ミニマリスト主婦の退屈な毎日。
ミニマリスト主婦である我が家のマドンナへのご質問を頂戴いたしました。
ご質問、そしてネタ提供ありがとうございます。
本来ならばミニマリスト主婦本人が回答すべきところではありますが、自分の生態が全世界に向けて発信されていることを本人全く知らないものですから、鬼娘である私がお答えしましょう。
70代ミニマリスト主婦の家具
まずは両親宅の家具レイアウトについて。
その昔は住まいの作りの関係で座卓使用で冬は炬燵、でしたが、現在はテーブル使用です。ソファと炬燵は随分昔に処分しており、現在は両親がそれぞれの部屋でベッドを使用しています。
よって、大型家具類は
- テーブル+椅子4脚
- ベッド×2
- スチールラック
- 食器棚
以上です。収納スペースがそれなりにある住まいなので、箪笥他の収納家具は一切ありません。
スチールラックは私が実家住まいだった頃に使用していたものだと記憶していますがどうだろう。現在は父が自室で謎の資料整理やテレビ台として活用しています。
食器棚は電子レンジ台も兼ねているかなり小さいサイズのもの。両親宅での食事風景をご覧いただくとわかるように、さほど食器類にこだわりはありません。
そこそこの大食漢とはいえ老夫婦2人だけの家庭ゆえ、もうさほど多くの食器は持っていないようです。システムキッチンの収納スペースもありますからね。
ストック持たな過ぎ主婦
そしてご想像の通り、食材に限らず洗剤やトイレットペーパーなど、消耗品のストックはゼロです。買い置きは少なめ、どころの騒ぎではなく、歯磨き粉でも今朝なくなってようやく買いに行く、とかそういうレベルでストックしません。
これは私と同じく、都会暮らしだからこそできること。大型スーパーやコンビニ、総合病院から娯楽施設まで、生活に必要なサービスの類が全て徒歩圏内に揃っている都会暮らしの便利さに乗っかっているだけです。
ただ、趣味らしい趣味もなく、友達もおらず、ほうっておいたらテレビを見るだけで1日が終わってしまうような生活を送っている母なので、
「毎日買い出しに行かねばならない」
というミッションは、体力作りの面で大いに役立っているのではないかと思われます。よって、やりくり上手の節約好きではあるものの、安売りの日にまとめ買いするという手法は切り捨てて考えているところがあります。
そして頂きもののタオルや引き出物の食器の類もありませんが、これもただ単に人付き合いや親戚付き合いが希薄だから。社会での活動が盛んな家庭ほどものも増えるでしょうからね。
家事の要領悪すぎ主婦
ものがたくさんあることが豊かさの証。たとえ使わないものだとしても捨てるのは勿体無いし、そもそも片付けるのが苦手。そんな方も多いであろう年代でありながら、すっきりと暮らしている母。
こんな話をするとなんだかちゃきちゃきと要領よく家事をこなす素敵主婦像が浮かんでくるかもしれませんが、母は自称「驚くほど要領が悪い人」なのです。
専業主婦歴50年にして今なお食事の準備が苦手過ぎて、夕食の準備は昼前には済ませておかないと落ち着かない。出来立てのタイミングでサーブすると焦ってうまくいかないので、焼きものでも炒めものでも早い時間に作り終えてからゆっくりと昼寝したりテレビを見たりするのが長年の癖です。
どうせ夕食時はまた温めたり並べたり洗い物をしたりする作業が発生するのだから、予めの準備はむしろ二度手間では。と思ってしまいますが、本人はこのやり方が落ち着くというのだからそうなのでしょう。
掃除や洗濯などは料理に比べると得意のようですが、力仕事やゴミ捨て、ご近所付き合いなど、苦手なことは一切父任せ。
男の家事のクオリティ 汚れたトートバッグを人様の家で洗濯する。
おまけに19時就寝の7時起床、驚きの12時間睡眠ときているので、相当なのんびり生活です。
ミニマリスト主婦の退屈な毎日
趣味もない、友達もいない、家事にこだわるでもなく、日々の暮らしを積極的に楽しんでいる様子もない。
なんて退屈でつまらない人生なんだろう、と思いませんか。私はそう思っていました。こんな生活だけはしたくないなあとずっと思っていました。
