なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする。

公開日: : 最終更新日:2021/06/13 ミニマルライフ

本業(?)でお手伝いしている先との打ち合わせ最中に、まあいろいろあって、涙ポロリポロリの展開となりました。

私じゃないですよ、先方がですよ。

そこそこ仕事で関わりがあるとはいえ、所詮は社外の人間。身内じゃないからこそ話せる本音、みたいなのあるじゃないですか。そういうあれこれを話しているうちに、悔しさとか歯がゆさなどが、溢れ出てきちゃったのでしょう。

ああ、仕事頑張っているんだな、と思いました。

私も彼女くらいの年齢の頃は、それなりに熱意を持って仕事をしていたものだ…とこれまで思っていたけれど、振り返ってみるとそうでもないかもしれない。ただ好き好んで長時間労働をしていただけで、生まれてこのかた、頑張ったことなんてないかもしれない。

「最近の若いモンは」は、中年が若者の不甲斐なさを揶揄するシーンで使われますが、自分に限って言えば「最近の若いモン」のほうが、私よりよっぽど頑張っているなあと思うのです。

なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする。

そんな出来事があった翌日、中国の若者の間で沸き起こっているらしい新たなムーブメントに関するニュースを目にしました。

中国の若者に広がる「寝そべり族」  向上心がなく消費もしない寝そべっているだけの人生

彼らは結婚せず、子供も持たず、マンションも車も買わず、起業もしない。なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする。そして誰も愛さず自分の為だけに生きる。

courier japon

お近くとはいえ社会構造も文化も、そして経済成長率もまるっと違う国。好景気の中で若者らがこの思想に至った経緯や背景は異なるし、メディアが火消しに躍起になっているという点からしてもう異世界だけれど、ものすごく既視感のあるニュースではないですか。

中国に限らず、世界中で、もちろん日本にだって、そういう思想は以前から存在している。

ダウンシフトは降りること?減速して自由に生きる。

人生は長くもあり短くもあるけれど「働く期間」ってのはなんだかんだで結構長い。

長い仕事人生では、上昇志向が強くてがむしゃらに頑張りたい人、またはそんな時期があり、ゆっくり過ごしたい人、または立ち止まりたい時期もあるのが当然と言えましょう。

人は国の経済を成長させるためだけに生きているのではないし、誰もが同じゴールを目指して同じ生活を望むなんてことはありえないのだから、走りたい人がいて、寝そべりたい人がいて、別にそれでいいじゃない。

などと書くと、当局に削除されるのでしょうか。あいすいません。

寝そべってみたり、踊ったり。

サグラダファミリア

走りたいときは走る。寝そべりたいときは寝そべる。そして時期が来たらまた立ち上がる。

何らかの事情で一度休憩してしまったらハイ終了!ではなく、状況に応じて現場と休憩所をいったりきたりできる自由があれば、生きやすくなる人は多いし、労働力不足だって幾分解消される、はず。

というのは素人考えの理想論ですが、20歳から60歳(いやそろそろ70歳?)まで、半世紀近くも同じ仕事を同じテンションで続けられる幸運なんて、そうそうない。だからこそ、ある程度のバッファはあってしかるべきじゃなかろうか。

しかしアレですね。結婚してない、子供いない、マンションも車も買ってない、フリーランスで起業してない。年々仕事の時間を減らしていて、つつましやかに、自分勝手に生きている。ってこれ、私も完全に当てはまってますね。そのまんまですね。

自分のことばかり考える家族。

無論わたくしは寝そべりのみなさんほど高尚な思想やメッセージ性を持って、この生活をしているわけではありません。ひょんなことからこの世に生まれ落ちたので、試しに半世紀ほど生きてみた結果、自分に合うスタイルが見つかったみたいです、程度のことですが、いやはや。やってることは同じで、もこの温度差よ。我ながらこのお気楽さよ。物は言いようとはよく言ったもので、ふたたびあいすいません。

一方で冒頭の彼女は、たぶん寝そべらないでしょう。社会の理不尽に対する辛さや悔しさをバネにして、また明日からも頑張り続けるのでしょう。

でも、もしもその頑張りで潰れてしまいそうなら、その前に、ほんの数日だけ寝そべってみてもいいんじゃない。と、今日も陽気に踊る私は思うわけです。

そりゃ何年も寝そべり続けてたら私みたいな適当おばさんになっちゃうのでおすすめできないけれど、3日4日くらいいろいろぶん投げてゴロゴロしてみたら、案外新しい扉が開いちゃったりしないでしょうか。

その扉の向こうにさらなる全速力レースが待っているのか、はたまたご陽気ダンスパーティーへの誘惑が待ち構えているのか、それは誰にもわからないけれど。

ものを持たずに身軽に生きる




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