高美湿地へのアクセス方法と帰り方 台湾一周一人旅。

公開日: : 最終更新日:2017/09/20 旅人への道

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台中の旅行記にてまた改めて書きます、と宣言しておきながら書いていなかった高美湿地の詳細記事。

実は書かなかったのには訳がありまして。

関連 一人旅の記録とブログとガイドブック。

が、高美湿地へのアクセス方法を検索してこられてがっくり肩を落として帰って行かれる方の後ろ姿がちらほら見えるので改めて書くことにしました。
本日時点では比較的新しい情報ですが、街は生き物。バスも電車も時刻が変わることなんて頻繁にあるので実際に行かれる際は現地で再度ご確認下さいませ。(※2017.9 最新情報を追記しました)

台中から高美湿地最寄りの清水駅へ

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今回私は台中滞在時に高美湿地へと足を伸ばしました。

関連 台湾一周一人旅 国立美術館に高美湿地、台中で行ったところ。

台北から直接高美湿地だけ行きたい!という方もおられるかもしれませんが、台北発着のツアーに参加しない限りはいずれにしても台中までは出ることになると思われます。

当初は台中駅から高美湿地最寄駅である清水駅まで電車で、清水駅から高美湿地までバスで移動する計画でした。その日の日没時間を鑑みて16時頃に清水駅に到着すればちょうどいいだろうと頃合いの電車をあらかじめアプリで調べておいて駅へ出向き券売機で切符を買おうとするも、なぜか目的の列車が出てこない。あれ?おかしいな、故障かな?と窓口に行って聞いてみると

「ごめんなさい、その列車今日は出ないんです」

というお言葉。え、時刻表に乗ってるのになんで?と聞いてみても理由を英語で説明できないらしく、とにかくないの、ごめんなさいと申し訳なさそうに繰り返されるばかり。ないならないで仕方ないのでじゃあ一番早い清水行きは何時?と問えば17時過ぎとの返答。それじゃ日没に間に合いません。台中から清水って近いけど、本数はあまり多くない模様。

あー、ショック。せっかく行く気満々だったのに。

と、一瞬高美湿地行きを諦めかけたのですが、駅前のバスターミナルに「清水行き」の路線があったことをふと思い出して行ってみる。

バス停で係の男性に清水に行きたいんだけど、と聞いてみると

「これに乗れ!」

と促され言われるがままに停車中のバスに飛び乗った私。ドアが閉まる前に慌てて案内してくれたお兄さんと

「清水まで何分かかるの?」
「70分!」

というやりとりを交わし、ならば日没に間に合うな、とひと安心。結局自分が何番のバスに乗ったのかすらわからないまま出発したのでした。適当だなあ。が、バスの中には台中↔︎清水のバス情報が。(※クリックで拡大します)

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私が乗ったのはどうやらこの306系統だったよう。電車の本数は少ないけど、バスは結構出てますね。お兄さんの説明どおり、約70分で清水駅に到着しました。運賃は32元(=約110円)。

清水駅から高美湿地への移動

さて、清水駅からは178か179系統のバスで現地へ。

参考 清水↔︎高美↔︎高美湿地バス時刻表(巨業交通)

バスは1~2時間に1本程度。ここの乗り継ぎが悪かったらアウトなので最悪タクシーかなあ、と思っていたのですが、台中からのバスを降りるや否や、乗り合いタクシーのドライバーに声を掛けられました。オール中国語なのでちょっと何言ってるかわからない、とアピールすると彼はおもむろにスマホを取り出し翻訳アプリを起動。

「高美湿地まで80元(=約280円)」

と日本語で表示された画面を見せつけてきました。あらグッドタイミング。

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というわけでふたつ返事で乗り込むとバンには既に先客が7名。定員あと1人、の時に私が都合よく現れたという訳なのでした。ラッキー。

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バスだと結構時間がかかりそうだけど、タクシーは早い。ほんの15分ほどで到着します。

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乗り合いタクシーってなんか怪しくない?ボラれそうで怖い!という方もおられるかもしれませんが、台湾に関しては心配ないかと思われます。特に高美湿地まで一人で移動する場合は普通にタクシー乗るよりも断然得だし安全。バスを逃さないようにと何時間も前に清水駅に到着して待機するのも面倒なので、いい選択だと思います。天気のいい日の夕刻には駅前やバス乗り場で客待ちしてる乗り合いタクシーが結構いるはず。

アジアのウユニ塩湖 高美湿地で遊ぶ

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現地に到着したのは16時過ぎ。

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日没までにはまだまだ時間があります。

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このあたりはちょっとした縁日状態になっているので何か食べながら酒でも飲むのがいいですね。

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余談ですがこの日本語訳は何がどうなってこうなったのでしょうか。駄々がどこから導き出されたのか気になります。

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オイスターで駄々はこねずにイカ団子でビール。

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売店の裏側にトイレもあるので済ませておきましょう。

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売店にもバスの時刻表が。(※クリックで拡大します)

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そろそろいい感じになってきたので桟橋を進むことにします。

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桟橋の向こう側には人がたくさんいますが、桟橋の脇で湿地に入るのは野生動物保護の観点から御法度の模様。

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かなり厳しく管理されていて、うっかり足を踏み入れようものならピピピピー!!!と警笛を鳴らされてしまいます。

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ところでこの桟橋が結構長い。人も多いし、戻るの時間かかりそうだし、なんかもう途中まで進んだらあまり深入りせずこの辺で手を打てばいいんじゃないかという気がしてきます。

