台湾一周 鉄道駅弁一人旅 その1. 台北駅 懐舊排骨便當。
台湾を鉄道で一周しながら各地の駅弁を楽しもうじゃないかという旅をしています。
ルートは台北を始点に反時計回り。各地で下車・滞在しつつくるっと周り最後にまた台北に戻る予定です。
新幹線も駆使して駆け足で回れば1日で可能な台湾一周ツアーですが、駅弁食べたいし街も歩きたいので敢えてのんびりゆっくりの行程になりました。
台北一人朝ごはん、鮮蝦餛飩湯
前日の夜、ふらっと出かけた先で自らの舌と台湾の食との相性に疑問を持った私。
屋台料理をちょこっとつまんだぐらいではわかりませんが、どうも台湾は全体的に甘みの強い味付けをするんじゃないだろうかという予感がしたのです。暑い国の料理が甘かったり味が濃かったりするのは承知の上なのですが、違和感があったのは「甘い」だけではなく「薄い」こと。予想に反してあまりにも塩気が感じられないのがなんだかとても意外でした。
翌朝は早起きして甘い薄い疑惑を検証するため、というか、単にお腹が空いたので辺りを散策。
あんまり店が開いてないなあとキョロキョロしながらようやく見つけた店でエビワンタンをオーダーします。
店内に貼られた「雑誌に紹介されました!」「タレントの◯◯さんが来店しました!」的なアピール資料から察すると、こちらのウリはどうやら包子らしいけれど、汁気が欲しかったのでまあいいや。
ラーメン鉢よりやや小さめの器で登場したエビ入りワンタンスープ、50元(約160円)。むー、見た目は美味そうだけど、これも薄かったりするのかしら、と疑いつつ食べ進める。ところでワンタンってこちらでは饂飩って書くんだね。
ごろっと大きなサイズのエビ入りワンタンが4つに海苔と錦糸卵、ネギが浮かんだ澄んだスープ。
お!濃くはないけどしっかりと旨味の感じられる塩味。
ワンタンの餡もきちんと下味がついてる。甘い・薄いは台湾料理全般に通じる概念ではない、のか?
何れにしても美味しい朝ごはんにありつけて嬉しい限り。
看板猫の挑むような視線を全身に浴びながら完食。
はあ、昨夜はどうなることかと思ったこの台湾の旅、どうやらさほど心配はいらないようです。
台北駅でフリーwifi申し込みと弁当購入
駅に移動してさっそく駅弁を調達します。
台湾各地ではいろんな企業・お店が「鐵道便當=(駅弁)」を謳ったお弁当を販売しているようで、駅構内でも様々なお店のお弁当が買えます。今回台北で駅弁を調達した台鐵便當本舖は台灣鐵道管理局管轄の弁当屋さん、という認識でよいのかしら。台北駅構内に数カ所ありました。
厳選台灣米マーク。美味しいお米使ってますよ、ってことでしょうね。
駅内に3店舗ほどあった中、地下改札口に近い店舗にて購入。
台湾ではコンビニなどでもビニールの手提げは有料で通常は現品そのまま手渡し、という情報を入手していたのでちゃんとビニール袋持参しておりました。といってもお願いすれば2元くらいで袋はつけてもらえますのでご安心を。
無事駅弁を入手した後は観光案内窓口へ。
台灣各地の駅や公共施設でアクセス可能なフリーwifi、「Taipei-free」のIDとパスワードを入手。空港や駅の観光案内窓口でパスポートを提示すれば即刻IDを発行してもらえます。
これ、オンラインでも申請できるので出発前に申し込んでおけばよかったのだけどうっかり忘れていたのです。
参考 台北無料公衆無線LAN (Taipei free)
SMSを受け取れる携帯電話があれば世界中どこからでもオンラインで申請可能。私は何しろ携帯持っていないので窓口でお願いした次第であります。名称には台北、とついているけれど、台北市内だけじゃなく台湾各地で繋がってかなり便利。
台湾駅弁その1. 台北駅 懐舊排骨便當
本日は11:00発の自強号(特急)にて台中へ向かいます。所要時間は2時間15分、375元(=約1,310円)。車窓の景色を眺めつつ駅弁を楽しむには2時間ちょいって丁度いい。
改札内にセブンイレブンがあったのでうっかりビールを購入してしまいました。
台北駅ホームは地下なので若干旅情をそがれる気がしないでもない。
自強号は座席指定せずとも乗れる模様で座席指定なしの切符は「無座」と呼ぶようです。無座の切符で乗車して席が空いていれば勝手に座ってもOK、らしいのですが、もしも満席だったらお弁当食べられないのでもちろん指定券を買いましたよ。
指定席で正解。車内は結構混雑していました。
自強号の車内はなかなか快適。窓が大きくて景色がよく見えるし、席幅も広い。日本の新幹線のグリーン席くらいかな?
