捨てる女、出会いを求める。
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最終更新日:2018/02/16
ミニマルライフ, 読書, 音楽、映画、芸術、世界
あれから、ラジオをよく聴いています。
関連 好きなものだけの毎日が、出会いのチャンスを逃している。
ラジオ機器(っていうのか)は持っていないので、専らパソコン+Radikoでの利用です。
やっぱりいいね、ラジオ。
偶然の出会いを求めて
10年くらい前、打ち合わせで紙vsネット云々の話をしていた時にスタイリストさんが
「これからファッション誌はネットの煽りを受けてますます苦しくなるだろうけど、雑誌の強みって偶然の出会いじゃないですか。欲しい情報に最短距離でたどり着けるのはネットの強みだけど、パラパラめくってたまたま面白いものに出会った、なんてアクシデントはない」
というようなことを言っていて、確かにねえ、なんて頷いたことを思い出す。
あれから随分経った今、ウェブには当時よりずっと良質なコンテンツが溢れていて、SNS界隈でも偶然の出会いは十分可能になりました。でも、どうしても見たいものだけを選んでしまうという弱点がある。
私の場合はそれが顕著。ウェブに限らず、食べるものでも音楽でも、一度ハマったらそればっかり、になりがちで、なかなか枝葉が広がって行かないのです。その割にハマったポイントの掘り下げも浅いのが情けない。
その点ラジオはいい。全くの守備範囲外からグッとくる音が投げ込まれてくることが多々ある。時にうれしい出会いが隠されているラジオは、今なお面白く感じるのです。
もうCDは集めないけれど
山ほどあったCDをすっかり処分してしまって以降は、音楽はデジタル一辺倒となりました。
今後またCDを買い漁る生活に戻るとは思えないし、CDに限らず極端にものを増やすことはないだろうけど、本質的にはものを増やさざるを得ない、そして捨てるのが苦しい人生に憧れているんだろうな。と、「捨てる女」を読んでまた考える。
ものや外的要因に頼らずとも自分の中に確固たる信念とか価値のようなものを見出せる。そんな人ならば色の少ないシンプルな人生を美しく歩んでいけるのだろうけど、こちとらいくら内省を繰り返したところで自分の中には大したお宝を持ち合わせていない浅瀬の人間。
好奇心と情熱を注ぎたい対象が多すぎる結果としてものが溢れる部屋で、あれにもこれにも愛着がありすぎて到底捨てられやしないと嘆く人の生き方に相変わらず憧れていて、そんな人たちからもたらされる偶然の出会いをありがたく味わっている今日この頃。
まあ山下達郎クラスがオマリーを捨てられない自分を嘆いたりはしないだろうけども、これもひとつの隣の芝生現象でしょうか。
諸事情により山下再視聴に取り組んでみたらば、Love Spaceに何故かどハマりしてまさかのヘビーローテーション。ああこの頃の荒いハイトーンよ。
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Comment
crispy様
連コメ失礼致します。
radikoで聴いているのは日曜14時FMの彼の番組でしょうか?
山梨県は電波事情があまり良くなく、私もradikoです。
テレビも無いし 笑。
古い人間なのか、紙とCD派です。
仕事柄本当はレコードが良いのですが、なかなか…
引っ越しでかなり捨ててしまいましたが、
0には出来なかったですね。
ガンダーラには生涯到達しそうにありません 笑
20代前半で曲もスコアも自分で書き、
才能あるトップミュージシャンを呼んで
隙の全く無いこのアルバム作った、日曜14時FMの
彼ぐらい才能があればなぁ 笑
ちゅーなーさん
はい、氏の番組も聞いております。うっかり初期音源を聞いたことからソロ以前から繰ったりしてみたのですが、まあこの人はおかしいですよね。確実に。
私もレコード&カセットテープ(!)世代の人間なので、それはそれは結構な量を所有しておりました。ソフトよりも先にハードが手元から無くなってしまって途方にくれたのも懐かしい思い出。ふんだんなスペースとそれらを保管できる技術とセンスを持ち合わせていたならば、また人生は違ったものになっていたのだろうか、と遠い目です。They say it was in india.