でも、本人が幸せなら他人(娘だけど)がとやかく言うことでもない。そう考えるようになったのは割と最近のことです。実際、食べて、寝て、散歩して、好きなテレビ番組を見て、そんな代わり映えのない単調な毎日が続く現在が一番幸せだと母は言う。
とにかくテレビ大好き、若いイケメン大好きな母。
「田中圭はちょっとぼーっとしているところがかわいい」
などと嬉々として語られても芸能ネタにイマイチ疎い私はうまく相手をしてあげられないのですが、愚痴や不平不満、妬み嫉みを延々聞かされるよりは全然マシなのでいいんです、それで。
ただ、もしも何かやりたいことや行きたい場所、欲しいものが見つかったならば遠慮せずに言うように、お金ならいくらでも出すからね、とは伝えています。健康に問題がなく時間も自由に使える今、お金を理由にやりたいことや欲しいものを我慢して欲しくはないので。
もちろん「いくらでも」ってのは大げさで、無意味にゴージャスなおねだりされてもこちとら守銭奴なんでビタ一文払わないですけども、Run-D.M.C.Tの替えくらい何枚でも買ってあげられますからね。いらないでしょうけどね。
とにかく、今生で母娘となったのも何かの縁、これからもひとつ宜しくお願いします。どうぞ心ゆくまで長生きしてくださいな、というスタンスの鬼娘なのでした。
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Comment
早速ありがとうございます!!
とても嬉しいです。
ひとつ、とても心強かった事が。
私もお母様と同じで、趣味なんて何にもないんですよね。テレビはあまり見ないのですが、仕事と家事以外に特にすることも無く、暇な時は本を読んだら後はぼーっとしています。
でもそれが、苦痛ではないのです。
世間では老後の趣味を、生きがいを、って色々言ってるので私もあれこれ探そうと思ってたのですが特にこれといってない。
そういう時にお母様のことを知って、別にこれでいいんだな、と少しホッとしてる所です。
それにしても、ストックの持たなさすぎにはびっくりしました。実家の母の対極です(笑)
ありがとうございました。
さつきさん
こちらこそ、我が家のマドンナに興味を持っていただきありがとうございます!
何もしない、ボーッとする時間が苦痛だとか、無駄に感じる人もいれば、空白の時間が楽しいとか、なければ落ち着かない、という人もいて当然だと思うのです。
「人生を豊かに」
なんて言うとさまざまな趣味をこなして人に会いまくり、アクティブに動き回ってこそ!となりがちですが、何をもって豊かなのかは人それぞれ。それでよいのでは、と母を見ていて思うようになりました。それこそ、ものがたくさんあることだけが豊かさの象徴ではないのと同じですよね。
はじめてご連絡します。
読み逃げで申し訳ありませんでしたが、以前から大好きでずっと読ませていただいていました。
自分はこのまま極小のお付き合いで良いと思いながらも、災害やボケを考えると不安を煽る記事が多く、友達付き合い、ご近所付き合いなどで迷いがありました。
今回のお母様の記事で、勇気付けられました。
数ヶ月前からブログを始めたのですが、この記事を紹介させていただきたいです。
ご連絡した方が良いのかどうかわからなかったのですが「やめてほしい」ということでしたらご連絡いただければと思います。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
これからも記事を楽しみにしております。
aoitori50さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
人付き合いの正解なんてわかりませんが、多いのがいい、少ないのはダメ、なんて単純なものではないことだけは確かでは、と最近になって思っております。母はあんなですけど毎日幸せそうですし、付き合い下手な私もしかり。aoitori50さんは毎年誕生日をお祝いしてくれるやさしい旦那さまも、メッセージを送ってくれるご友人もいらっしゃるのだから、周りの方ととてもいい関係を築いておられるのだなという印象を受けました。
ブログでの記事紹介、もちろん大歓迎です! ご丁寧に事前連絡をいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。