サイト閉鎖で考える切ないお仕事。

公開日: : 最終更新日:2016/12/03 これからの働きかた, ミニマルライフ, 生き方と考え方

愚痴らないこと嘘つかないこと負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じ抜くことをモットーに明るく健全なブログ運営を心がけている仏ブロガーの私ですが、さすがに悪態をついた出来事がありました。これはさすがにどうなんだ、と。

関連 びっくりしたことなどもあり。

その後持ち前の性格の悪さを遺憾なく発揮して陰湿な反撃を試みたのですが先方は華麗にスルー。結果も出ず仏設定も台無しというグダグダな感じでフェイドアウトしました。

脱力ですね。

こちらの被害といえば気分が悪い程度のことだし本件に貴重な時間を費やすつもりもなかったのでその後は放置。そんなこともあり今回の大規模キュレーションサイト閉鎖の件はかなり前から関心を持って動向を見守っておりました。

エビデンス云々も問題ではあるけれど

さて件のサイトは医療系の情報サイトを謳いながらも医師や専門家による監修は一切されておらず外部ライターが他サイト等から情報を寄せ集めて「リライト」したものが掲載されている点が問題となったようです。

参考 DeNA医療系サイト「炎上」で休止…検索「誘導」過熱(読売新聞)

エビデンスがない、というのは確かに問題視されてしかるべきですが、一次情報ゼロの記事を並べて情報サイト面するのも相当だなあと。

こんな雑な仕事っぷりでは当然外部ライターは元ネタのソース確認なんてしていないだろうし、運営サイドもそれは承知の上だった、というか確信犯でしょう。信憑性もなく読み物としての価値もない、ただ検索エンジンに強いだけのサイト運営を企業の一事業として手がけるって随分な話ですよね。

なんかこう、切ない。

ものすごい勢いで記事を増やしていたので内容はともかくそれなりのリソースを投入した事業だったはず。大人数の外部ライターを抱えてSEO対策がなされた記事を効率よく量産する体制はとても片手間でできる仕事ではなく社内には専任担当だっていたでしょう。

まあネタ探しもリライトも全てそれ専用ツールをゴリゴリ回していただけでマンパワーは使っていない説もありますが、だからと言って全自動でハイ出来上がりではないのだからそこに人間は確実に存在する。となると、内容は空っぽのままで狙い通りに急成長していくプロジェクトに携わる仕事に心底満足していた人はどれくらいいたのかなあなどと考えるわけです。

働くってなんだっけ

素人目にもアカンやつとわかる事業、収益が上がる以外のメリットはなく(いや、収益が上がるのは十分意味があることだけども)、なんなら自社の信用問題に関わる行為。社内で反対や改善を求める声が上がらないはずがないと思うのだけれどそれもこれも

「仕事だから」

でやり過ごしていたのか。まともな記事を納品していたライターもいただろうけど相当アレな内容が多かったからこそ問題となったことを考えれば書いてるほうもしょうもないなあと思いつつ

「仕事だから」

で請けていたのか。

だとしたらなんとも切ない。切ないよね。

なんてどれもこれも外野からの憶測に過ぎませんが、本件に限らず仕事なんだから仕方ないとか給料もらってるんだからとか生活のためだとか

「仕事」

を免罪符のように使ってしまうことって多いよなあと。とりあえず仕事と言っておけば大体のことは許される的な。

人生の満足度を上げるには

仕事って楽しいばっかりじゃないし我慢しなきゃならないことも辛いこともうまくいかないことも多い。でも仕事だから仕方ないの仕方なさ範囲をうっかり取り違えると人生相当切ないことになるなあと感じた出来事でした。いや、勝手な憶測です。わかってますけどね。

関連 誰だって、いつでもいちばん欲しいもの。

今の世の中、生活するために働くのは極々普通のスタイル。けれど売上を作ることだけを目的とした無意味な仕事もどんどん増えていてそれに振り回されているのもまた事実。

会社員でもフリーでもアルバイトでも派遣でも形態はどうであれ、そして仕事に纏わる日々の細かい不満はあれど、自分自身の仕事の存在意義を感じられたらそれだけで人生の満足度は上がるよね。何しろ大人は生活のほとんどの時間を仕事に費やしているのだから。

関連 もう十分豊かな時代なのだから、必死に働かなくてもいいのでは。

職に貴賎なし。どんな仕事にもそこから学ぶことはできるとしても、世の中に不要なものや誰にも喜ばれないもの、なんなら迷惑がられ忌み嫌われるものを作る仕事に人生の貴重な時間を費やすなんて切ない以外の感想が思いつかず。本当は一次情報の重要性云々の話を書こうと思ってたのにこの切なさにポイントに引っ張られてしまったわ。

ミニマリストの持たない暮らし

そりゃあ生きるためだけど「働く」ってなんだろうね。

 




