。
見える化って、すごいね。あれ、この程度じゃ見える化って言えない?
侮りがたしは経験値
私がたった2週間でこのような判断に至ったのは、いわゆる「年の功」でもあるでしょう。
いい加減飽き飽きしてはいるけれど、お前(私)と俺(私)とは同期の桜。40年余りの付き合いで、良くも悪くも気心知れた仲だからこそ、思考や行動のパターンがわかっている。そして、多少の揺らぎを感じながらもバランスを取るテクニックも身についており、悪いことばかりずっと続かないことも知っている。
冒頭でちらりと触れた若者は、まだ同期との付き合いに飽きてはいないのでしょう。やれやれ、お前は相変わらず面倒くさいヤツだなあと呆れて笑える腐れ縁の境地には、まだ達していないのでしょう。
そこまで行くには、もうちょっと時間がかかるだろうし、別になる必要もないけれど、辛くても不器用でもなんとかしてればなんとかなるよ、と言いたい気持ちでいっぱいになりました。
不器用さではこちらも負けちゃいないので、もちろん言えなかったけど。
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