たら豆腐、白菜のサラダで晩酌。
帰宅途中電車に揺られながら今夜の晩酌のことを考えていてふと鱈が食べたいな、と思いました。
度々食卓に上る鯖や鰤、秋刀魚や鮭に比べると鱈を食べる機会はさほど多くありません。というか、取り立てて好物でもありません。
それなのに雑踏の中で突然鱈に想いを馳せる。
何が起こるかわからないのが人生です。
たら豆腐、白菜のサラダで晩酌
- 大根とにんじんのなます
- 白菜サラダ
- だし巻きしらすおろし
- たら豆腐
大根とにんじんのなます
少々多めに作ってちびちび食べていたなます。大根とにんじんはいずれも冬場登場回数の多い野菜、ちょこっと残った切れ端をなますにしておくといろいろ捗ります。
白菜サラダ
白菜の中央部分にある柔らかい葉を生で食べる白菜サラダ。繊維と垂直の方向に1cm長さに切った白菜を水にさらしたものを器に盛り鰹節、塩昆布、すりゴマを乗せオリーブオイルとポン酢でいただきます。白菜を切るだけで美味しいなんともありがたいサラダ、白菜を買ってきたら作らずにはいられません。
だし巻きしらすおろし
こちらも先日の残りもの。お昼ご飯にでも食べようと残しておいたのだけど家で昼を食べなかったので晩酌にスライド。
たら豆腐
出汁昆布に酒を加えて煮立てしめじとにんじんを煮ます。続いて甘塩たら、木綿豆腐、白ねぎ、春菊と順に加え具材に火が通ったら完成。器に盛って黒七味を振って。
甘塩たらを使うと出汁にほんのり塩味がつきます。物足りなければ出汁に塩少々を加えて出汁ごとぐいぐいいくもよし、定番のおろしポン酢を添えるもよし。にんじんを入れたのは鍋っぽさを演出するためです。一瞬ねじり梅にしようかしらと考えるもそんな技術は持ち合わせていないのでした。
久しぶりのたら豆腐。そうそう、こういう淡白なふわっとした身が食べたかったんだよ。昆布と魚の出汁に春菊の香りが混じると一気に鍋感が広がるねえなどとにやにやしながら熱燗を傾けるなんとも冬らしい晩酌タイムです。
こういうの、大人の特権だよなあ。
一人暮らしの自炊は飽きる、太る、栄養が偏る問題の要因のひとつに、一人ゆえに自分の好きなものばかりを食べ続けてしまう悩ましさがあります。一人暮らし一年生の大学生とか新社会人の若い人ならばカレーとかハンバーグとか唐揚げなど肉料理を中心にボリュームのあるメニューになりがちなのでしょう。いやそりゃそうだよね、日々エネルギーがいるからね。
しかしすっかり大人になるとコッテリしたものとはいつしかそれなりの距離を置くようになり、好きなものの範囲が広がり、特に好物でないものでもたまに食べたくなる瞬間があったりする。帰り道に鱈が食べたいなんてふと思いつく程度には想像力が逞しくなり選択肢も広がってくるわけです。
うふふふ、悪くないでしょう?早く大人になりたいと思ったでしょう?
なんてこれは別に年齢関係なく食い意地の問題ではないかという気もするのですが、とにかく食べたいと思ったその日に食べたいものが美味しく食べられてたいそう満足でございました。
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