どんな状況であっても、味方になってくれる人はいるか。
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最終更新日:2018/11/11
生き方と考え方
「自分がどんな状況におかれようと味方になってくれる人はいるか」
珍しく遅い時間まで居座ったバーのカウンターで、週末気分に浮かれている友人に素朴な疑問をぶつけてみると
「敵味方とか考えた事もないし、毎日そんな殺るか殺られるかみたいな生き方してないわ」
と、正しすぎる返答をされて押し黙る。私は一体何と戦っているのか。
味方になってくれる人はいるか
容疑者宅周辺で住人や同僚らのコメントを取ってみたらば
「真面目でおとなしそうな人という印象です」
「いつも礼儀正しい人だったからびっくりしました」
「子煩悩なパパって感じなのにねえ」
などとそれなりに高評価を得ている。という場面を、ニュースでよく見かけます。そしてこれがもし自分だったら、と考える。
「何をやってる人なのかわからくて気味悪いなって」
「一人でお酒を飲んで笑っているところをよく見かけました」
「口数少なくて感じの悪い、暗い人でしたよ」
などとボロクソに言われるのだろうか。それ以前に存在すら認識されていないか。多少マシなコメントをしてくれそうな相手にちゃんと取材は行くだろうか。などとビクビクする妄想力の無駄遣い。
ご近所付き合いもなく同僚もおらず友人知人も極めて少ないこの暮らし、常日頃関わる人が少なすぎて、まずまともなコメントは取れないことでしょう。ああ、ニュースの人に苦労かけちゃうな、ごめんなさいね。いや、こう見えて意外と善良な都民だから、捕まるようなことはしないけど。多分。
私は何とも戦っていない。
激しい口論も痛いのもイヤだし、徹底的に気の合わない人を論破してやろうとかねじ伏せてやろうなんて発想がない。考え方が違ってもいいし、付き合いすら無理なら距離をおけばいい。
それで嫌われようが陰口を叩かれようが、まあそういうご縁なのでしょうでスルーできます。あなたは右にわたしは左に、振り向いたら負けよというアン・ルイスの心境。だからこそ、孤独なのです。
なんかあったら味方になるよ
あまりに正しくノーエネミー宣言を放った友人に対して、悔し紛れに、私はひとりくらいはいるかな、と言ってみる。
彼女なら私がどんな状況になったとしても見守ってくれるだろうし、取り返しのつかない悪事を働いたら怒りはするだろうけど見放さずにいてくれるだろうと何の根拠もなく信じている。いや、だから悪いことはしないけど、そう思う。
さすがに「どんな状況」とまでは言わないまでも、困った時や落ち込んだ時には話くらいは聞いてくれそうな顔も数人は浮かぶし、ちょっとした事件があったことを後追いで話すと、なんですぐ連絡してこないの?と咎められたことも一度や二度ではない。
まあ実際連絡したところで自分で解決しなきゃいけないし、実際はどうだかわからないけど、自分が想像できるだけでもありがたいことだなと感じます。もじもじと妙な距離を取っていないで、もっと気軽に話してみようかな、なんてね。
そんな友人知人らがどんな状況に置かれても私は味方でいたいけれど、どう妄想してみても彼らが「何か」をしでかすとは考えられない。件の近隣者のコメントだって、好意的な内容が並ぶに違いない。
美辞麗句のオンパレード、とまではいかずとも、私も少しだけコメント改善できたらいいなあ。いやだから、ニュースにはならないけどね。しつこいな。
そしてたまたまこんな話になったからと言って取って付けたように
「私だってアンタになんかあったら味方になるから!」
などという青いことは言い合わず、しれっとお互いスルーしたのも大変よかった。
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