会社員の立場のままで、自由に生きられる時代の恐怖。
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最終更新日:2019/08/30
これからの働きかた
世は大副業時代。いや、「複業」時代。
社員が副業に取り組むことを認める企業が増えたため、本業以外の顔を持つ人の数は以前に比べて確実に増えているのでしょう。今はまだ着手していないけれど、準備が整えばアレコレしたい!と考えている副業予備軍も多い模様です。
独立起業なんてしなくても、フリーランスにならなくても、いろんな仕事にチャレンジできる。
なんて恐ろしい世の中になってしまったのでしょうか。
会社員の立場のままで、自由に生きられる時代の恐怖
怖い怖い、怖い時代だ。
なりたい自分になる、副業で人生を変える(日経doors)
日経doors読者アンケートでは、98%が副業に「興味あり」、66%が「副業している知人がいる」と回答。
何が怖いって「社会人エリート」の正社員がフリー案件市場に大挙してやってくることですよ。これまではフリーランス人材で回っていたエリアに大手企業で長年お勤めしている実績のあるスーパー助っ人副業人が参入してくるのですよ。
まるで勝てる気がしない。今も別に過酷な争奪戦には参入していないけれども、勝てる気がしない。
長年フリーで活動を続けている売れっ子の友人に以前、ピン芸人で成功する秘訣を聞いたところ
「きちんと連絡を取る、納期を守る、礼儀正しく対応する。これを守るだけでなんとかなる」
と断言されました。曰く、ストレスのないコミュニケーションができ、ミスやトラブルきっかけの着信拒否逃亡などせず、設定された締め切りの2日前に納品するだけで、クライアントから信頼され、これらを守れない他者をリードできた、らしい。
才能もスキルもある人の言うことなのでこれが全てではないし、無論謙遜も入っているのだろうけど、あながち的外れでもない気がします。締め切りぶっちぎって消息を立つフリーランサーなんて、そう珍しい存在でもないからね。
そう、フリーランスとは何も腕に覚えのあるスペシャリストばかりではなく、お勤めしたくないばかりに消去法で個人事業主という働き方を選んだ人間も多いのだ。
なんてことをいうとフリーの人に叱られそうだけど、少なくとも私自身がそちら側の人間であると認識しています。会社員経験はあるので、今でも頑張ればできるかもしれないけれど、同僚の足は確実に引っ張りまくる。
年齢もパフォーマンスも同等だとしても、謎のフリーランスと現役正社員で本業もバリバリのスーパー副業人のどちらに発注したいかと聞かれたら、後者じゃない?私ならそうするよ。なんか信用できそうだもの。
というわけで、2019年8月時点でのクリスピー総研の見解は「会社員の立場のままで、やってみたい仕事を副業として小さく始める、これ最強」であります。わたくしは目の前の締め切りを守ることに全力を注ぎます。
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