フットレストもついてる。
窓側の席にはドリンクホルダーがあるけど、テーブルはなし。よって、お弁当は少々食べ辛し。
数駅やり過ごすと地下から地上に出てのどかな景色が広がってきました。
このあたりでまだほんのりあたたかい弁当をおもむろに開封します。
懷舊排骨菜飯便當。昔懐かしのスペアリブ菜飯弁当、ってとこでしょうか。
炊き込み御飯の上に煮卵と青菜に高菜っぽい漬物、そして大きな骨付きの豚肉唐揚げ(=排骨)がどかんと。
折りたたまれていた排骨を広げると結構とんでもない大きさです。貝柱や干しエビが入ったなんだか贅沢な炊き込み御飯、青菜には細かく刻まれた豆腐も混ざっておりなんとも具沢山なこの駅弁。弁当箱が紙やプラスチックじゃなくて木ってのがまたいいですね。
いやいや、豚の唐揚げを甘辛いタレに漬け込んだヤツなんて絶対ビールだよねえと食べ進めるも、甘い。少々食べにくそうだなあとビビっていた排骨は驚きの柔らかさでサクッと噛み切れて美味しいんだけど、甘い。
ああ、そうか。塩味のスープやらはちゃんと塩味が効いているのに対して、醤油味だと甘いんだ。というか、醤油自体が甘いのか。
大体弁当って酒のアテにするもんじゃないのでこのくらい甘くても問題ないのでしょうが、隙あらば酒を欲する困った体質の私。この弁当の中で一番ビールに合うのは意外にも煮卵、でした。
甘いだのなんだのとケチつけてるみたいになってますが、駅弁としての満足度&完成度はなかなか高い。今回食べた排骨がどかんと乗った弁当が台湾駅弁の最もオーソドックスなタイプのようだけど、これは他の種類もいろいろ試さなければと俄然やる気が湧いてきます。
食後はまたのんびりと風景を眺めながら、途中ちょびっとウトウト。時間を全く気にしていなかったせいで下車態勢を整えておらず、台中到着を告げるアナウンスを聞いてバタバタと慌てて下車しました。
2番目の滞在地、台中に無事到着!
若い人の団体さん?がいっぱい。台中もなかなか活気がありそうなところだな。
台湾一周鉄道駅弁一人旅、まだまだ続きます。
関連 台湾一周一人旅 国立美術館に高美湿地、台中で行ったところ。
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Comment
こんにちは。以前(1年ちょっと前)に一度メールを送らせていただいた記者です。実は私も先週、一週間かけて電車とバスを乗り継いで台北ー台中ー台南ー高雄ー台東ー台北と回ってきました。ほぼ同じタイミングで似た趣旨の旅をされているのを拝見し、うれしくなりコンタクトしました。私は台東駅からバスで一時間強のところにある都蘭という村がいたく気に入りました。先住民のアミ族が住む村で、遺跡や砂糖工場がある素敵な村でしたよ。台北では淡水に住むtaiwaneseの友人の家に泊めてもらい、毎日ジョギングをしていました。良い旅を!^^
平松健一郎さん
過日はメールにてご感想をお送りいただきありがとうございました。今でもこうして拙い記事をお読みいただいていることをとても嬉しく思います。
平松さんも台湾一周されましたか!
今回が初の台湾、毎日移動しながらキョロキョロしております。先住民の村にも興味あるんですよ、スケジュールと相談して都蘭行き検討してみようかな。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。