白髪染めをやめれば、女は解放されるのか。
白髪ケアについて、かれこれ4年に渡り書き続けています。
簡単かつ安全、お手頃なコストで白髪ケアできるカラー方法はないかとずっと言い続けているせいで、コメントでいろんな製品をお勧めいただいたり、効果的な使い方のアドバイスを頂戴するなど、ありがたい現象も起こりつつあるこの頃。
何より面倒が嫌いな人間にとって、白髪染めなんてのは心底怠い行為なのですが、もうしばらくは続けるつもりです。
白髪を染めない人が増えている
白髪を染めるか否か。これは男女ともに大いに悩むところでありますが、近頃は染めない選択をする人も増えている模様。
白髪をカッコよく見せるヘアスタイルとか、白髪に似合うファッション、などの特集を組んでいる雑誌や本もちらほら見かけるし、自然な白髪でメディアに登場する著名人も増えているようです。
先日目にしたこの記事も、白髪を取り上げたものでした。
「グレイヘア」は女性の解放――染めない勇気が生き方も変える(Yahoo!ニュース)
白髪といえば、若々しくありたい女性には疎ましいものだった。ところが最近、白髪染めをやめ、白黒交じった髪色を生かす「グレイヘア」というスタイルが広まりつつある。なかでも目を引くのは、40〜50代でその選択をした女性の存在だ。
以前、素敵なグレイヘア女性の写真がまとめられた記事に対して、おいおい外国人ばっかりじゃないかと毒づいた私ですが。
Yahoo!の記事に登場しているのは日本人女性。みなさんよくお似合いだし、白髪を染める煩わしさはわかるし、染めなくたっていいじゃない、という風潮はすごくいいと思う。この記事の言わんとしていることもよくわかる。
わかるが、白髪ごときを殊更女性の問題として取り扱うことに、違和感もなくはありません。
白髪染めをやめれば、女は解放されるのか
だって、白髪でしょ?ただの老化現象よ?
どうしても気になっちゃうって人は染めればいいし、ただただ面倒とか、自分は気にしてないけど人からどう見られるかを気にして染めさせられている気がする、なんて人はそのままにしてればいいだけのこと。そんな大げさな話じゃないでしょう。そもそも白髪に男女差はない。
頭髪問題といえば筆頭は禿げだけど、カツラだって似たようなもんだよね。気になる人はかぶればいいし、気にならなければそのままでよい。本来男女差のないものを、なんでもかんでも「女の」問題とする風潮は、正直しんどいのです。
我々は社会的な生き物だし、若さに対して少なからずの憧憬も持っているので、染めずかぶらず自然のままいることに多少の勇気が必要なのは事実でしょう。それはそれとして、どうするかは至極個人的な問題。白髪を女性全般の変化や主張の方法として切り取るのは、いささか無理矢理感があるなあと思うのです。
もちろんこれは私個人が持った感想。自然な白髪の女性を見て勇気をもらえたとか、自分もありのままでいたくなる、なんて感じる人がいても不思議ではなく、そういう意味ではこの手の表現や主張にも意義があるのだという理解はできるのだけれど。
やっぱり一番大切なこと
さて、私はといえば白髪がもっと増えて、自分の内面が白髪に追いついて、いい感じの色合いバランスになるまでは、姑息にごまかし続けようと決めています。
もしも世の中の流れが
「グレイヘアこそ自然体で強い人間の証、最高にクール!」
みたいな方向へ行っても、自分が納得するまでは今のまま対策を続けるし、白髪対策に四苦八苦している自分を卑下したりすることもないでしょう。だって今のところ、まだそのタイミングが来ていないから。
なんて考えていると、結局のところは「自分をわかっていること」が、一番大切なんだろうなと思う。
それは人の目を気にした選択なのか、はたまた本心からしたいと考えていることなのかがわからなくなると、ちょっとした雑音に右往左往してしまう。自分がしたいかどうかは二の次で、愛されコーデとかモテメイクとかほめられレシピに踊らされてしまう。
好きなことを好きなようにする。このめちゃくちゃシンプルな行動がむしろ難しくなるなんて。情報や選択肢が多すぎるってのは、ありがたくも面倒なことですね。
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