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終点まで行きたい。でも人多い。

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多い。

が、やっぱり目の前に道があるとゴールを目指したくなっちゃうんですね。

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結局最終地点まで行きました。多いよ。

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ところで高美湿地へのお出かけは断然ビーチサンダルをお勧めします。さもなくば

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桟橋に脱ぎ捨てる羽目に。

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この状態で暗くなった帰り道で自分の靴を探し出せるのかどうか、他人事ながら心配です。

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ビーチサンダルは現地でも販売されていますが、どっちみち靴脱がなきゃダメなので履いていったほうがよろしいかと。

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サンダルだったらこんな感じでそのままガシガシ歩いて行けますからね。もちろん私はギョサンです。

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ご親切に足洗い場もあります。

あと、当然ですがラフな、というか汚れてもいい服装で行きましょう。記念撮影のために綺麗なワンピースなんて着て行った日にゃ後悔すること間違いなし。非現実的な風景にテンション上がった子供が脇目もふらず水しぶきをあげて走ったり、若者がウェイウェイいいながら泥蹴ったりしてますからね。

というわけで夕暮れの高美湿地をごらんください。

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やや雲が多く残念でしたが、これくらいの曇り空でも一面ピンク色に染まる不思議な景色は体験できます。アジアのウユニ塩湖という呼ばれ方が相応しいのか言い過ぎなのかは判断できませんが、行ってよかったと素直に思えます。

高美湿地からの帰り方

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行きはよいよい帰りは怖い高美湿地。混雑していると桟橋から戻ってくるのもひと苦労なのであまり水辺で長居はせずに暗くなる前に引き上げましょう。

しかしこの大人数が一斉にバス停に向かうと考えると人ごみも待つのも嫌いな私は少々ゲンナリ。なのですが、実は行きのタクシーのお兄さんが帰りの待ち合わせ場所を指定してくれていたのです。ありがたや。
場所は桟橋正面の店、というか屋台。どうやらこの店の座席をタクシー待合所として使用できるように提携しているようでした。

一番乗りでタクシーのお兄さんに声を掛けるとまたもや得意の翻訳アプリを起動。

「ホテルどこ?どうやって帰る?」
「清水まで行ってバスか電車で台中まで行く」
「台中だったらそのまま乗せて行くよ」

おお、この乗り合いタクシーは高美湿地から直接台中までも行ってくれるようです。値段は忘れちゃったけど、そんなにべらぼうな金額ではなかったはず。が、台中までタクシーで戻ろうという人が他に7人もいるとは思えないし、1人でチャーターとなるとそれなりの金額になるのでやっぱり清水までの相乗りをお願いしました。

と、まるで翻訳アプリでサクサク会話しているっぽく端折って書いてますが、途中

「あなたの猫は犬になりますか」

とか全く意味不明の訳が出てきて顔見合わせて苦笑い、なんてことも。それでもなんとか意思疎通はできるんだからテクノロジーすごい。一人旅は特に地図を見たり情報検索したりこんな風に翻訳ソフトを使ったりする場面が多いのでモバイルwifiを準備しておくといいかも。

参考 台湾専用4G(台湾データ)

1日あたり690円の定額通信料金で24時間パケットし放題。どんなに使っても、通信料金は1日あたりわずか690円!しかも動画や画像送信もOKなので、日本の携帯電話会社のパケットし放題プランよりぐっと安くすみます。

台湾全土で使えるwifiの定額プランなら台湾一周の旅でも安心です。

さて、屋台の椅子で他の客が集まるまで暫し待機。程なく8人集まり清水へ向かいます。

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日が沈んだ後の景色もまた美しい。

渋滞に巻き込まれることなくあっという間に清水駅に到着。さて、駅で時間を確認してみるか、いや、台中行きのバスはそこそこ本数多かったしここはおとなしくバス停で待つかな、と考えているとタクシーに相乗りしたカップルの男性が

「バス来たよー!!」

と手招きしてくれたのでまたもや誘われるがままに確認もせずにバスに乗る。適当だなあ。が、ちゃんと台中まで帰れました。めでたしめでたし。

高美湿地ツアーに参加するという選択

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と改めて書いてみると行き当たりばったり過ぎて全く参考にならない感じになってしまいました。

事前に調べていてヒットした情報ではアクセスが悪いとか帰りが混んで大変なんていうのが多くて少々身構えていたのですが、乗り合いタクシーのおかげで行きも帰りも時間のロスやストレスなく移動できて快適でした。

いやいや、楽しかった。

一人旅ならこんな風にバスと乗り合いタクシーを使う方法が一番楽で経済的かもしれません。ただ、本記事で掲載したバスの時刻表などの情報は2016年5月時点のものなのでくれぐれもご注意を。また、高美湿地で夕日を見てから台中に戻ったら帰り時間がかなり遅くなっちゃうので、若い女性は特に気をつけてお出かけ下さいませ。

そんな行き当たりばったりの移動は嫌だ、もっと確実・安全に移動したいのだ!という場合はツアーを利用するのも手。こちらの「台北発郊外観光ツアー」のカテゴリに高美湿地を含む台中のツアーがあります。

参考 台湾のオプショナルツアー(VELTRA)

台北発なので予定が組みやすいですね。一人旅の場合はピンポイントで観光地を巡れるこんなツアーは結構便利かもしれません。

関連 初めての一人旅、大人の一人旅のすすめ。

※ 2017.9 追記 現在は台中駅→高美湿地直通のバスが運行されているようです。
参考 309高美湿地→台中駅→高美湿地の直通バス(地球の歩き方)




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