自分大好きな人、自己肯定感の育て方。
公開日:
:
最終更新日:2018/05/23
生き方と考え方
友人がお子さんの幼稚園の順番待ち真っ最中だという。
なんでも、一度別の幼稚園に入園したものの通ううちにその園の教育方針に疑問を持つようになり、別の選択肢を考えるようになったとのこと。ようやく見つけた理想の場所は人気が高くいろいろ手間ではあるけれど、待ってでもここに通わせるという判断を下したそうな。
「幼少時の環境や親から受けた影響で自分が長年苦しんだから、自分の子供はできるだけのびのびできるようにって思ってしまうんですよね」
愛ですね。
自分大好き
別の友人の小学生になる息子さんは、とにかく僕が大好きだそうな。日常的に
「僕は僕のことが大好き。いるだけでいいの、完璧なの」
などとごく自然に発言するというから驚きます。いやあ、凄すぎるでしょう。小学校低学年にして自己を認識している賢さとか、長所も短所もひっくるめてありのままの自分を受け入れることを戸惑わないその感覚は一体いかにして養われたのか。
持って生まれた素質とか、親の遺伝という線もあるけれど、自分大好きな僕のお母さんはどちらかといえば自分のことが嫌過ぎて苦しんでばかりだという。お母さんの分析によれば、通っていた幼稚園の特殊な教育方針の影響もあるのかも、とのことなので、なるほど、冒頭の友人の選択も頷けます。
自分大好き。
自撮り好きな人ってイタいよね、なんて笑っている場合ではない。
時としてネガティブな意味合いで使われがちな表現ではありますが、そりゃ大嫌いよりは大好きなほうがいいよね。自分を肯定できなくてどうして他者にやさしくなれましょうか。
日本人の自己肯定感が低い理由
もちろんね、親がどうこう言っても、大人になったら自分でどうにかできるし、どうにかしなきゃなんだけどね。と、友人は言う。
育った環境、親の影響。これらが人生の方向性を決める大きな要因となっていることは明らかですが、決して理想的ではない状況下で育った子供も、大人になれば自分で舵取りができるようになると信じている、というか、願っております。
無意識下に植えつけられた望ましくないものに自分で気付き、方向転換できるのが大人の醍醐味だけれど、しなくていい苦労ならそりゃしないほうがいいに決まってる。四六時中自分を責めて生きるより、なんの疑いもなく自分が好き、と笑えるほうがいろいろ好都合でしょう。
大人になった時に影響が?!子どものうちに自己肯定感を高めよう!(ベネッセ)
日本の子どもたちの自己肯定感が低いことの要因として、謙虚さを大切にするといった考え方や個人主義的な発想を良いこととしない国民性があると言われています。
なるほど、そうかもしれない。誰かに褒められた時にわーいうれしい、ありがとう!と答えるより、いえいえそれほどでも、とか、私なんて全然、とか返すのが礼儀、みたいな感覚あるもんね。アホらしいけど。
この自己肯定感というヤツは成長し、世間を知り、知恵がついていくほどに下がっていくものらしい。ならば余計に子供時代くらいは「自分大好き」でいれたらいいね、と、小さなお友達を見るたびに考えるのであります。
私なども友人からあんたのその自信のなさがイラつくとまで言わしめた自己肯定感低め属性の人間ですが、幸いにも何の苦労もなくのほほんと育ってきたので、もはや素質なのでしょう。
しかしもしかすると、幼女の頃の些細な出来事がきっかけで自分は特別な存在であると認識できていた可能性もなきにしもあらず。ならば大人は子持ちか否かに関わらず、近所のおじさんおばさんおねえさんお兄さん、もちろんおばあさんおじいさんの嗜みとして、ヴェルターズオリジナルくらいは常備しておくべきかもしれません。
関連記事
-
-
もうなんでもいいし、どうでもいい。
さほど長くはないこの先の人生については、もうなんでもいいし、どうでもいい。 などと書
-
-
物も仕事も家族も持たないまま50を過ぎた女の末路。
奥さん、師走です。2022年も秒で終わってしまいそうですね。 今年のトピックスを振り
-
-
ハッキングが未来を切り開く?”学びたい”は人間の本能。
13歳ってこんなだっけ…。 >>参考 「僕の学校はスタバにあります」 13歳の
-
-
自分の名前が書けなくて。
By: Caleb Roenigk[/caption] 本日は執拗に自分の住所氏名を書きまく
-
-
日常がつまらないのではなく、非日常こそが夢の世界ではなく。
自宅以外の場所で長期間過ごすことには結構慣れています。思い返せば2016年は1/3近くも家を
-
-
女が服を、捨てる時。
久しぶりに服を捨てました。 捨てたのは、シャツ、ブルゾン、コート、Tシャツ、スエット、
-
-
愚痴ばかりのおばさんが、つまらなくて怖い。
仕方ないとはいえ、今年は友らに全然会えていない。 元々社交性のかけらもない私が、数少
-
-
「何もしない」に、忙しい。
さわやかな週末でございましたね。雲ひとつない青空の下、ご近所邸の屋上では高価そうなBBQセ
-
-
方向性の違いによる別れ、最後まで思い続ける尊さについて。
平日の昼下がり。待ち合わせた銀座のカフェに現れるなり 「安室ちゃん行ってきたー、最後に
-
-
マウンティングがやめられない。
すっかり世の中に定着した表現、マウンティング。 いつ頃から使われ始めたんだっけかと調
- PREV
- 夜の街を徘徊する。
- NEXT
- 鶏もも塩焼き、せりとえのきのおひたし献立。