関連記事

EMILIO PUCCIのボストンバッグで冬支度。

By: Thomas8047[/caption] 去年の今頃は部屋が寒い寒いとのたうち回って

記事を読む

母が憎い、娘が憎い。母と娘の確執と家族の距離感。

普段は静かな我が町内ですが、珍しく異様に騒がしい夜がありました。 聞こえているのはヒステリック

記事を読む

今日捨てたもの 8/28 記念品を捨てるということ。

毎日ひとつづつ手放すキャンペーンも残すところあと3日となりました。 既に大きなものは何

記事を読む

持たない暮らし、長く使えばいいというものでもない。

By: Steven S.[/caption] 毎日暑いので、ここのところ基本的に足元はギョ

記事を読む

成田空港第3ターミナル

預け荷物20kgの目安と成田空港の電源カフェ。

片面は全てお土産、自分の荷物はもう片面で十分、といった量の荷物を詰め込んだスーツケースでの

記事を読む

キツい時こそ、好きなことをする。

いやあ、今月は大忙しでしてね。 嘘です。大きく出ました。忙しくはないです。相変わらず

記事を読む

日本の世帯構造は一人暮らしが主流。これからの公共住宅はコレクティブハウスに。

うん、どう考えたって、今後日本はこの流れにならないとおかしい。 参考 日本の世帯構造は一人暮ら

記事を読む

2015年後半戦突入!下半期の運勢を占う。

昨年末になんとなく書いた占いの話。 参考 2015年の運勢を占う。 年末年始の縁

記事を読む

見えない収納で一石二鳥。

吊り下げ方式を導入してから1ヶ月。 収納グッズの恐ろしさ 優柔不断なお片づけその後。

記事を読む

必要なもの、いらないものは変わり続ける。

ニューヨーク滞在中、7thアヴェニューを散策していてふと気づく。 あ、そうだ、確かこの

記事を読む

Comment

  1. ちゅーなー より:

    crispy様

    そりゃあ生きるためだけど「働く」ってなんだろうね。

    雨露を凌いで、飯を食い、酒を飲み、布団で寝るため。
    なればこそ、愚鈍なまでにクオリティの高い仕事をする。
    まさか、ゴルゴ13か山下達郎か、凡人はそこまで完璧には
    出来ないけど、目指そうとするべき。

    調律の業界も安かろう、悪かろうが蔓延り…
    その方々の尻拭いも多々…。
    よくもまぁ、こんな調律するもんだね、と、
    呆れるやら笑えるやらww。

    でも、じっと我慢して己を磨くより他は無いんですよ。
    これからも楽しい記事をよろしくです。乾杯。

    • crispy-life より:

      ちゅーなーさん

      えええ調律の世界でもそんなことがあるんですか? 素人考えではかなり研ぎ澄まされた世界というか職人技にもインスタント的サービスがあるとは思えず驚きました。

      そうですね、食い、飲み、眠るため。

      そして贅沢を言うならば他者でなく自分自身が納得出来る仕事によってそれらを賄えたらと思うのであります。

      • ちゅーなー より:

        crispy様

        連コメ失礼致します。

        調律業種は法的縛りがありません。
        極論、crispy調律事務所を作って工具持って
        仕事しても罪には問われません。
        だから…なんですよ。

        尻拭いに行きまして…
        ファーーーーーーwwwwwwwwwwww
        と、ネット用語丸出し草はえた事案も度々。

        人のふり見て我がふり直せ。
        自分自身が納得できないんですよ。
        まだダメだ、まだダメだって。
        良い音じゃないって。
        永久に満足出来ないのかも。
        酒で癒やしてますよw

        • crispy-life より:

          ちゅーなーさん

          ああなるほど、メガネ屋さんみたいなものですね。検眼するのに資格いらない的な。あれ、大分違いますかね。

          >自分自身が納得できないんですよ。

          専門的なスキルは何一つ積み重ねてこなかった人間からするとこういう感覚で取り組める仕事ができる方を羨ましく思ってしまいます。満足しちゃったらそこで終了ですから終わらないのはむしろいいことなのかもしれません。

crispy-life へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

タイ・ラン島一人旅。パタヤ、バンコク「ラン島以外」で食べたもの。

タイ・ラン島一人旅の食記録。今回はちょい番外編で「ラン島以外

嫌じゃない仕事があれば御の字、という話。

相変わらず、読書はaudibleで耳から、状態が続いています

タイ・ラン島一人旅。ラン島で食べたもの、飲んだもの。

タイ・ラン島一人旅の記録、食編です。タイ・ラン島一人旅の記録

五十肩、手術したくない人間の選択肢。

重度の肩関節周辺炎、通称「五十肩」を発症し、通院治療中にさら

タイ・ラン島一人旅、島の休日の過ごし方。

タイ・ラン島の旅記録の続きです。タイ・ラン島一人旅の記録20

→もっと見る

PAGE TOP ↑