食べても味がしない理由。
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食べること

この時期は毎年、さんまさんまと大騒ぎしています。
なぜなら、さんまが好物だからです。そして、秋しか食べられないからです。
秋刀魚とキャベツのスパゲティで白ワイン
しかしご存知の通り、今年は近年稀に見る不漁。旬とはいえ驚きの価格で、なかなか手出しできずにいたのです。
しかし、とうとう我慢できずに入手。今季初のさんまを口にして驚きました。
食べても味がしない理由。
旨いのはもちろん、作るのもラクなので、毎年一度は食卓に上るしょうが蒸し。
さんまのしょうが蒸し、蒸し鶏とキャベツの梅わさび和え献立
塩焼きのように匂いが気にならず、後片付けも簡単なので、我が家の定番さんま料理に君臨しております。
さんまのかたわらにはこれまた秋の定番つまみである柿の白和えを添え、うっきうきで酒を注いだのだけれど、違った。あれ?っと思った。
一瞬考えたんです。もしかして私、例のアレにやられた?って。ほら、味がしないとかよく言ってたし、味も風味も感じないこの状態ってもしや危険なのでは…?焦って副菜に手を伸ばすと、変わることないいつもの味。
ああ、そうか。今年のさんまはこうなんだ、と理解するまでに少し時間がかかってしまいました。
こんなに味気ないさんま、食べたことない。脂のノリが違うんですかね、あの、一口食べただけでああこれこれ、さんまの味!みたいな高揚感が皆無だったのです。
今年のさんまはイマイチなので、オススメはしません。とかなんとか書かれたスーパーのPOPが話題になっていたけれど、確かになあ。美味しいヨ!と売りさばくのは胸が痛かろうて。
サイト閉鎖で考える、切ないお仕事
それでも貴重な秋の味覚。ありがたく完食しましたが、なるほど、獲れないってこういうことなんだなあと身を以て知ったのでありました。
さんまが悪いわけでもない、漁師さんの責任でもない、仕入れたスーパーの落ち度でもない、もちろん、私の調理技術のなさが招いた悲劇でもない。誰のせいでもありゃしないが、高くてイマイチな旬の味って、なかなか切ない。
今年は潔く諦めて、来年に期待します。
食べることと飲むことに関する考え方
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